この知識はこんな方におすすめ
- 女子トークでスッキリしたい!
- 感情に流されて損をしたくない
女子トークの副作用とは?!
今回はいわゆる女子トークの副作用について紹介したいと思います。
男性同士の場合には、彼女とケンカしたとかプライベートな話はあまりしないのではないでしょうか。
男性というのは見栄を張る生き物ですので、自分の弱みはできるだけ隠して自分の強さやすごさを見せようとします。
一方、女性同士の場合には彼氏との話なども結構すると思います。
女性同士の場合には、どちらかと言うと、それが弱みであっても自分が怒った体験や悲しかった体験をシェアすることによって仲良くなるというのがコミュニケーションスタイルとしては多いものです。
この弱みを見せたり弱みをシェアするのがダメだと言っているわけではありません。
自分の中で整理がついている弱みを見せる人は強い人に見えますし、信頼されやすく共感もされやすくなります。
ですが、自分の中でまだ解決していないような弱みや悩み、怒りや悲しみなどの場合、それを誰かに話したくなる気持ちは分かりますが、うっかりそれを話してしまうと、そんなネガティブな感情は増幅してしまうかもしれないので気を付けた方がいいという研究がありました。
「カタルシス仮説」
通常は、怒りや悲しみの感情を自分の内側にためるよりも発散したほうがいいと言われます。
怒りを感じた時には、クッションや枕に怒りをぶつけたり枕に顔を埋めて叫んだりと、自分の外側に向けて発散したほうがいいと昔からよく言われます。
これはカタルシス仮説と呼ばれて流行りました。
ですが、その発散の方法によっては、むしろその怒りがブーストしてしまったり悲しみが増幅されたりしてしまいます。
これについて調べられた研究があり、自分の感情を外に吐き出す行為をすることによって、その感情が本当におさまるのかということを調べてくれています。
これは有名な実験ですが、参加者に対して侮辱したり恥ずかしい思いをさせてイラッとさせて、その上で2つのグループに分けて、その後普通に過ごしてもらうグループと怒りを外にぶつけて発散してもらうグループに分けています。
その後、怒りを感じた相手に対する敵意がどれくらい残るのかということをチェックしています。
実験では、怒りを感じている状態で木材と釘と金槌を与えられ、その木材に思いっきり釘を打ち付けます。
もし自分の怒りをぶちまけた方が感情が安定するという理屈が正しいのであれば、それにより多少は落ち着くはずです。
ところが、木材に対して怒りをぶちまけた後に、もう1度侮辱した相手に対して批判してみて下さいとお願いしてみたところ、その木材に怒りをぶつける前よりも敵意や反感や批判というものが強化されていたということが分かっています。
つまり、怒りを何かにぶつけるというカタルシス的な行為というものは、その怒りの感情を発散するどころかむしろ助長しているということです。
ですから、怒りを感じた時にその怒りを何かにぶつけたり机を叩いたりする人がいますが、それをすると余計にそのイライラが増えてしまいます。
ではそんな怒りを感じた時にどうすればいいのかと言うと、それと両立しないことを行うのが良いと言われています。
例えば、読書や運動をしたり音楽を聴いたり映画を見たり、怒りとは関係のない行為を行うことによって怒りを鎮めることができるということです。
ネガティブな感情は増幅されてしまう!
ですから、例えば彼氏にひどいことをされたとか怒りや悲しみを感じた時に、それを女子トークの中でぶちまけてしまうと、それを喋ってすっきりしたとはならないわけです。
むしろ、彼氏に対する敵意は上がってしまうわけです。
おそらく、そんな感情を発散するとドーパミンやアドレナリンが出るのだと思います。
一時的に気分が良くなったようには感じます。
気分が良くなったようには感じるわけですが、むしろその怒りや敵意というものは増えているわけです。
女子トークで彼氏に対する怒りをぶちまけてすっきりしたと思い、その後にまた彼氏と会うと、その時にはその怒りの感情はより増幅されているということです。
怒りをぶちまけるというカタルシス的な行為によって生理的な快感は与えてくれるわけですが、むしろ、その怒りの感情は増幅されてしまうので、女子トークの副作用はここにあるわけです。
ちなみに、女子トークそのものを調べた実験もあるようで、10代の女性を対象にした調査を見てみると、やはり、否定的な感情を女子トークで発散しようとすると、むしろそのような感情を増幅されているという報告もあります。
女子トークが悪いわけではありません。友達と悩みを相談しあったり楽しい話をするのはとても良いことです。
彼氏と嫌なことがあったから、友達と一緒に買い物に行って楽しく話すというのはとても良いことだと思いますが、そこで彼氏とのネガティブな話をわざわざする必要はないということが分かる研究でした。
ネガティブな感情にとらわれそうになった時に対処法
では、具体的にどうすればいいのかということについて今回は3つ紹介しておきます。
楽しい気分になれる人と気晴らしを
まず、1つめとしては、気晴らしに散歩や読書や運動などに楽しい気分になれる人と一緒に行ってみるというのがいいです。
できるだけその怒りの感情から物理的にも環境的にも距離を置くようにして、楽しい気分になれるような状況を作りましょう。
自分の感情を紙に書き出す
2つめは紙に書き出すという方法です。
自分の感情を言葉にするのはいいことですが、それを友達にぶちまけたりすると、むしろ友達はそれにその話に乗ってきて感情が増幅されたりしてしまいます。
ですから、イライラした時には人に話すよりも紙に書き出すほうがいいです。
紙に書き出すことによってネガティブな感情は処理しやすくなるということが分かっています。
長期目標を思い出す
これは僕もよくする方法ですが、イラっときた時に自分の感情をコントロールすることができずただぶちまけてしまうと損をしてしまうばかりですから、僕は長期目標を思い出すようにしています。
できるだけ人生の中でも遠い目標を思い出すことによって自制心が高まります。
自分をコントロールする能力が高まり、冷静に物事を判断することができるようになります。
ですから、僕は自分が抑えられないような感情が出てきた時には、自分の決めている長期目標を思い出して、そのロードマップをもう一度考え直すようにしています。
そうすると、それが終わる頃にはそのネガティブな感情も静まっています。
ぜひこの3つの方法を試してみてください。
友達との関係と感情の伝え方のためのおすすめ
今回は、ネガティブな感情を発散しない方がいいというような話をしましたが、これは友達に弱みを見せるのがいけないということではありません。
女子トークには副作用もあるので気をつけてほしいということです。
どのようにすれば、友達関係や言いづらいことを言えるようになることによって皆さんの人生にとってプラスになるのかということを解説した動画を今回のおすすめとして紹介しておきます。
困った時に助けてくれる人脈のために
自分の悩みを誰かに打ち明ける時というのは、それによってその悩みが解決する可能性があるときだと思います。
相手がそれを解決するための助言をくれる場合には絶対にしたほうがいい時です。
例えば、医学や法律の専門的な知識が必要なことで悩んでいる時に、医者や弁護士の友達がいるのに相談しないでずっと悩んでいるのはもったいないことです。
とはいえ、そんな専門的な知識を持っている人と繋がるのはなかなか難しいものです。
そのためには自分で人脈を広げていってもいいわけですが、それはなかなか面倒で手間がかかります。
ではどうすればいいのかと言うと、もともと普通の人と比べて人脈の広がり方が異常に広いスーパーコネクターと呼ばれる人たちがいますので、そんな人を見つけてつながればいいわけです。
皆さんがこのようなスーパーコネクターと仲良くなっておくと、困った時にそのスーパーコネクターが必要な人脈をつなげてくれて助けてくれます。
こちらは、そんな人がどこにいてどうすれば仲良くなれるのかということまで解説した動画になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
モチベーションが上がる友達選びのために
友達の選び方も大事です。
友達と会うことで楽しい気分になれたりモチベーションが上がるということもあると思いますが、それができる友達とそうでない友達の違いは何なのかということを解説した動画になっています。
皆さんが付き合う友達を選ぶことによって皆さんの普段のやる気が8倍にまで高まります。
8倍もモチベーションが上がれば人生はかなり変わると思いますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
言いづらいことも上手に伝えるために
友達同士でも言いづらいことを伝えないといけない場合もあります。
仲の良い友達に対して感じた怒りの感情があった場合には、その友達との間で解消しない限りは解決しないわけです。
これは友達に限らず、それが夫婦の間であってもカップルの間であっても、感情を相手にぶつけてしまうとその関係は終了してしまいますので、言わなくてはいけないけれど言いづらいことを相手に敵意を持たれることなく上手に伝えることが重要になります。
こちらの動画はそんな言いづらいことを上手に伝えるためのテクニックについて紹介した内容になっています。
ストレスやイライラをコントロールするためのおすすめ本
今回のおすすめ本としては、ストレスやイライラをコントロールするためにとても役に立つ3冊を紹介しておきます。
こちらの本は科学的に正しいストレス解消の方法が100種類も紹介された内容になっています。
ストレス解消にはとても役に立つと思います。
自然の与えてくれるストレス解消効果というものはとても大きいもので、ストレスを発散してくれるだけでなく、ストレスや不安にも強くなるということも分かっています。
そんな自然の力について学べる本です。
やはり、メンタルを鍛えて感情のコントロールが上手になるためには運動がおすすめです。
こちらの本は脳のレベルからメンタルを鍛えるための運動についての研究がまとめられた内容になっています。
脳細胞を増やすための運動の条件などについても教えてくれる僕の人生を変えてくれた本でもあります。
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本内容は、記載された参考資料のみならず、過去の動画を元に大胆な独自の考察したもので、あくまで一説です。ここでの結論は、記載された論文とは異なる場合があります。
参考:Oliver Burkeman(2011) HELP!: How to Become Slightly Happier and Get a Bit More Done