人間関係

人生を変えてくれる人との出会い方

この知識はこんな方におすすめ

  • 人生を変えてくれる出会いが欲しい
  • 悶々としていてチャンスやきっかけが欲しい

人生を変えてくれる人との出会い方

今回は人生を変えてくれる人との出会い方について紹介させてもらいます。
人生を変えたいとか、もっと評価されたい、もっとチャンスや機会が欲しいと思いながらも、なかなか自分の人生を変えるというのは難しいものです。
このような場面で出てくるのがメンターと呼ばれるような人との出会いであったり、人によっては一冊の本との出会いによって人生が変わるきっかけになるということもあると思います。
そもそもこのような人生を大きく変えてくれる人とどのようにすれば出会えるのでしょうか。
実は、僕たちの人生を大きく変えてくれる可能性がある人の科学的にわかっている特徴がいくつかあります。その特徴を理解しておけば、あるいはこのような人間関係の作り方を意識することができれば大きく人生を変えることも可能になります。

自分の人生を大きく変えたいのであれば、仲の良い友達は必要ないかもしれないっていう切ない結論が出てきます。
もちろん、友達や友達との関係を大切にするのもいいですが、自分の人生を変えていこうということだけを考えるのであれば、仲の良い友達よりも薄い友達関係を作っておく方が良いのではないかということが言われています。

弱い紐帯の強み

理論としては非常に有名なものですが社会学者のマーク・グラノヴェッター氏の弱い紐帯理論というものがあります。
「弱い紐帯の強み」という説を出されていて、これによると転職などで人生を大きく変えてくれるようなチャンスというものはそれほど多く訪れるものではありませんが、このような僕たちにとって滅多に来ることのないチャンスというものはいったいどのような人たちからもたらされているのだろうかということを調べています。上司や同僚からなのか、身近な親友からなのか、それともほとんど他人に近いような遠い関係の人からなのか、ということを調べたわけです。

その結果、人生を大きく変えてくれるようなチャンスや機会というものは、仲の良い友達からもたらされることは意外と少なかったということです。
僕もそれほど人間関係を広げている方でもありませんし友達も少ない方だといつも言っていますが、このような人は人生を大きく変えるチャンスに遭遇する機会が少ないということです。良くも悪くも人生はあまり大きく変わらず安定してしまうということです。
皆さんの普段から仲良くしている人や親しい人を想像してもらうとわかると思いますが、その人たちが今何を好きでどんな知識を持っているのかということはおそらく理解できると思います。親しい人たちがどのようなことを考えていてどのような好みでどんな情報を持っているのかということは僕たちはある程度理解しているわけです。
つまり、日頃から仲の良い人達というのは同じ情報を共有している可能性が高くなります。
僕たちの人生を変えるためには、僕たちが全く知らないような世界に飛び込んだり、知りもしなかったような情報から刺激を受ける必要があります
ところが、仲のいい人たちは良くも悪くも普段から情報を共有しているので、僕たちが思いもよらないような人生を変えてくれるチャンスというものは持ち得ていないわけです。もし持っていたとしたらそれはすでに知っているはずです。
ですから、薄い関係の友達や弱いつながりの人たちがいないと、人生を大きく変えるような機会やチャンスには巡り合えない可能性が高くなるということです。

薄く広い人脈で評価も給料も?!

そういう意味では、理想の仕事に就きたいとか大きなチャンスが欲しいと思うのであれば、浅く広いつながり:弱い紐帯を作っておいたほうがいいということが言われているわけです。
これに関しては色々な研究が行われていますが、例えば、時間が経過するに従いこのような薄いつながりや人脈を持っている人の方が評価されやすくなるし給料の増加率も高くなるということが確認されています。
マサチューセッツ工科大学が行った調査を見てみると、IBM の社員を対象に行なった調査ですが、人付き合いの多い社員の方がそうではない社員に比べて業績も良かったということです。浅く広い人間関係を持っている人と人間関係の狭い人を比較すると、なんとメールを1通送るごとに948ドルも収益が上がっていたということです。
つまり、人間関係の狭い人が同じメールを1通送るという仕事をした場合と浅く広い人間関係を持っている人がメールを1通送るという仕事をした場合では、そのメール1通あたりで948ドルも収益の差があったということです。

メール1通あたりでおよそ10万円近い収益の差が生じるわけです。
そういう意味では、自分が経営者であったり自営や起業をする時には、薄く広いつながりを持っている人と一緒にビジネスをしたり、そのような人を社員に迎え入れた方が会社の業績もおそらくは良くなるだろうということが考えられます。
そして、もし皆さんが独立したいとかフリーランスや副業で挑戦してみたいと考えているのであれば、皆さん自身がこのような弱い紐帯を上手に使いこなすことができる人になれば皆さん自身の収益も可能性も増えると思います。

いざという時に守ってもらえる可能性も

とはいえ、薄くて弱いつながりばかりだと、友達が多いと言いながら自分が死んだ時には葬式に誰も来なかったというようなことになるのではないかということを考える人もいると思います。
このような広く薄いつながりを持っている人は、いざという時に守ってもらえない確率が高くなるのではないかという心配はやはりあると思います。自分が困った時に誰も助けてくれないのではないかと心配すると思います。僕もこのようなタイプで、やはり親友や仲の良い友達がいれば助けてくれるけれど、弱い関係の友達ばかりを作っているとそんな時に誰も助けてくれないだろうと考えていました。
ですが、実際にはそんなことはないそうです。仲の良い友達が少数いる人よりも薄く広い繋がりを持っている人の方がいざという時に守ってもらいやすいという興味深い研究があります。個人で何の後ろ盾もないような人でも薄く広い繋がりを持っている人は、大企業の組織に守られている人よりもいざという時は守られるという衝撃的な研究です。

サイモンフレーザー大学による調査で麻薬の売人など犯罪者を対象にしたもので、大きな密売組織に所属している売人と大きな密売組織に所属しているわけではないけれど人脈の広い売人を比較してどちらの方が逮捕されにくくなるのかということを調べています。
その結果、その売人が所属している組織の大きさは関係なく、その個人が持っている人脈の広さが逮捕されにくくなることにつながるということが分かっています。
この調査では、大規模な人脈を持っている犯罪者ほど収入も増えるし捕まる可能性も低くなるということが分かっています。
犯罪組織の規模というものは全く関係がなく、その売人個人が広い人脈を持っているかということだけが、収入にもいざという時に守ってもらえるかどうかということに影響を与えていたということです。

薄く広いつながりが人生の可能性を広げる!

親友がいれば確かに守ってはもらえると思います。ですが、実際には薄く広い繋がりを持っている人の方が結局はお金も儲かるしいざという時にも守ってもらえるというシュールな結果が確認されているわけです。
さらに、新しいチャンスが巡ってくる可能性も高いので、僕たちは仲の良い友達が少数いればいいと思いがちですが、実際にはこのような弱いつながりを作る方法を学んでいかないと、人生の大切なチャンスも逃してしまうし大事な時に損をしてしまう可能性もあるわけです。

皆さんが今会社に所属しているというのであれば、会社の外でも結構ですので弱いつながりをたくさん持つことによって、会社の中で不遇な立場に追いやられたりパワハラをされたり不利な立場に置かれる可能性も減るそうですので、この薄く広い人脈を作る方法を学んでおくことが大切だと思います。
これは時折LINEで連絡を取るぐらいのレベルでいいそうですので、ぜひ意識していただければと思います。

ちなみに、親友や大事な友達は必要ないのかというとそういうことではなく、このような友達がいればソーシャルサポート感といって自分は守られているという主観的な感覚が増えます。これはこれで大切なものでもありますが、その親友や大事な友達としか付き合わないとか、その友達さえいればいいと考えるのではなく、薄くても結構ですので色々な人と広く交流しておくことをおすすめします。
特に、最近なんとなく煮詰まっているとか変化が欲しいとか人生を変えたいと考える方は、チャンスというものは薄い関係からやってくることが多いので、薄い友達を積極的に作るようにしてください。

とはいえ、それが面倒だという人もいると思いますので、今回のおすすめの本として、『コミュ障でも5分で増やせる超人脈術』を紹介しておきます。出来るだけ手軽に人脈を広げるための方法について解説していますのでぜひチェックしてみてください。

そして、組織内での人脈と立ち回りについて学びたいのであれば絶対に読んで欲しい本ですが、『「権力」を握る人の法則』もおすすめです。これは会社の中でどのような人が地位が上がり権力を持つのかというもので、別に自分は出世欲なんてないという人もいると思いますが、権力を持つと結局は攻撃されづらくもなりますので、ある程度の権力を持っておくと楽しく仕事をすることも出来るようになります。

薄く広いつながりを作るというのもいいかもしれないけれど、今更社交パーティーのようなものに行って名刺を配るのも面倒だという人もいると思います。このような場合の解決策としては、 この薄い人脈を広く持っている人と親しい友達になるという方法があります。顔のとても広い人と親しい友達になるというのが、人間関係が面倒だと感じる人のための解決策になるということもあります。このようなやたらと広い人脈を持っている人のことをスーパーコネクターと言いますが、このスーパーコネクターと仲良くなっておくことは、僕たちのような内向的で色々な人とたくさん付き合うのが面倒だという人間にとってはとても重要になってきます。

その方法を解説した「少ない友達で幸せになるためのスーパーコネクターとの出会い方」を今回のおすすめの動画として紹介しておきます。このスーパーコネクターと呼ばれる人たちはコツさえつかめば簡単に見つけることができます。このスーパーコネクターを見つけておけば、いざという時にはこの人に相談すれば誰かをつなげてくれるという関係を作ることも出来るようになります。喜んで人を繋いでくれるような人と繋がっておくと皆さんの人生も良い方向に進むと思います。ぜひ合わせてチェックしていただけたらと思います。

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続きは…

少ない友達で幸せになるためのスーパーコネクターとの出会い方

コミュ障でも使えるベストな友達の選び方

空気を読んで会話することの無意味さ

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リサーチ協力
Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo

本内容は、参考資料から考察した科学の面白さを伝えるエンタメです。あくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
参考:Eric Barker(2017) Barking Up the Wrong Tree: The Surprising Science Behind Why Everything You Know About Success Is (Mostly) Wrong

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