人を嫌いになってしまう生活習慣
知らないうちに人を嫌いになってしまう生活習慣があります。
思いがけない行動が人嫌いを加速させてしまうということがわかった研究がありますので、紹介させてもらいます。
カリフォルニア大学の研究で、ある生活習慣によって人を嫌いになってしまうということが分かっています。
それは・・・
寝不足です。
寝不足が人嫌いになってしまう大きな原因だということが分かったということです。
ラボでの実験と観察研究の両方が行われていて、ラボでの実験としては、簡単に要点だけまとめると、18人の男女を集めて日替わりで寝不足の日を作ってもらいました。寝不足中の参加者に対して、徐々に人間が近づいてくる写真を見せて、これ以上近づいてくると無理だというところでストップボタンを押してもらいました。
人が嫌いになっていれば他の人に近づいてほしくないエリアが広くなっているはずで、相手に対する好意によってそのエリアは変わります。 そのエリアが広がるということは人嫌いになるということです。
この実験では参加者の脳もスキャンしていて、社会的な嫌悪感などを感じる部位も同時にチェックしました。
寝不足は人を嫌いにさせる
その結果、睡眠不足になると近づいてほしくないエリアが60%も広くなるということが分かっています。1.6倍も人によりついてほしくなくなるということです。
さらに、睡眠不足の人は脳の社会的な嫌悪感に関する部位が活性化していました。
要するに、寝不足の人はいつもよりパーソナルスペースを余計にとってしまい、他人に近づいてほしくないエリアが広がり、他人に対して嫌悪感を感じやすくなるということです。
他人からも嫌われる
寝不足になると他人に対して嫌悪感を感じやすくなるだけでなく、相手からも嫌われやすくなるということも分かっています。寝不足の人には人が寄り付かなくなるという観察研究が行われています。
1,033人を対象に実験を行ったところ、寝不足な人は、孤独に見えるとか魅力がないと判断されるという結果が出ています。
参加者に対して知らない二人が議論をしている動画を見てもらい、そのうちの一人が寝不足の人でした。その二人に対しての魅力を参加者達に尋ねたわけです。
その結果、直接ではなく動画で見ているだけなのに、ほとんどの場合で寝不足の人に対して、友達がいなくて孤独そうで、魅力もなさそうだと判断されたということです。もちろんどちらが寝不足かということは分かっていませんでした。
しかも孤独は伝染してしまう
さらに、寝不足な人の動画を60秒見ると、実験参加者の人達にも孤独が伝染することも分かっています。受動ストレスと同じように、孤独感も伝染するということです。
ですから、寝不足になると、他人の事を嫌いになる上に他人からも嫌われて、周りに孤独感まで撒き散らすと、ネガティブな影響ばかりでいいことは何もないということです。
人間関係のトラブルや害は、もしかすると寝不足から来ていることも少なくないのかもしれません。皆さんもお気を付けください。
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▶︎Researched by Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo
Reference:https://www.nature.com/articles/s41467-018-05377-0