この知識はこんな方におすすめ
- スマホ脳が心配
- スマホ使いすぎかな…
スマホ脳は本当にあるのか?
今回は、スマホ脳は本当にあるのかということを紹介したいと思います。
スマホを長い時間使い続けると脳に悪影響があるのではないかと言われていますが、それが本当なのかということについて解説していきたいと思います。
あなたはスマホを1日どれぐらい使っていますか?
これは結構重要なので、まずはご自分のスクリーンタイムをチェックしてもらいスマホ普段どれくらい使っているかということをまずはチェックしてみてください。
服のように全ての仕事をスマホで終わらせるようにしているというような人の場合には違うかもしれませんが、そうではなくほとんど趣味で使っているという人は気をつけなくてはいけないかもしれません。
サザンニューハンプシャー大学の研究で興味深いことが分かっています。やはり、スマホの利用時間が延びることによってかなりの影響があるようです。
具体的には1日5時間以上スマホを使ってしまうと、脳の様々な機能が低下してしまうのではないかということが示唆されています。
105人の学部生を集めて、スマホの使用時間と目の前の欲求に対して耐える能力、問題解決スキルをチェックしました。
目の前の欲求に耐える能力というものは、目の前に美味しいお菓子があっても我慢できるのか、魅力的な可愛い女性が目の前にいた時に自分は彼女がいるからと我慢できるのか、このような欲求に耐える能力です。
問題解決スキルとしては、人間関係の問題を解決する能力です。
その結果分かったこととして、スマホの使用時間が長い人ほど全てのパフォーマンスが低い傾向が見られたということです。
つまり、スマホを長時間使う人は目の前の欲求に我慢できなくなるし、人間関係の問題を解決する能力も下がってしまうわけです。
続く実験で、50人の学部生に対して2つのグループに分けて1週間の実験を行っています。
片方のグループにはスマホを1日に2時間以上使わないように指示をして過ごしてもらい、もう片方のグループにはスマホを1日に5時間以上使うように指示をして過ごしてもらいました。
わずか1週間後ですがその差を調べてみたところ、スマホの使用時間を5時間以上に増やしたグループは、物事の意味を解釈したり、物事の背景にあるメカニズムを分析する能力が低下してしまう傾向が確認されたということです。
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ですから、
物事を我慢する能力
人間関係の問題を解決する能力
この2つだけでなく、5時間以上スマホを使ってしまうと、
物事を解釈する能力
物事を分析する能力
さらにこのような能力まで下がってしまうということです。
この実験では1週間ですが、たった1週間スマホを使いすぎただけで、分析能力まで下がってしまい物事の本質を見ることができなくなってしまいます。
皆さんの周りにも、会話をしていても物事の本質が見えていないと感じる人がいるかもしれませんが、それはもしかするとスマホの使いすぎのせいかもしれません。
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さらに3つ目の実験が行われています。
別の学部生50人を集めて、2つめの実験と同じようにスマホの使用時間を変えています。先ほどは1週間でしたがそれを28日間に増やして実験を行っています。
これによりどのような違いが出るのかということを調べてみたところ、スマホの使用時間が1日5時間を超えている人は分析能力が下がっているという傾向が見られました。
要するに、普段からスマホを5時間以上使っている人は分析能力が下がってしまうということが28日間の長い実験でも確認されたわけです。
1日5時間以上は能力低下を起こしてしまうが・・・
やはり5時間以上スマホを使うとやばいのかもしれません。
ただ、気になるポイントがあり、月末になるとスマホの使用時間が長いグループと短いグループの差が見られなくなり、分析能力の低下というものは一時的なものだったということも分かっています。
つまり、スマホの使用時間が週によって違う人も中にはいます。
このような人はスマホをたくさん使っている週には分析能力が下がっているけれど、おそらく月末になると遊びに出かけたりしてスマホの使用時間が減るのか、それにより分析能力が元に戻っているということです。
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スマホ脳があるのかと言われると、確かにスマホを長時間使うことによって一時的に認知能力が下がってしまう可能性はあります。
ですが、それにより脳が元に戻ることができないようなダメージを受けてしまうのかと言うと、それに関しては何とも言えないということです。
勘違いしないでもらいたいのは、メンタル的な問題や鬱になりやすくなるという問題はあります。
とはいえ、今回の研究を見る限りは、能力の低下は一時的なものなのではないかということです。
スマホを1日5時間以上使うと一時的であっても分析能力は下がりますので、できるだけ控えるようにはしてもらいたいですが、5時間以上使ってしまうと元に戻れないのかと言うとそんなことはありませんので、ついつい使いすぎてしまった時にはスマホを使わない時間も一定時間設けるようにしていただければ、特に問題はないのではないかとも考えられます。
脳にダメージがあると警鐘を鳴らす人もいますが、そこまで心配する必要はないとは思います。
ですが、一時的であっても分析能力が下がってしまうわけですから、その間に大切な仕事が入ったりすれば問題になることもあると思います。
少なくともその点だけは気をつけていただければ、スマホ脳はそこまで心配する必要はないのではないかということが分かる研究でした。
参考にしていただけたらと思います。
今週は大切な試験があるとか、今週は重要なプレゼンが控えているなど、今週や来週に大事な予定がある時には普段よりもスマホの使用時間は少なくするようにしたほうがいいとは思います。
大事な本番の1週間前ぐらいからデジタルデトックスを行うというのは、本番に良いパフォーマンスを発揮するためにはいい方法だと思います。
それでもどうしてもスマホを何時間も使ってしまう人へのおすすめ
とはいえ、普段からスマホをガンガン使っていて、今更一時的であってもスマホを使わない時間を作るのは無理だという人もいるかもしれませんが、安心してください。
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スマホを長時間使うと分析能力が下がるということでしたが、この分析能力が下がると自分のこともちゃんと分析することができなくなります。
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参考:Peter Frost et al. (2019)An examination of the potential lingering effects of smartphone use on cognition.Applied Cognitive Psychology;33:1055-1067