メンタル強化

【鬱になる】悩み過ぎが止められない人の特徴

この知識はこんな方におすすめ

  • 悩みはじめると止まらない
  • 身の回りにそんな人がいる

相手の性格を読む

人間の性格というものは、ビッグファイブという5つの要素で分析すると最も科学的に信憑性のある分析ができるとされています。

人と合わせたり優しさや人当たりの良さである協調性、他人とコミュニケーションをとったりする外向性、リスクを取ったり新しいことに挑戦する好奇心につながる開放性、物事をコツコツと真面目に続けたり計画的に行動をするために必要な誠実性、そして、メンタルの弱さである神経症的傾向の5つになります。

これはただ単に性格を分析するというだけでなく、傾向として具体的な事例も理解していくことで、人間関係で悩むことがなくなるということもあります。
相手の性格を一定以上理解することができていれば、相手の取扱説明書が見える状態でコミュニケーションをするようなものです。
相手の性格を理解していればどのように話をした方が相手が喜ぶのかということも分かりますし、そのような傾向が理解できれば会話はとても楽になります。

僕はそもそもコミュニケーション能力がそれほど高いわけでもありませんし内向的な性格でしたが、そんな僕でも人とコミュニケーションを取ることができるのは、その取扱説明書を見ながらコミュニケーションをしているからだということもあります。

そんな取扱説明書を作るための方法が、科学的な研究を基に僕が実践的に作り上げたインスタント・ビッグファイブというもので、それについては Dラボの方で詳しく解説しています。

人を読む①〜インスタントビッグファイブ入門

悩みやすくて鬱になりやすい人の特徴とは?

そんな中でも、悩みを抱えやすかったり鬱になりやすいという人もいると思います。
それが皆さんにとって守らなければならない人であればケアしなければいけないでしょうし、逆に皆さんが巻き込まれたくないという場合であれば、そんな悩みやすくネガティブなことをずっと考えてしまうような人を上手に避ける必要もあると思います。

そんな悩みやすくて鬱になりやすいタイプの人を見分ける方法はあるのでしょうか。

実は、鬱にはまりやすくネガティブ思考のループにはまってしまいやすい人には共通した特徴があります。
反芻思考と言って、ネガティブなことを考えれば考えるほど、そのネガティブなことが頭の中で重くなってしまい、そのせいで物事のポジティブな面を見ることもできなくなり、ネガティブに考えすぎて自分をどんどん追い込んでしまうようになります。

この反芻思考になりやすい人の性格としてのビッグファイブの特徴について調べてくれた研究があります。
マイアミ大学の2012年の研究で、71人の男女を集めて全員のビッグファイブをまずは調べています。
その上で過去の個人的な体験をいくつか思い出してもらい、ネガティブなことを思い出しやすい人と逆にあまり思い出さない人の違いを調べようとしたものです。

その結果分かったこととして、メンタルの弱さである神経症的傾向が高く、それと同時に外向性が低く内向性が高い人が反芻思考になりやすいということが分かっています。

「反芻思考」になりやすい人:神経症的傾向と外向性が問題

つまり、重要なのは神経症的傾向と外向性の2つの要素だったということです。
内向的で人とコミュニケーションをとるのが苦手なということと同時にメンタルが弱く神経症的傾向が高い人ほど、ネガティブな経験を思い出しやすく反芻思考と呼ばれる状態になりやすいということです。

これは逆に考えると、外向性のなさについて改善するか、メンタルが弱い状況をどうにかするかのどちらかの対策をとる、あるいは、両方に対しての対策をとることによって反芻思考を改善することができるということです。

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人間の性格というのは半分は産まれた瞬間に遺伝子により決まってしまいますので、それほど改善することができないのではないかという人もいますが、この2つの要素についてはかなり改善することができるということも分かっています。

今回のおすすめの動画として、この2つの要素についてそれぞれ改善するための10の行動について解説した動画を紹介しておきます。

神経症的傾向の改善にはこちら

メンタル弱い性格を変える10の介入行動

外向性を身につけるにはこちら

10の行動であなたを外向的に変える「性格改造の科学」

反芻思考に陥ったときに取りやすい行動を理解しておく

今回は改善するための方法ではなく、趣旨としては相手の性格を読むということです。
神経症的傾向が高く内向的な人はネガティブな体験を思い出しやすいわけですから、それが自分の付き合っている人やパートナーなのであればケアしてあげなければ、過去のネガティブな経験をずっと引きずったりずっと言われ続ける可能性もあります。
家族や同僚などでもそのような人がいる場合にはケアしてあげなければ、そのような人は鬱になりやすかったりもしますし、大切な人が鬱になると当然皆さんも困ることになります。

反芻思考でネガティブな状況になった時に取りやすい行動として、男女それぞれに特徴があります。

よく占い師は「あなたはこのようなことでよく悩むのではないですか?」という質問をして相手に理解してくれる人だと思わせるということをします。
「悩んだ時にあなたは自分に対してこのようなことを言って自分を責めたりするのではないですか?」という話をすると、思い当たるところがある相手はなぜ自分のことをそんなにわかるのだろうかと驚くわけです。

反芻思考になった時に男女それぞれで取りやすい行動の特徴があり、そこまで理解しておけば、そんな占い師のように相手を理解して、ケアをしてあげることもできるようになります。

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相手の性格をただ当てるだけでは意味がなく、その性格をある程度理解したのであれば、そんな性格を持っている人が過去に起こしやすい問題や今悩んでいること、今後起きる可能性が高いことの性格から派生する過去・現在・未来の行動をセットにして伝えてあげないと相手の心には刺さりません

ですから、今回は反芻思考になりやすいメンタルが弱く内向性が高い人が取りやすい行動について紹介しておきます。

反芻思考になった時に女性が取りやすい行動

これは男女で違いますが、女性の場合は反芻思考になった時に、それに立ち向かうための方法として思考の抑圧というものを使います

つまり、そんなことを考えてはいけないと自分の思考を抑えようとします。
しかし、実際にはこれをしてしまうと余計にネガティブな思考が強まってしまう可能性が高いです。

ですから、内向的でメンタルが弱い女性が半数思考で悩んでいるということが分かったのであれば、例えば、彼氏が浮気をしているのかもしれないと悩んでいる状況であれば、「あなたは彼氏が浮気をしているわけはないとわかっているから、一生懸命その考えを抑えようとしているのでしょうが、一生懸命抑えようとすればするほどそれに疑念が湧いてきたり嫌なことを思い出してしまったり、過去の別の苦しかった恋愛まで思い出して、そんな自分を責めて苦しくなってしまうのではないですか?」というような話をすると強く相手の心に刺さるわけです。

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反芻思考になった時の男性が取りやすい行動

一方男性の場合は少し違いがあり、男性の場合は思考の抑圧をしようとする人も中にはいますが、女性ほどではありません。

男性の多くが反芻思考に立ち向かうための戦略として使うのは、ポジティブな記憶を思い出すという方法が多いです。

このポジティブな記憶を思い出すというのは若干は反芻思考の改善に役に立ちます。
ですから、男性の場合は反芻思考が起きてしまった時にこのポジティブな記憶をうまく思い出すことができた場合には、それを止めることができてうまくいっているケースが結構あります。

ですから、内向的でメンタルが弱い男性が反芻思考で悩んでいるということが分かったのであれば、「あなたはそんな時にきっとポジティブな事を一生懸命思い出そうとか考えようと頑張るのではないですか?」という質問をします。

それに対して相手が割とポジティブで軽い感じで同意を示してきた場合には、「あなたは嫌なことやネガティブなことがあって落ち込むこともあるでしょうが、楽しい記憶などを思い出して自分を立ち直らせることが得意なタイプですよね」と言ってあげればいいわけです。

そうではなく、確かにポジティブな事を考えたり思い出そうとはしますが・・・というような感じであれば、一生懸命思い出そうとはしているけれどうまくいっていないタイプですから、「あなたはポジティブなことを思い出そうとして、もちろんそれがうまくいく場合もあるでしょうが、あなたは自分に厳しいところがあるから、自分に厳しい考えを持ってしまうとポジティブなことが思い浮かばなかったり、自分はなんてダメなんだと考えたり未来に対する不安に繋がってしまうということがあるのではないですか?」と質問すると大抵の場合心に刺さるわけです。

このように女性と男性で理解を示してケアしてあげるための切り口は全く違うわけです。
参考にしていただけたらと思います。

自分の悩み過ぎを止めるためのおすすめ

これはとても有名な本ですが、それが鬱になるようなレベルでなくても自分のメンタルが落ち込んだ時に、それを自分の力で救い出すための方法について教えてくれます。
他人に任せるとか時間が経つのを苦しみながら待つというのではなく、自分の力で自分のメンタルを持ち上げるための方法を解説してくれているので、とても役に立つ本だと思います。
一度身につけておくと一生役に立つ内容です。

こちらの方は自分を責めすぎてしまう人に読んでもらいたい本です。
マインドフルネスと心理療法を組み合わせて自分のゆがんだ思考を改善するための方法を教えてくれる本ですから、これも傍らに置いておくと一生役に立つ本だと思います。

草思社
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ネガティブな感情というものはゼロにすることはできませんが、ある程度それを抑えることができたら、その残った部分は利用することが大切です。
この本はネガティブな感情を上手に利用して成功するための方法について教えてくれる本です。

動画で改善したい方へのおすすめ

自分が悩みすぎたり反芻思考に陥ることがあって困っているという場合であれば、先ほど紹介したようにメンタルの弱さである神経症的傾向の改善と外向性を高めるということに取り組むことが大切です。
今回のおすすめの動画としてこの2つも紹介しておきますので、そちらを参考にしていただけたらと思います。

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さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックがなんと新刊も含めて無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
1人1冊ですが完全に無料で、無料の期間が終わっても一度ダウンロードしておけばずっと聞くこともできるそうですので、まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。

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リサーチ協力:パレオチャンネル

参考:Denkova, Ekaterina. et al.(2012) Reliving emotional personal memories: Affective biases linked to personality and sex-related differences.

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