人間関係は幸せになるために重要
収入とメンタルの状態を親子関係が決めるという研究があります。
以前も紹介したことがありますが、ハーバード成人発達研究という大規模な研究があり、724人の参加者を75年間追跡調査するというものです。2年ごとに全員の健康状態やメンタルの状態をチェックし、家族関係や親類との関係や会話も記録しています。75年かけて人間がどうすれば幸せになるのかということを調べようとしたものです。
この研究では色々なことが分かっています。
例えば、人間関係というものが最も人間の幸せに対して寄与すると言われていますが、家族や友人、自分が参加しているコミュニティで良い関係が築けている人は、長生きしてメンタルも健康だということが分かっています。
他には、人間関係に大切なのは量ではなく質なので、友達の数は少なくても本当にいい友達が数人いれば幸せになれるということも分かっています。
この研究では、人間関係が良いと脳も老化しづらいということも分かっています。50代の時点で結婚生活や家庭の状況がいい人は80代になっても記憶力が良いという結果が出ています。認知症になりにくくメンタルも安定していたということです。
親子関係が収入とメンタルを決める?!
この研究の中から親子関係に注目してみたいと思います。
この研究には収入に関する項目があり、良い人間関係を築けている人はそうでない人に比べて、3倍も仕事で成功しやすく年収も高いということが分かっています。
人間関係はビジネスの面でも最も大切だというわけですが、親子関係も重要なのではないかということがこの研究から示唆されています。
子供の頃の親子関係が僕たちの収入やメンタルを決めるということです。
この研究からわかることとしては、例えば、子供の頃に母親との関係が良かった人は大人になってからの年収が高いということが分かっています。
つまり、子供の頃の母親との関係が僕たちの年収と関係しているということです。ちなみに、父親との関係が良かったかどうかということは年収と関係していませんでした。
そして、子供の頃に父親との関係が良かった人はそうでない人に比べて、大人になってからのメンタルが安定するということが分かっています。
本人が男性であっても女性であっても、母親との関係が収入を決めて、父親との関係がメンタルの安定を決めるということになります。
これは因果関係ではなく相関関係ですから、何とも言えない部分もありますが、皆さんの子供の頃の母親との関係や父親との関係はどうだったでしょうか。
もちろん、それだけがメンタルが収入を決めるわけではありませんし、過去は変えることはできませんが、いずれにせよ良い人間関係が幸せにつながることは間違いありません。
親との関係が皆さんの人生に確かに影響を与えますが、友人ほどの影響はありません。親の育て方で子供の性格は決まらないと言われています。僕たちの性格は半分は遺伝子で決まり、残りの半分は人間関係で決まるということが分かっています。
もし子供の頃の親との関係が悪かったとしても、今の人間関係を良くすればいくらでも幸せになることはできます。
自分の感情を客観的に見る
親子関係とは難しいものです。
ついイライラして言わなくてもいいことを言ってしまったり、余計なことを言いたくなったりするものです。
僕たちは自動的に物事を判断しています。親がこう言ってきた時にはこう言い返すというように、反射的に反応しています。同じことを友達や会社の同僚などに言われたとしたら、冷静に考えて素直に謝ることができても、親に言われるとつい言い返したりすることもあるのではないでしょうか。
逆に、親の皆さんも子供に言われるとつい反射的に言い返してしまうということもあるのではないでしょうか。
これはどうすればいいのでしょうか。
このような自動的に反応してしまう行動は、自分の感情を客観的に見ることができていないから起こります。
自分の感情や人間関係において爆発してしまう感情を客観的に見るトレーニングができる本を今回のおすすめ本で紹介しておきます。
人生を変えるための友達選びのおすすめ動画
Researched by Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo
Reference:https://www.ted.com/talks/robert_waldinger_what_makes_a_good_life_lessons_from_the_longest_study_on_happiness?language=ja