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心理学的に劣等感を消す方法〜科学的に正しい嫌われる勇気#3

この知識はこんな方におすすめ

  • 自分に自信がない
  • 人生変えたい

「劣等感は思い込み」は半分正解

シリーズとして紹介しているアドラー心理学の嘘についてです。

【嫌われる勇気の嘘#1】承認欲求を否定してはいけない

アドラー心理学を一躍有名にした『嫌われる勇気』という本がありますが、その嘘について紹介させてもらいます。誤解されないように一応言っておきますが、別にこの本がダメだというわけではありません。ただ『嫌われる勇気』=アドラー心理学とは考えない方がいいです。

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【ベストセラー】嫌われる勇気の嘘を暴いてみた

アドラーが言っていることと『嫌われる勇気』の主張には食い違う部分もありますし、アドラーが言っていることの中で科学的に間違っていることもあります。これらを科学的に正しく考え直すことをしてみたいと思います。

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今回は「劣等感は思い込み」という主張について考察してみます。

そもそもアドラー心理学自体を心理学として信用するのは間違っています。
『嫌われる勇気』でアドラー心理学は話題になりましたが、この本自体アドラー心理学の本というよりは、アドラー心理学をベースにしたストーリー本だと考えた方がいいです。

もちろん、『嫌われる勇気』もアドラー心理学も全てが間違っているということではありません。
心理学的に見て正しい部分についても紹介させてもらいます。

「劣等感は思い込み」という主張については半分正解です。

『嫌われる勇気』の中では、劣等感というものは主観的な思い込みだとしています。
つまり、自分が誰かよりも劣っているということはなく、それは自分が勝手に思っているだけの思い込みだということです。

劣等感を感じているということは、自分が劣っているわけではなく、自分が劣っていると思い込んでいるだけだというわけです。
客観的な事実として、自分の能力が誰かよりも劣っているということはないというのが『嫌われる勇気』の主張です。

事実1 :思い込みではない劣等感もある

思い込みではない劣等感も確かに存在します。
さすがに全てが思い込みではありません。
思い込みの劣等感もあれば思い込みではない劣等感もあります。

例えば、アメリカ心理学会(APA)は劣等感の定義について次のように言っています。

「物理的、または、心理的な文脈から発生する不十分さと不安の基本的な感情」

つまり、劣等感というものには2種類あります。
まず物理的な劣等感心理的な劣等感の2つがあり、さらに、実際に存在する客観的な劣等感想像上の劣等感の2つがあります。

例えば、物理的な劣等感としては、自分の見た目が悪いとか背が低いとかです。
心理的な劣等感とは、 自分は内向的で引っ込み思案だとかです。

自分が太っていることを気にしていることによる劣等感だとしたら、実際に客観的にも太っている劣等感と、自分が気にしているだけで客観的に見るとそんなことはない劣等感があります。

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劣等感と言っても色々なパターンがあるわけですが、どちらも自分が何か不十分、あるいは、自分が何か不十分だと思うことによって不安を感じている感情です。

現代の主要な心理学においては、「客観的に自分に何かが足りない」「自分に何かしらの心理的な欠陥がある」という客観的な劣等感を認めています

劣等感にも色々とあるわけですが、例えば、社会的なスキルが低いとか人とのコミュニケーションが全く取れないなど、自分の実際の欠陥があると判断された場合は、セラピストや精神科医に相談してもらい、まずはその自分の欠陥を受け入れて、その上で自分が望んだスキルや欲しい能力のために練習していくというのが一般的な治療方法であり改善方法です。

つまり、客観的な劣等感であれば、それを受け入れた上でどのようにしたら改善していくことができるのかを進めていくのが今の心理学です。

ですから、『嫌われる勇気』のように「劣等感は思い込みだ」と言い切ってしまうと、そもそも改善の余地が無くなってしまいます
人はどこがダメなのかがわからなければ改善することもできません。
改善の余地をなくしてしまうというのは少し危険です。

もちろん、思い込みの部分もあります。

真実2 :主観的な思い込みもある

これらの劣等感を持っている場合には改善して行った方がいいです。
色々とありますが、あくまで例として4種類紹介しておきます。
いずれにしても、自分の劣等感が思い込みなのかどうかは見極める必要があります。

失敗スキーマ :批判の多い親、自己否定

これは幼少期の経験が原因になって、自分の考え方や行動のパターンが変わってしまうというものです。
いわゆる毒親の影響によるものが多いです。
批判され続けたことが原因で、自分に対して常に否定的な態度が植え付けられてしまった状態です。

自分に何かしらの欠陥があるわけでもコミュニケーション能力が低いわけでもないのに、子供の頃から親に否定的なことを言われ続けてしまったために、自分はダメで人とコミュニケーションを取ろうとしてもうまくいかないに違いないと考えてしまいます。

親からの批判が与え続けられたことによって、自分に何の欠陥があるわけでもないのに、欠陥があると思い込んでしまったのが失敗スキーマです。

こうなると諦めやすい性格になってしまいます。
自分を常に否定的に見てしまうので、自分の能力や自分が行った成果や実績に対しても全て基準レベルに達していないと考えてしまいます。
例えば、何かの仕事をしようとしても、その仕事に必要な能力が自分にはないと考え、どうせ結果は出ないと努力を諦めてしまいます。

これは自己成就的予言と言われるものですが、努力は諦めるから本当にうまくいかないということになります。
本当は能力も実績ももう少し努力を続ければ目標を達成できるところまで来ているかもしれません。
ところが、失敗スキーマのせいで努力を諦めてしまうので、本当に目標を達成できなくなってしまいます
結果的に 、ダメな自分という思い込みが現実のものになってしまいます。

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欠陥スキーマ :完璧主義の親、評価を避ける

自分は本質的に劣っていて根本的に間違っていると感じさせる思い込みです。

先ほどの失敗スキーマは親に否定されることにより起きますが、欠陥スキーマは自己否定が強かった親のもとで育てられた人に多いです。
親が子供に対して何かをするというよりは、親が自分自身を卑下している状況です。

例えば、お母さんが「うちの家はお父さんの稼ぎもそんなに良くないし、両親とも学歴も低いから高望みなんてできない。だからあなたもそれなりの人生になる。」というようなことを言ったりします。
親が自己卑下が強すぎたり完璧主義な場合です。
完璧ではないから行動するのはやめとこうというような完璧主義の親のもとで育てられた人に多いタイプです。

親がこのような状況だと、子供は常に自分の欠陥を意識させられます。
親が自分のダメなところや欠陥ばかりを常に意識しているので、子供も無意識のうちに同じような思考になってしまいます。
結果的には、否定され続けたわけではないのに自分の欠陥を無駄にするようになり、自分が判断や評価をされる状況に身を置くことを避けるようになります。

失敗スキーマの場合には自分を否定することによって努力を諦めますが、欠陥スキーマの場合には、親が自分を卑下したり完璧主義だったために、自分が勝ち負けが決まったり評価される状況に身を置くと、自分に欠陥があることがバレてしまうのではないかと考えてしまいます

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恥スキーマ :無能感、慢性的に感じると鬱

メンタルにダメージを与える思い込みに関する51の研究から17,830人ぶんのデータをまとめた研究があります。
そこから人生に対するダメージが強い思い込みについて明らかにしてくれています。
そこから2つのタイプの思い込みが確認されています。
これが残りの2つの思い込みです。

恥スキーマになると大人になってからうつ病を発症する確率が高くなります
社会に馴染めないとか自分の居場所がない、自分は無能だという思い込みを持ちやすくなります。
自分に対して著しくネガティブな評価を常に持っていて、もはや苦痛を伴うような状況になっています。

もちろん、恥の感情というものは全てが悪いものではなく、上手に使うことができれば、自分の人生や人間関係の変化に活用することもできます
こんなことでは恥ずかしいと思って努力できる人もいますし、ちゃんとしなくてはいけないと自分をコントロールすることができる場合もあります。
ダイエットも同じで、太っている自分が恥ずかしいから運動したり食事制限を頑張ることもできます。
恥の感情は短期的に抱いてそれを活用できる場合であれば役に立ちます。

ところが、恥スキーマの人は常に恥の感情を抱いています。
常に自分は恥ずかしい人間だと思い込んでいて、慢性的に自分を恥じているとメンタルはボロボロになってしまいます
メンタルがボロボロになってくると、当然ですが自分に誇りを持てるような行動もとりづらくなります。
結果的に劣等感が強くなってしまいます。

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孤立スキーマ :自分の居場所がない

自分には友達もいなくて1人なんだという思い込みです。
どんなコミュニティやグループにも所属することがなく、常に自分の居場所がないような感情に苛まれ続けます
自分は社会に溶け込めない社会不適合者だと思い込んでしまいます。

この感情も短期的に感じるだけであれば悪いものでもありません。
例えば、僕も芸能界には溶け込めなかった人間だと思っています。
ですが、今は芸能界の人たちが YouTuber とは違うゲームをしていると考えているので、Dラボで知識を学んで人生を変えられることを伝えたいと思い、そこにいるみんなと一体感を感じることができます。

自分が一体感を感じることができなかったコミュニティも一部はあります。
この孤立の感覚を自分が別の居場所を見つけるためのモチベーションに使うのであれば役に立ちます
これによって人とは違うゲームができますし人とは違うことができるようになるからです。

そうではなく、常に居場所がない感覚を持ち続けると危険です。
例えば、会社にも自分の居場所がないし飲みに行ったりする友達もいない、一緒にスポーツをしたり趣味を楽しむコミュニティもないと常に孤立を感じるのはよくありません。

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ここまでで皆さんも気づいたのではないでしょうか。
劣等感を感じる思い込みというものは、どれもが社会的なつながりに関する思い込みです。

自分を否定して失敗することを恐れていては何も始めることはできません
努力を諦めていては何も続けることはできませんし、これは人間関係でも同じです。

評価されることを避けると価値があることはできません
仕事でもどんなことでも同じですが人との繋がりも作れなくなってしまいます。

恥の感情を常に感じていては、自分は誰かと繋がったり友達になる価値はないと考えてしまいます

自分の居場所はどこにもないと考えてしまうから、当然人間関係もうまくいかなくなります

このような思い込みを解消していくことが劣等感をなくしていくために必要です。
『嫌われる勇気』では、劣等感は思い込みだから、その思い込みをなくせば劣等感は消えると言っていますが、これははっきり言ってかなり難しい事です。
認知行動療法やセルフコンパッションに取り組んだり、科学的に確立された方法を使う必要があります。

それによって改善していかないと思い込みを解くこともできませんし、自分の劣等感の根本的な原因に向き合うためにもセルフコンパッションなどを使う必要があります。
それによって自分のどこがダメなのか認めていく必要があります。

心理学で劣等感を消し去る

劣等感を解いて自己肯定感を高める方法はあります。

僕自身もかなり劣等感が強かった人間でした。
劣等感を消し去るための行動があり、今でもそれを毎日続けています。
それによってなんとかなると思えるようになります。

その感覚を持つことによって人は初めて新しいことに挑戦したります。
そんな方法についてもこの続きでは解説させてもらいます、続きは今回のおすすめの動画からチェックしてみてください。

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https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/cpp.2630
https://pdfs.semanticscholar.org/3d2a/1c99395124bf9372e1493f314f6990a78473.pdf
http://dx.doi.org/10.1016/j.jesp.2014.11.001 O Gruber , T Müller, Peter Falkai(2007)Dynamic Interactions Between Neural Systems Underlying Different Components of Verbal Working Memory Furnham, A. (2008). Competitiveness. In: Head & Heart Management. Palgrave Macmillan, London. https://doi.org/10.1057/9780230598317_16 van der Linden, S. Intrinsic motivation and pro-environmental behaviour. Nature Clim Change 5, 612–613 (2015).
https://doi.org/10.1038/nclimate2669 Gneezy, U., M. Niederle, and A. Rustichini “Performance in competitive environments: Gender differences,” Quarterly Journal of Economics, August 2003, p. 1049-1074. Garcia, S.M. and Tor, A., "The N-Effect: More Competitors, Less Competition", Psychological Science, Vol. 20, pp. 871-877, 2009, July 1, 2009.

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