この知識はこんな方におすすめ
- ダイエットを頑張っているのに・・・
- 無意識の習慣を見直したい
特に何もしていないのにスリムな人たち
今回は「無意識スリムな人」の17の習慣について紹介したいと思います。
世の中には頑張ってダイエットをしているけれどなかなか痩せることができないという人もいれば、ダイエットはそれほど頑張っているわけでもないのになぜか痩せているという人もいます。
この違いは何なのかということが気になったことがある人は多いと思いますが、結局は体質の違いなのではないかとか、そもそも遺伝子が何か違うのだろうと考えると思います。
確かに遺伝的に脂肪がつきやすい部位などが変わってくるということはありますが、病気などを抱えている場合でなければ、当然人間はたくさん食べれば太るわけです。
であれば、ダイエットをしているのに痩せないという人と無意識のうちにスリムになる人の違いは一体何なのかということについて調べてくれたコーネル大学の研究をもとに紹介したいと思います。
これは食心理学で有名なブライアン・ワンシンク博士が行なってくれたもので2つのグループに分けて実験を行っています。
一方はダイエットをすることなくスリムな体型を保っている無意識スリムな112人の男女で、もう一方は体重管理にとても悩んでいる35人のダイエットを頑張っているのに太ってしまう男女を対象にしています。
それぞれの生活習慣を調べて、特に意識することもなくスリムな体型を保っている人たちとダイエットを頑張ってもなかなか痩せられない人たちの習慣や行動の違いは何なのかということを調べようとしたものです。
これを徹底的に調べてみたところ非常に小さな違いでした。
非常にシンプルで小さな違いが積み重なることによって、無意識のうちにスリムな体型を保つことができる人と頑張っても太ってしまう人の差が決まっていたということです。
頑張ってもなかなか痩せないという人は目立つ大きなところばかりを気にしてしまうことが多いと思います。
野菜だけしか食べないというようなことをしても結局なかなか痩せなかったり違う問題が出たりもします。
無意識スリムの大きな5つの習慣
まずは無意識のうちにスリムな体型を保つ人たちの大きな5つの特徴がありました。
習慣その1 :圧倒的に自炊が多い
やはり、外食となると味が強くなりますし、自炊であれば食べる量をコントロールすることもできますので圧倒的に自炊が多かったということです。
習慣その2 :食べ過ぎを恐れない
無意識のうちにスリムな人たちは、食べ過ぎてしまったら太ってしまうとか気にしないようです。
この食べ過ぎてしまったらやばいというような焦燥感やストレスというものが、余計に食欲を増すことに繋がってしまいます。
ですから、無意識スリムな人たちは食に対するストレスというものがほとんどなかったということです。
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習慣その3 :食事は量よりも質を重視する
安いものをたくさん食べたいとか、とにかくお腹いっぱい食べたいということではなく、本当に良いものを少量食べたいという感覚を持っていたようです。
良いものであれば値段は倍を払ってもいいけれど、量は倍を食べたいわけではないというような感じです。
例えば、週に3回外食をする余裕があるのであれば、週に1回でいいからいいお店でコース料理を食べたいというような感覚を持っていたようです。
習慣その4 :満腹サインを察知する
皆さんは自分がお腹いっぱいになってきたというサインをどのようにして察知しているでしょうか。
これに対して無意識であったりあまり意識しないようになっている人が、頑張ってもなかなか痩せない人の特徴でした。
無意識スリムの人たちは、自分が食べたいかどうかではなく満腹かどうかということで判断します。
例えば、飲み会に行って先輩や同僚に締めにラーメンを食べに行こうと誘われた時に、確かにお酒が入っているとラーメンを食べたくなるのでしょうが、そこで食べたいかどうかで判断してしまうのが無意識のうちに太ってしまう人で、無意識スリムの人は、食べたいけれどお腹がいっぱいだから別に今日でなくてもいいかなと断るわけです。
今はお腹がいっぱいだし別に今日ではなくまた今度でもいいし、お腹が空いている時の方が美味しく食べられると冷静に考えることができます。
食べるかどうかを「食べたいかどうか」ではなく「満腹かどうか」で判断するというのが4つ目の習慣でした。
習慣その5 :楽しむために食事をする
これも結構大きなポイントで、無意識スリムの人は楽しむために食事をするので、低カロリーや低糖質というような伝統的なダイエット食にはほとんどこだわっていなかったということです。
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楽しむ食べに食事をしているので、食に対する罪悪感などがほとんどなかったということです。
普通に考えると、食べ過ぎを恐れていてストイックに体にいいものを食べようと頑張っている人の方が痩せそうに思えますが、実際にはそれによるストレスがかかることにより食欲は増えてしまいますので、それはどうやら意味がなかったようです。
これらが最も大きな5つの習慣でした。
やはり、体重の増加を防ぐためには、食べ過ぎてはいけないとかカロリー制限をしないといけないという方向に進んでしまう人が多いですが、一般的に普通にスリムな体型を保ちたいと思うのであれば、それはあまり意識しすぎてしまうとストレスが増えてしまうので余計に太ってしまうだけだということがこの5つの習慣から見えてくることです。
無意識スリムの12の小習慣
この研究ではさらに細かい点を調べてくれていて、残り12の習慣をひとつずつ紹介しておきます。
これは習慣の違いというよりは行動の違いをリストアップしてくれたものです。これも覚えておくと習慣化することもできると思います。
習慣その6 :体重計
定期的に体重を測っていたのは50%の人たちだけでした。
よく毎日体重計に乗ることによって自分をちゃんと見ることができるからダイエットのためには大切なことだと言う人もいますが、50%ほどですから、無意識スリムの人はそれほど意識しているわけでもなく大切なのはそこではないようです。
毎日体重を測って絶望してストレスを感じるぐらいであれば、ある程度体系が変わるまでは食事の方を気をつけて体重計には乗らないでもいいのではないかというのがひとつ目の小さな習慣です。
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習慣その7 :ランチのサラダ
35%の人たちがランチでは必ずサラダを食べるということをしていたそうです。
一般的にはランチにサラダを食べない人の方が圧倒的に多いので、これは35%ですが割合としてはかなり多い方だと思います。
サラダを食べるのは良い習慣ではありますが、とはいえ35%ほどではあります。
習慣その8 :鶏肉
61%の人たちが肉の中では鶏肉を最も好むということでした。
やはり、脂肪分が少ない肉を無意識のうちにも好んでいるということです。
習慣その9 :ディナーのサラダ
65%の人たちがディナーには必ずサラダを食べるということをしていました。
ランチではそれほど食べなくても、やはり、ディナーでは必ずサラダを食べるということを普段からしていたようです。
外食に一体飲み会に行くのであれば、その前に軽くコンビニで買ってきたサラダを食べておいたりカット野菜を食べるだけでもかなり変わるのだだろうとは思います。
習慣その10 :ベジタリアン?
野菜は重要なようですが、とはいえ、ベジタリアンの割合は無意識スリムの人たちの中にはわずか7%しかいませんでした。
ベジタリアンであるかどうかというのはそれほど関係ないようです。
習慣その11 :お酒
33%の人たちはお酒を飲まないということでした。
やはり、お酒は太ってしまいますので飲まない方が痩せるのは間違いないようです。
飲むとしても楽しむ程度にしておいた方がいいということです。
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習慣その12 :朝食の卵
31%の人たちが朝食に必ず卵を食べていたということです。
もちろん、そもそも朝食を食べるかどうかということも議論の的にはなるでしょうが、食べる人は卵を食べるようにしてもいいのではないでしょうか。
習慣その13 :朝食のフルーツと野菜
51%の人たちが朝食にフルーツと野菜を食べるということをしていたそうです。
朝食では卵を食べるかどうかということも重要なのでしょうが、やはり、フルーツと野菜の消費量というものが人間の食習慣を変えてくれるということだと思います。
朝食を食べる人は朝食でのフルーツや野菜を食べるようにした方がいいでしょうし、昼食からの人もフルーツや野菜をしっかり食べるようにした方がいいとは思います。
習慣その14 :間食のフルーツ
44%の人たちは間食としてフルーツを食べていたということです。
間食をすると太ってしまうと言われていますが、やはり、フルーツの場合であれば例外のようです。
お腹が空いたらフルーツを食べるようにしましょう。
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習慣その15 :清涼飲料水を飲まない
37%の人たちは清涼飲料水を絶対に飲まなかったということです。
清涼飲料水の中には甘味料を使っているものも結構あり、それにより食欲が暴走してしまうのではないかというような調査もありますので、やはりできるならば飲まない方がいいようです。
であればフルーツジュースを飲もうとする人もいるかもしれませんが、ジュースにするために食物繊維を取り除いてしまうとむしろ体に対する害の方が大きいので、それであれば普通にフルーツを食べた方が間違いなくいいです。
習慣その16 :人工甘味料入りのダイエット飲料
33%の人たちは人工甘味料入りのダイエット飲料を飲むということでした。
いわゆるダイエット飲料がいいのかという議論はありますが、無意識スリムの人たちはどうせ飲むのであればせめて人工甘味料入りの方を選んでいるということなのだと思います。
ただし、最近の研究では人工甘味料は問題があるのではないかというものもありますので、この点はあまり信じない方がいいとは思います。
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習慣その17 :定期的な運動
42%の人たちが週に5日間から7日間は軽い運動をしていたということです。
つまり、彼らはほとんど毎日運動しているということです。
ここが結構重要なポイントだと思いますが、無意識スリムの人たちは一度身につけたら離れることなく永遠に使える太らない習慣をたくさん持っていたということです。
もちろんこの習慣や行動を全てマネしたら必ず無意識スリムになれるとは限りませんが、大きな5つの習慣とプラスアルファで参考にするべき12の習慣を出来る限り取り入れることによって、自然と痩せやすい体になり痩せていくという可能性は十分にあると思います。
ぜひ試してみてください。
習慣を身につけるためのおすすめ
そもそもダイエットでも他のことでもなかなか習慣が身につかないということで悩んでいる人も多いと思います。
そんな方にはぜひ参考にしてもらいたい本です。
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ダイエットのためのおすすめ
今回のおすすめの動画としては、ダイエットを頑張りたい方に役立ててもらいたい食心理学について解説した動画を紹介しておきます。
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リサーチ協力:パレオチャンネル
免責事項:本内容は科学の面白さを伝えることを目的としたエンタメです。なるべく多くの方に、科学的思考に興味を持ってもらうために、参考資料や過去の動画を元に、大胆な独自の考察したもので、事実を確定するものではなく、あくまで一説です。動画の結論は実際の研究とは異なる場合があります。
僕は文献を読むのが好きなタダの理系であり、専門家ではありません。また、多くの科学者とも同じように人間ですから、間違うことも多々あります。実際に知識を利用する際にはご自分で調査するか、専門家に相談してください。
参考:https://obesityweek.org/app/uploads/2015/11/1104-Wednesday-ObesityWeek-2015-TOS-Poster-Abstracts.pdf