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【セクシーの真実】小泉さんをマスコミがはめようとしてる件

小泉さんをマスコミがはめようとしてる件

DaiGo MeNTaLiST

この記事はこんな方におすすめ

  • フェイクニュースに惑わされたくない
  • カバートアグレッションに利用されたくない
  • 高いパフォーマンスを発揮したい
  • 漠然とした生きにくさを感じている

先日のニュースで、小泉進次郎環境相が国連気候行動サミットで気候変動問題への取り組みはセクシーであるべきというようなことを発言されて、それに対して、マスコミがセクシー環境大臣と揶揄したりプチ炎上していると話題にされていましたが、元の映像を見ると完全にその意図が違いましたので、どのようにしてマスコミが人をはめるのかということを解説させてもらいます。
今回はマスコミが人をはめるための方法を紹介して、一部のマスコミのヤバさと発言の真意について解説したいと思います。

一部を切り取り誤解を招くような報道

セクシーと発言した部分だけを切り取り騒がれていましたが、元の映像を見るとそばにいた海外の女性の方と会話をされていて、その中で環境問題はセクシーに解決しないといけないというようなことを言われていました。
そもそもセクシーという言葉に対する意味合いが海外と日本ではかなり違います。さらに、海外ではセクシーという言葉を結構使いますし、話の流れの中でそばにいた女性の方がセクシーという言葉を使い、それに呼応する形で言葉を使っているだけにもかかわらず、あたかも小泉さんがわけのわからない発言をしたかのようにマスコミは書いています

まずセクシーという単語の意味ですが、英語での意味としてはもちろん性的な意味合いもありますが、「ワクワクする」「魅力的な」というような意味合いで使われます。つまり、セクシーな人と言われると、その人はワクワクするような魅力溢れる人という意味になるわけです。
ですから、ともに環境に取り組む者同士英語圏の方と会話をしている場面で、環境問題に対する取り組みも楽しくやらなければいけないし、そのような問題に対して取り組んでいることがかっこいいことだと思われるようにしないといけない、全ての施策や政策自体もみんながワクワクして取り組めて魅力的に感じるようなものでなければ、環境問題は極めて根強い問題ですし、すぐ成果の出るものではないので継続できないわけです。そういった意味でその場にいた方々はセクシーという言葉を使っていました。

にもかかわらず、他人と呼応している会話のごく一部を切り取り、小泉さんがわけのわからないことを言ったと報道しているのが今回のマスコミのやり方でした。

編集型の嘘

このように一部のマスコミは編集型の嘘をよくつくということが、ジョージサイモン博士の研究でも分かっています。
マスコミは正義の味方で公正なジャーナリズムを気取っていますが、 このようないい人のふりをして他人の足を引っ張ったり貶める人たちというのは、マスコミだけでなく皆さんの身の周りに隠れています。
このような人たちのことを心理学の世界ではカバートアグレッションと呼びます。隠れた攻撃性を持っているという意味です。

このカバートアグレッションに関する研究は、結構進んでいて、善意を装い相手を攻撃したり相手をコントロールしようとする人たちの性格をカバートアグレッションと呼びます。
例えば、知らなかったふりをして他人の恥を暴露したり、被害者を装って他人の罪悪感を煽ったり、悪くないように装いながら他人をコントロールしようとするのがカバートアグレッションの人たちの特徴です。

このようなタイプの人は周りにいるだけで人間関係がどんどん消耗してしまいます。
皆さんに対して嫌がらせをするだけでなく、皆さんの周りの人に対しても皆さんを貶めるようなことをしてきます。そうなると皆さんの人間関係自体がどんどん消耗してしまうので、とても危険なわけです。

2010年にパーソナリティ心理学のジョージサイモン博士がカバートアグレッションに関する文献のレビューも行なってくれていて、いくつかの特徴が確認されています。
そのうちのひとつが編集型の嘘をつくということです。
編集型の嘘をつく人は、責任を問われてしまうので決して真っ赤な嘘はつきません。ですから、自分の責任逃れを担保しながら嘘をついて相手を貶めるわけです。
今回の会話の一部を切り取って報道したように、前後関係を無視して切り取り、さらに、欧米の人たちと話しているのに、セクシーという単語がどんな意味を持っているのかということを明かさないで、日本語のセクシーの意味をそのまま使っていました
こんなことをすると、当然ですが意味はまったく変わってきます。

普段からこのような海外の会見などを見て記事にしている人であれば、セクシーの意味も知っていたはずです。そこにワクワクするとか魅力的だという意味が入っていることをわかっているのに、わざとカタカナのセクシーという言葉を使って、さらに、前後のやりとりも切り取って、小泉さんがポエムを語っているかのように編集しているわけです。

人間はネガティブなニュースに反応しやすい

人間はどうしてもこのようなネガティブなニュースなどに反応しやすくなります。
つまり、このようなニュースを書くことによってアクセスを集めることができるので、ネットの記事であれば広告費がたくさん入ってくるし、テレビの場合であればこのようなネタを扱ったほうが視聴率が上がります。
そのためにネタをこのようにしてでっち上げていくわけです。

このような誤解を与えるようなフェイクニュースを流して、マスコミ的には問題にならないのかと思う人もいると思います。
おかしな話だとは思いますが、フェイクニュースは一度広まってしまうと終わりです。
イリノイ大学をはじめとする大学の研究でも、偽の情報を一度信じてしまった人に対して、その情報が間違っていて正しい情報を理解させるのはかなり難しいということが分かっています。

この研究は、1994年から2015年の間に出されたいわゆる間違った情報であるフェイクニュースを信じてしまった人の考えを変えることができるのかということを調べたメタ分析で、6678人を対象に行われたものです。
この研究でも、やはり一度フェイクニュースを信じてしまった人やそこから作られたイメージに関しては、ほとんどの人が修正するのが難しかったということが分かっています。

ですから、今回の件で言うとメディアの誰かが小泉さんのことを陥れたいのではないかと思われます。そのためにこんなニュースを書いている、もしくは、書かせているとしたらとても恐ろしいことだと思います。

「正しいこと」では行動しにくいし続かない

重ねていますがセクシーという言葉はワクワクするとか魅力的なという意味です。
政治家が真面目に話をしても誰も面白くないし興味も持ちません。みんなで協力して環境問題に取り組みましょうと言っても、それを言われただけでは実際に多くの人は興味も持たないし行動する気にもならないと思います。
人間は、そこに面白さを感じたり、ワクワクしたり感情を揺さぶられるような気持ちがなければ、行動しないし行動したとしても続かないわけです。

例えば、健康的な野菜中心の食生活を心がけて、お酒はほどほどにしてタバコは吸わずに週に3回以上の定期的な運動を心がければ健康のために良いということは、みんなわかっていてもほとんどの人ができないと思います。
どんなにそれが正しいことだとわかっていても、正しいことをするのは難しいということです。
だからこそ、正しくではなく「楽しく」できるようにしないとこのような取り組みは成功しないわけです。
そのような意味が含められているセクシーという単語だったわけです。
そのセクシーの意味を翻訳することなく、カタカナのセクシーと書いて報道したマスコミに関してはもはや悪意しか感じません。

クリエイティブにと考える方がパフォーマンスを発揮できる

さらには、真面目にやろうとか正しくやろうと思うよりも、楽しくやろうとかクリエイティブにやろうと考えた方が高いパフォーマンスを発揮することができるということが分かっています。
政治家の人でも、真面目に語ったりコメントして毒にも薬にもならないようなことを言っている人も結構います。
もちろんその人のキャラクターもありますが、ただ真面目に話すよりも楽しくやろうと考えた方が、その人の能力も高まるしパフォーマンスを発揮することができるということが、2017年のドレクセル大学の研究でも分かっています。

この研究では、ジャズピアニストの人達を集めて研究チームが用意したトラックに合わせて即興で演奏をしてもらうという実験を行っています。その際に、ジャズピアニストを2つのグループに分けています。

「あなたが今までにしてきた過去の演奏よりもクリエイティブに演奏してみてください」とお願いしたグループ

「あなたが今までにしてきた過去の演奏を超えるベストな演奏をしてみてください」とお願いしたグループ

つまり、クリエイティブな演奏をして下さいと言ったグループとベストな演奏をしてくださいと言ったグループで、どちらの方がジャズピアニストが本領を発揮することができたのかということを調べようとしたものです。

全ての演奏をどちらのグループの演奏なのかがわからない状態にして第三者に採点してもらったところ、クリエイティブに演奏してくださいと言われたグループの方が、ベストな演奏をしてくださいと言われたグループよりも、全体的に滑らかにピアノを弾いていて演奏の素晴らしさも際立ち、同時にクリエイティブだという評価を得ていました。
つまり、ベストを出そうとするよりもクリエイティブにやろうとか楽しくやろうと考えた方が高いパフォーマンスを発揮することができるということです。

人間の能力というものは、ある程度のプレッシャーも必要ではありますが、リラックスしている状態でなければ発揮することができません。
ですから、間違ってはいけないとか、失敗しないようにしようと思えば思うほど、実際のパフォーマンスは落ちてしまいます。
このことは他の研究も含めて確認されていることです。

みんながワクワクする解決策が必要なはず

そういった意味で考えても、英語圏の人達がセクシーに取り組もうと言っているのは、みんながワクワクするようなことをすれば、みんながパフォーマンスを発揮することができるようになるし、政治家たちがただ真面目に語るより、みんなが行動しやすくなるようにするには社会問題に対する解決策をワクワクするようなものにしていくことが必要だと考えているからではないでしょうか。
まさにセクシーな手法に変えないといけないっていうことです。小泉さんの発言は、そうすれば、みんなが自然と取り組むようになるはずだという意味だったはずです。

そんな取り組みをされようとしている人の揚げ足をとれば世の中はどうなってしまうでしょうか。
当たり前ですが、どんどん生きにくい世の中になるはずです。
漠然とした生きにくさを感じている人もいるかもしれませんが、それはこのようなマスコミがあることないこと揚げ足を取り編集型の嘘をつきまくり、それが世の中に出回っているからかもしれません。
今回のようなニュアンスの捉え方を変えられる発言をしただけで、それを切り取られ叩かれるような状況を皆さんは見ているわけです。
そうすると、皆さん自身もこのようなクリエイティブなことが言えなくなったり、自分の言いたいことも言えなくなってしまいます
つまり、多くの人々が損をしてしまうわけです。ところが、限られた人たちだけが得をします。それがマスコミです。

人間のネガティブな感情への感染力というものはポジティブな感情よりもはるかに高く、様々な研究がありますが、人間は6倍から7倍もネガティブな感情に反応しやすいということが分かっています。
それを利用し、他人を陥れてでもアクセス数を集めお金を稼ごうとしているのがマスコミです。
皆さんもこんなフェイクニュースには騙されないように気をつけてください。

カバートアグレッションについてはこちらもぜひ参考に↓


相手に嘘をつきづらくさせるにはこちら↓


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いい人のふりして攻撃してくるカバートアグレッション対策
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1548552722
信頼できる相手を見抜き付き合うための「裏切りの心理学」
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1457336126

リサーチ協力:Yu Suzuki http://www.nicovideo.jp/paleo

参照:George K., Jr., Ph.D. Simon (2010) In Sheep's Clothing: Understanding and Dealing With Manipulative People
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/0956797617714579?journalCode=pssa
Rosen, David S et al.(2017)All you need to do is ask? The exhortation to be creative improves creative performance more for nonexpert than expert jazz musicians.


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