1.4兆円稼ぐ社長の時間術
年に1.4兆円稼ぐ社長の時間術を紹介します。
1兆円を超えるようなレベルの売り上げを作っている社長はどのような時間の使い方をしているのかということをハーバード大学が調べてくれています。
このような研究はあまりないですし、僕らが1兆円規模の社長になることもないでしょうが、参考になる点はあると思いますので、紹介させてもらいます。
優秀な社長について調べる研究自体は結構あります。有名な社長が自分の体験について書いた本よりもはるかにそのような研究や論文の方が役に立ちます。
このような研究から今までも様々な共通点を紹介してきましたは、今回は、実際に1.4兆円(130億ドル)レベルの収益があるトップ企業の社長がどのように時間を使っているのかということを解説させてもらいます。
意外と多い労働時間
Harvard Business Reviewで紹介されている研究で、27人(男性25人・女性2人)のCEOを対象にした研究です。ほとんどの方が貿易系の企業のトップで平均で年に130億ドルもの収益を上げています。この研究では、その社長のアシスタントや秘書の方々に協力をお願いして、CEOの方々の1日の行動を15分刻みで記録しています。さらに、それを12年間も続けて約6万時間ものデータを集めています。
その結果分かった事としては、平日の労働時間としては平均して9.7時間働いていて、週の平均労働時間は62.5時間でした。
平日の労働時間のうちの79%を経営に関して使っていて、さらには、バケーションの最中にも7割程度は経営のことを考えたりビジネスの対応をしていたということです。
そして、53%の社長は自宅や旅先など会社以外の場所でも仕事をすることがあったということです。
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このような意味では、優秀な社長の方々は身を削って働いているわけです。
ですが、このような凄い能力を持っている社長の方々は、もっと収益を上げることができるでしょうし、そんなに働かなくても利益を上げる方法もこの研究では紹介されています。
つまり、この社長の方々が何に時間を無駄にしているかということも見えてきます。
コミュニケーションに時間を使っている
具体的にどのようなことに時間を取られているのかということも調べられていて、なんと会議の数がとても多いということです。会議の数は週に37回、全体の労働時間の72%を会議に使っています。会議の時間や質というものは社長毎に違いはありますが、総労働時間の72%もを会議に使っているということです。
さらに、労働時間の61%は対面の会議で人と会うために使われていました。ですから、無駄な会議というよりは人脈のために会議を使っていたということです。
そして、15%は電話や書類の確認や整理に使われていました。24%はメールや SNS でのコミュニケーションに使われていました。
つまり、CEOはコミュニケーションをとることや人を動かすための人脈を作ったり整えることに多くの時間を使っているということです。
人を望む方向に動かしたりする能力や権力を持っている人を束ねる能力が、このレベルの社長が持っている一番の能力だと言えます。
自分の時間は?
ちなみに、どれぐらい休めているのかというと、1日の間にリラックスできる自分の時間はおよそ2.1時間だったそうです。その時間はネットフリックスを見たり自分の趣味や読書に使っていたということです。
睡眠時間は平均で6.9時間で、運動時間は1日に45分確保されていました。
ここから言えることは、こんなにも忙しい社長でも、1日に2.1時間はリラックスする時間をとって本を読むことなどに費やしていて、睡眠時間は約7時間、運動に45分確保しているということです。
このぐらい毎日運動していないと、疲れやすくなってしまい集中力やパフォーマンスは持たないはずです。
皆さんもこのような社長ほど忙しい人は僕も含めていないと思いますので、毎日自分のためにリラックスする時間と睡眠と運動の時間をしっかり確保するようにしたほうがいいと思います。
時間に対する焦りをなくすためのおすすめ動画
リサーチ協力:Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo
参照:Harvard Business Review July - August 2018