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なぜ上司の頭は固いのか?〜嫌われてる上司のために努力する意味がない科学的理由

投稿日:2019年5月29日 更新日:

なぜ上司の頭は固いのか?〜嫌われてる上司のために努力する意味がない科学的理由

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頭が固い上司というものはどこにでもいるものです。
若い人がクリエイティブな企画を考えたとしても、なかなか上司が分かってくれないとか、さらに上の人に直談判したら尚更分かってくれないということもあると思います。
こんな状況はなぜ起きてしまうのでしょうか。

リーダーはクリエイティブな方がいいのでは?!

大企業では多いですが、純粋な能力だけでなく、何人かの推薦や承認によりリーダーが決まるような組織の中にいると、クリエイティブなリーダーは生まれないということが分かっています。

ビジネスリーダーは基本的にはクリエイティブの方がいいはずです。
組織に対してポジティブな変化も与えてくれるし、そのようなリーダーに対して誰でもついていきたいと思うものです。うちの会社の社長がスティーブ・ジョブズだったらいいのにと考える人も多いのではないでしょうか。
ビジネスの場においてはクリエイティブなリーダーの方が望ましいわけですが、僕たち人間が持っているステレオタイプ(認識・固定概念)では、クリエイティブな人と言われると社会の常識や通念とらわれることなく自由で好き勝手にやっている人というようなイメージがあると思います。
大企業が管理職にしたいと思わない人材がこのようなタイプです。

ですから、上り詰めてからクリエイティブになったり自分で創業した人は別ですが、下からのし上がってトップになる場合には、クリエイティブさを隠して上り詰めるなどをしないと、上に上がれないわけです。

クリエイティブ≠リーダーとしての資質

今回参照している研究によると、約300人の社員の人たちに匿名で問題解決に取り組んでもらうという実験が行われています。会社の中で起こりそうな問題をあなただったらどのようにして解決するかという課題を与えました。完全に匿名で行った上で、出てきたアイデアを別の55人の同僚に評価してもらいました。純粋にアイディアだけで評価してもらったということです。評価ポイントには2つありました。

  • その解決法がクリエイティブかどうか
  • この解決法を提示した人がリーダーとしての資質があると思うか

普通に考えたら、クリエイティブでいいアイデアを出している人であれば能力も高くリーダーとして向いていると思うはずです。
ところが結果としては、なぜか、この2つのポイントには負の相関関係が強く出たということです。つまり、クリエイティブなアイデアを出せば出すほど、周りの人たちからは、リーダーや管理職、社長としては行かないという判断をされるということです。一般的な考えとは全く逆なことが起きているわけです。

トップの人がクリエイティブになることはとても大事ですが、トップになりたい人はクリエイティブさを前に出しすぎると逆効果になってしまいます。
クリエイティブな問題解決を行えば行うほど、リーダーとしての素養がないと判断されてしまいます

これは冷静に考えると当たり前のような気もします。
大企業に入る人や大企業に入りたいと思う人のほとんどは大企業にぶら下がって生きて行こうとしているわけですから、クリエイティブなことを好きなはずがありません。安定を求め変化を好まない人たちが集まっている企業の中で、その人たちの多数決により選ばれているリーダーなので安定志向になります。

現状維持型のリーダーを組織は求める

別の実験で、参加者の人達に航空会社が乗客の方々からもっと利益を上げるためにはどうすればいいかという問題解決を提示しました。参加者たちは評価者役の人達に対して10分以内で自分のアイデアをプレゼンしてもらいました。その際、プレゼンをする参加者の人たちの半数にはクリエイティブなアイデアを出すようにお願いし、残りの半数の人たちには実用的なアイデアを出すようにお願いしました。さらに、評価者の人達には別のお願いをしていて、プレゼンをされた時には、そのアイデアの内容よりもその人が組織のリーダーとしてふさわしいかどうかを採点してもらいました。
その結果、評価者の人たちは、クリエイティブなアイデアを出してきた人たちに対して著しくリーダーシップに欠けるという評価を下しました
つまり、クリエイティブなアイデアを出すとリーダーとしてはふさわしくないという判断をされるわけです。

いつも頑張って新しいアイデアを出して企画を成功させたにも関わらず、その人ではなく、あまりうだつの上がらない人が評価されて昇進していくという状況を見かけたことがある人もいると思いますが、これがその理由です。

大きな組織になればなるほど、現状維持型のリーダーを求めるものです。
新しいことやイノベーティブでクリエイティブなことをしたいのであれば、ある程度、地位を登りつめてから取り組むか、社内政治能力を高めて根回しをしっかり行なった上で行うようにしないと現状維持の罠にはまってしまい上に上がれなくなってしまいます

もともと人間というものは、新しいことや変化を受け入れることが嫌いな人達の方が多いものですから、これはどうしようもないものです。

嫌われている上司への努力は無駄に終わる

また、嫌われている人に対して自分の能力や価値を一生懸命アピールしたりプレゼンすることは非常に効率が悪いということが分かっています。
人間は、相手のことをよく知らなくても嫌っている人に対しては能力が著しく低いという判断をかたくなに下してしまい、それは情報の量や相手がどれぐらい頑張っているかというような客観的な指標ではなく、自分がその人をどれぐらい嫌いかということだけで決まるというシュールな研究があります。

1988年のレーガン元大統領が辞任した数年後に行われたレーガン大統領に対する調査があります。参加者たちをランダムに集めて、レーガン元大統領が大学に在籍していた頃の GPA スコアはどれぐらいだったと思うかということを参加者たちに質問しました。実際には当然誰も答えがわからない質問ですが、それを予測してもらったわけです。
その結果、レーガン元大統領のことを好きだった人は、彼の成績は平均 A だっただろうと予測し、嫌いだった人は平均 C だったと予測しました。
さらに、あなたの予想がどれぐらい当たっていると思うかということを質問しました。
そうすると、好き嫌いの度合いに比例して自分の予想に対する自信を深めていました
つまり、レーガン元大統領のことをかなり好きだった人は、彼の成績は平均 A だったと予測し、その予測は絶対に間違いなく断言できると答えたということです。逆に手が元大統領のことをかなり嫌いだった人も、自分の平均 C だという予想を絶対に間違いがないと言い切ったわけです。

自分の好き嫌いの強度に応じて相手のことを決めつけてしまうということです。これが人間です。これが頭の固い上司の正体です
皆さんがもし上司に明らかに露骨に嫌われたのであれば、職場を変えた方が賢明です。もちろんそこには面倒やリスクもありますが、それを考えても余りあるメリットがあります。一生懸命頑張ったところで相手は判断を変えてくれません。頭の固い上司の元で身を粉にして働くというのは科学的には無駄でしかありません。

今回のおすすめ動画
最強の根回し術「ステルス・ストーミング」と仲間にすべき人の見抜き方~科学で社内政治を勝ち抜く方法
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1556983208

Researched by Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo

Reference
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/j.2044-8309.1988.tb00827.x
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/17209678/
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0022103110002611

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