この知識はこんな方におすすめ
- いつまでも若々しくいたい
- 普段から何かとムリをしがち
脳機能を高める昼寝
今回は「お昼寝」についてです。
皆さんは普段昼寝をしていますか?
僕も昼寝は必ずするようにしていますが、昼寝は時間によって様々な効果があります。
今回はそんな中でも、脳機能を高めてくれるかもしれない昼寝についてです。
脳機能を高めるということは、皆さんの頭の回転の早さやアイデアを作り出すためのスピード、記憶力の高さなどの脳の基本的な機能を高めるためには、どれくらいの昼寝をどのぐらいの頻度でするといいのかということを考えるにあたって参考になる研究がありましたので、それを元に解説したいと思います。
まず結論としては、30分以下の昼寝を週に4回以上とることにより、体内の炎症が減り脳機能が高まるかもしれないということを今回の研究は示しています。
昼寝により言葉を操る能力や記憶力など脳の基本的な機能が高まるということです。
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昼寝の時間と効果
もともと昼寝自体メンタルにも体にも良いものだと言われていました。
昼寝は眠る時間により結構効果が変わり、例えば、20分以下の昼寝の場合には脳の疲れを取ってくれるというデータがあったり、30分以下の昼寝の場合は炎症の対策になるのでアンチエイジングにも効果があるとされていました。
若々しい肌や体力を保ちたいのであれば30分以下の昼寝をした方がいいということです。
30分以上昼寝をしてしまうと、深い眠りに入っていきますので日常的にすることはお勧めできませんが、昨日の夜夜更かししてしまったとか睡眠不足の状態にある人の場合には、60分ぐらいの昼寝が身体に良い影響をもたらすということもあります。
ですから、昼寝の時間としては30分以下ぐらいの昼寝をとるようにしたほうがいいと言われていたわけです。
今回の研究では、そのような中でも特に体内の炎症が進んでいる人たちを対象にしています。
60歳以上の健康な人を2214人(昼寝をしている人1534人・昼寝をしない人680人)集めて、参加者全員の認知症があるかないかということを調べるために脳の機能をチェックして健康チェックも行いました。
睡眠時間も比べてどのように昼寝の効果がもたらされているのかということを調べています。
年齢を重ねると体内の炎症は進んできますので、それの人が昼寝をすることによってどのような影響が出るのかということを調べようとしたものです。
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この研究のポイントとしては3つのポイントがあります。
ポイント1:午後に昼寝をすることによって、昼寝をしなかった人と比べて認知パフォーマンスが高くなっていた
つまり、年齢を重ねても認知パフォーマンスが高かった人は昼寝をしていたということです。
ポイント2:昼寝をしている人の方が中性脂肪のレベルは高かった
これはあまり気にしなくてもいいと思いますが、正常な範囲内なので、昼寝をしている人は運動をあまりしていなかったという可能性もあるような気がします。
ポイント3:午後に昼寝をする人は、場所認識・言語機能・記憶力が高い状態で維持されていた
ですから、午後の昼寝というものが眠気を軽減してくれるということは皆さんも経験的に理解していると思いますが、それだけではなく、記憶の定着や脳をその後新しい記憶を手に入れるための学習モードに切り替えて準備してくれる効果、自分をコントロールする能力の強化や情緒の安定性の向上など、様々な利点があるのではないかということをこの研究チームは言われています。
この研究で昼寝をしているグループの人たちの中にも、昼寝をしているのにその効果がイマイチなどころか、むしろ、脳機能が下がっているのではないかという人たちもいました。
これは長すぎる昼寝や頻繁すぎる昼寝をしている人は、逆に認知機能が衰えていたということです。
ですから、この点では気をつける必要があります。
昼寝は・・・
30分以内
週に4回以上
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適度な昼寝は炎症対策!
このような昼寝を習慣にすることで、アルツハイマーや認知症の発症リスクが低下していたということです。
特にアルツハイマーの発症リスクについては84%も下がっていましたので、脳の機能の低下を防ぐためには昼寝は重要なのかと思います。
アルツハイマーも脳の炎症が原因なのではないかと言われたりしていますので、脳が炎症して無駄に劣化することを防ぎたいのであれば、1日30分以下ぐらいの昼寝を週に4回程度の頻度でするようにした方がいいのではないかということです。
この研究のベースとしては昼寝の効果として体内の炎症が和らぐということを言われていますが、別の研究を見てみても、体内の炎症レベルが高い人ほど昼寝の量が多くなるという研究もあります。
普段から激しい運動をしている人やバリバリ働いている人は、どうしても無理をしがちで体内の炎症レベルが上がりますので、そんな人ほど昼寝をした方がいいということです。
人間が体内の炎症レベルが上がると自然と昼寝をするようになるということは、昼寝というものは体内の炎症に対する対策を行うためにあり、そのためお昼に眠気が起きて人が昼寝をする習慣につながっていたのではないかと考えられます。
つまり、昼寝というものは進化の過程で手に入れた人間の体にとって大切な炎症対策です。
皆さんも昼寝を上手く取り入れてみてはいかがでしょうか。
精神的にも肉体的にも健康でいるために
今回は昼寝が体内の炎症対策として重要だという話を紹介させてもらいましたが、体の炎症対策はとても大切なものです。
うつ病も脳の炎症が原因なのではないかと言われたりもしていますし、肌荒れや体がだるくてやる気が出ないなど、メンタルの不調から肉体的な不調まで結構炎症が原因になっていると色々な研究が示しています。
そんな炎症対策をガッツリ行うためにはこちらの本がおすすめです。
こちらの本は体の炎症を抑えて若い状態で長生きするための方法を教えてくれる本です。
若い人も体内の不調に対策するためにもとても参考になると思います。
体内の炎症対策にもなるしメンタルも安定して集中力も上がる最もおすすめしたいのはやはり瞑想です。
今回のおすすめの動画としては、瞑想がもたらしてくれる意外と知られていない31の肉体的精神的効果を詳しく解説した動画を紹介しておきます。
このマインドフルネスや瞑想については、内容をまとめた本も出しています。
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この機会に是非チェックしていただけたらと思います。
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リサーチ協力:パレオチャンネル
参考:https://www.researchgate.net/publication/311740854_Afternoon_Napping_and_Cognition_in_Chinese_Older_Adults_Findings_from_the_China_Health_and_Retirement_Longitudinal_Study_Baseline_Assessment