成功法則の科学

ついつい高いモノを買ってしまう癖を治す方法

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DaiGo MeNTaLiST

無駄遣いをしやすい人の特徴があります。
いくつかありますがもっともわかりやすい特徴として物の価値が分かっていないということがあります。これは危険な特徴です。

金額に見合う対価が本当に得られるのか?

知識がない人は無駄遣いをしやすいです。
お金を払ったほうがいいものとそうでないものの区別がつかないからです。そのお金を払っただけの効果が得られるのかどうか? を考えずそのお金を他に使ったらもっと大きな対価を得られた可能性を無駄にしていることがあります。

心理会計という考え方があり人間は状況により感覚的な財布が違うことがわかっています。
例えば高い化粧水と安い化粧水があったら高い化粧水を買ったほうが効果がある気がしますし安いものを買って後悔するぐらいならば高いものを買ったほうが良いという気がしがちです。ところが化粧水自体1~2時間経つとほとんど蒸発して肌の中には入っていかないので実際には効果がないです。
物の効果や価値やそれがもつ意味をわかっていない人は高いものにお金を使って散財しやすいということがわかっています。

高いから良いものに違いない!?

お金に対してもプラシーボ効果(偽薬効果)があります。
たくさんお金を払うと効果があったと感じやすいわけです。例えばエナジードリンクや薬でもお金を払った分だけ効果があったように感じます。
エナジードリンクの効果として集中力の増加を計るアナグラム(ことばの文字を入れ替えて別の意味にさせる遊び)のテストをした実験があります。約1.89ドルのエナジードリンクを飲んだグループと約0.89ドルのエナジードリンクを飲んだグループで比較すると値段の高い方を飲んだグループの方がほんの僅かですがスコアが良かったそうです。
ただし、その値段に見合った効果があるのかを考えることがポイントです。

根拠のあるプラシーボ効果を!

高いものを買ったのだから見合う効果が得られると期待しているから起きるプラシーボ効果ですからひっくり返すことができます。例えば、ぼくの場合ですが化粧水は科学的にはどれを買っても意味がないのか・・・であれば何が大事なのかな、保湿、つまりオイルが大事なんだと考えお風呂上がりにオイルで保湿をすれば肌が綺麗になるんだ!と根拠のある自信をもつことでより効果を高めることができます

つまり、お金を払ってプラシーボ効果を得なくても自分で調べたり突き詰めることでそこから得られる根拠のあるプラシーボ効果を考えてください。根拠がありますから自信に繋がります。

ですから、高いものを見た時はそれが高い理由を探してくださいブランドのロゴに対して価格が載っているだけなのか? 自分にとって見合う価値があるのか? を自問自答するようにしてください。

高い薬は治りが早い?!

鎮痛剤も痛みが治りやすいのは価格の高いほうという実験もありました。日常的にアスピリンやロキソニンの痛み止めを飲んでいる女性を調べた実験で鎮痛効果の1/3は薬のブランド力によるものという結果が出ています。
さらには、学生を対象にした実験で風邪をひいた時にどんな薬を買ってどのぐらいの効果があったのかを調べたものがあります。セール中の薬よりも定価で買った薬を飲んだ人たちのほうが風邪が治るのが早かったという結果が出ています。実際にどうなのかはわかりませんが体感としては治るのが早かったわけです。

高いビュッフェは満足度高い?!

コーネル大学の行ったイタリアンビュッフェの実験もあります。ビュッフェの金額が食事の身体感覚を変えるのかを調べています。4ドルのビュッフェと8ドルのビュッフェの2種類を別の日に同じ内容と量でつくります。4ドルのビュッフェを食べたグループは8ドルのビュッフェを食べたグループと食べた内容は変わらなかったにもかかわらず満足度は低く少し無駄に食べすぎたかなと感じました。そして倍のお金を払った8ドルのビュッフェを食べたグループは満足度も高く満腹具合もちょうどいいと感じました

価値を見抜く力を

これらの実験でわかるように、物の価値を見る基準を持ち得ていない人はお金に踊らされてしまいます。ある意味このたくさんのお金を払うことによる満足度に企業がつけ入るスキが生まれます。企業は商品の価格を出来るだけ安くしてたくさん売ったほうが儲かると考えているはずと信じているかもしれませんが、それがたくさんお金を払ってもらうことによる満足度を高めることになるということを知っている場合もあります。だから高価なブランドが成り立つわけです。

物の価値や自分が何を求めているのかがわからないからお金に踊らされてしまうわけですが、なぜそうなるのか?

それは自分に自信がないからです。自分の人生の基準や判断基準、自分はどんな人間でどんなライフスタイルで生きているんだというものがないと、みんなと同じものを持たなくてはいけないと考えてしまい、それが少しでもうまくいくと今度はみんなより良いものを持とうとしてしまいます。これが危険です。

それは本当に必要なのか?

数年前講演の依頼を証券会社や保険会社や銀行といった企業から多く頂くようになって当時はスーツでしっかりした身なりで行かないといけないと考えていました。しかし今は普段と変わらない服装で行っています。
そもそもスーツを着ているかどうかは問題ではなく、スーツを着ていないと権威的な印象が落ちて講演の値段を下げられたり依頼も減ったり収益が落ちることが最終的には問題なわけです。そこで本当にスーツを着ていないと収益が落ちる結果になるのかを考えて実践してみたら結果変わりませんでした。むしろ講演の金額は上がりました。
自分にとっての価値を見抜く事が大事です。

授かり効果の危険

では自分が価値があると信じられるものを突き詰めていけばいいと考えるとそこにも危険があります。
授かり効果といって人間は自分の持っているものを高く見積もる傾向があります。ダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーが行ったコーヒーマグを使った有名な実験があります。学生たちを売り手と買い手に分けて売り手のグループにはコーヒーマグをあげてから双方に質問します。売り手には「そのコーヒーマグをいくらなら売りますか?」、買い手には「そのコーヒーマグをいくらなら買いますか?」と尋ねます。その結果、買い手のコーヒーマグを所有していないほうは2.25ドルまでならば払ってもいいと答えましたが、売り手のコーヒーマグを所有しているグループは倍の5ドル以上で売ると言いました。相手が値下げを要求してきた場合でも5ドル弱は払わないと売らないと答えました。
つまり、たった今手に入れたばかりなのに自分が所有したものは客観的な視点で見たときよりも2倍も良いものに見えるということです。

授かり効果の使い方

これは良い方向にも悪い方向にも使えます。
自分が持っている物の価値は上がるわけです。ということは、さほど高価ではなくとも例えばカスタマイズして自分だけしか持っていない物にすることで価値が上がっていきますから元のものよりも価値を上げることができて無駄遣いも減らすことができます
ところが、良いものに見えることで実際は不要な物であっても捨てるのが難しくなってしまいます。

スーパーボールとキーホルダーの景品交換実験

子どもたちを対象にスーパーボールとキーホルダー(キャラクターでも何でもないもの)を見せてどちらがほしいかを尋ねます。ほとんどの子どもはスーパーボールを欲しがります。そして、この2つを子どもたちに無作為に配り、スーパーボールをもらった子どもには「キーホルダーと交換してもいいよ」と、キーホルダーをもらった子どもには「スーパーボールと交換してもいいよ」と伝えます。最初はスーパーボールが人気だったのでそちらを欲しがるかと思いますが、キーホルダーをもらった子どもの40%は交換してもいいよと言われても交換しませんでした。
自分が所有したことでそこに執着が生まれたわけです。

計算機と6色の色鉛筆実験

古い実験で、当時は電卓は高かったので価格すら違うものをそれぞれ参加者に配り、どちらかが貰えた上で交換しますかと尋ねました。合理的に考えると電卓のほうが高価なのでそちらを欲しがる人が多いかと思いますが、実際は最初にもらったものを手放さない確率が高く交換に応じる可能性の約2倍も最初にもらったものを固持し続けました

人間は一度所有するとそれに価値を見出して執着が生まれて手放せなくなります
これは売るタイミングを失わせます。株を売るタイミング・古いスマホを売るタイミングで後から損をした経験あるのではないでしょうか。

気をつけてください・・・

  • ムダに高いものを買ってしまう失敗

  • 手放すタイミングを間違えて損をする失敗

ムダに高いものを買う人は、着たこともない高い服やほとんど使っていないカメラのレンズなど使いもしない物をたくさん持っていることが多いものです。

心理学の知識の使い方

心理学の面白いところは、人間とはこのようなことが起きるものだと知っておくことで自分が同じ場面になった時にフッと思い出して一瞬立ち止まれるところです。

一瞬立ち止まったら、自分に質問してください。

「自分は今お金に踊らされているのではないのか?」「この物に出すべき金額なのか?」「この金額があったらこの物を買う以外に何が出来るだろうか?」

僕の場合は、本に換算して「このお金があったら欲しい本が何冊買えるかな」と考えて無駄な買い物をしないようにしています。
無駄遣いをしないように是非実践してみてください。

まとめ

  • 状況により財布が変わる(感じる価値が変わる)心理会計

  • 高いお金を払ったから価値があるはずと思うことで起きるプラシーボ効果

  • 自分で調べて突き詰めることで得られる根拠のあるプラシーボ効果が大事

  • 物の価値や自分が何を求めているのかがわからないからお金に踊らされてしまう

  • 自分の持っているものを高く見積もる授かり効果

  • 授かり効果は使い方次第で無駄遣いを減らすことが出来る

  • 心理学の知識を持っておくと自分が同じ場面になった時に思い出し冷静に考えることが出来る

さらに、自分や周りの人がお金で失敗しないように・・・「散財と破産の心理学」を知りたい方はこちら↓

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