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自分をコントロールできない人の【やりがちなミス】とは

自分をコントロールできない人のやりがちなミスとは

DaiGo MeNTaLiST

自分をコントロールしたり、モチベーションを上げてやるべきことやりたいと思っても、なかなか思うように自分で自分をコントロールすることができないということも結構あるのではないでしょうか。
自分をコントロールするにはどうすればいいのでしょうか。

自分をコントロールしたいと思えば思うほど・・・

人間は自分をコントロールしようと思えば思うほど、コントロールが効かなくなってしまいます。自分をコントロールしたいと強く思っている人ほど、自分をコントロールできなくなるということです。

自分のやるべきことをできるようになりたい、集中力を正しい方向に向けたい、やめたい習慣をやめられるように誘惑に抗いたい、計画的に行動したい、このようなことを実現するためにはセルフコントロール能力が重要になってきます。

ところが、自制心を持ちたいとか、ちゃんとしないといけないと思えば思うほど、なぜか誘惑に負けてしまったりすることが起きてしまいます。真面目な人がありえないことをするようなニュースもよくあります。これは、自分をコントロールしようと思えば思うほどセルフコントロール能力が下がるからです。

求めれば実際に手に入るのか?

セルフコントロール研究で有名なロイ・バウマイスター博士が、635人の学生を対象に4つの実験を行っています。
学生たちにアンケートを行い、セルフコントロール能力をどのぐらい求めているかということを測りました。例えば、目の前の欲求に抗う能力が欲しいですかというようなことを質問して、どれくらいセルフコントロール能力を欲しいかということをチェックしました。
次に、実際のセルフコントロールレベルを調べました。参加者の友人や知人等の第三者的な視点からのセルフコントロールレベルがどのくらいなのかということを調べました。
最後に、全員に難しいアナグラム(文字を入れ替えることにより全く別の意味にさせるゲーム)を解いてもらいました。難しい問題を解く時には、1つの事に集中的に取り組む必要がありますので、ルフコントロール能力が必要になります。
これにより、セルフコントロール能力への欲求が強い人が、本当にセルフコントロール能力が高いのかということを調べたわけです。

その結果、自分をコントロールしたいと思っている人ほど、実際のセルフコントロール能力は低かったということです。さらに、自分のセルフコントロール能力に対して不満がある人ほど、実際にセルフコントロール能力が低くなりました。

セルフコントロール能力を求めると誰でも

これは、自分をコントロールできない人が、セルフコントロール能力が欲しいと思っているというだけではないのかという反論もあると思いますが、これだけではそこがはっきりしないので、続く実験で確認しています。
学生たちを半分に分けて、半数の学生に対して、セルフコントロール能力の素晴らしさや、セルフコントロール能力が低い場合の問題点などの話をして、参加者たちがセルフコントロール能力が欲しいと思わせるように誘導しました。
そうすると、セルフコントロール能力が欲しいと誘導された学生は、そうでない学生に比べて、セルフコントロール能力が下がってしまいました。
つまり、自分をコントロールしたいと思うことが、実際に自分をコントロールする力を下げてしまうということです。

ネガティブな部分にばかり注目してしまうから

このようなセルフコントロール能力への欲求は、メンタルの状態も悪化させパフォーマンスも下げてしまいます
これは、今の自分の能力に満足するのではなく、自分をコントロールしたいと強く思うことで、自分がダメなところがはっきり見えてきます。
例えば、概ね素晴らしい人で、客観的に見れば高いパフォーマンスを発揮できていて、自分もコントロールできているし集中力もある人なのに、人から見たら些細な欠点ばかりに目を向けて自分を責めてしまう人がいます。このような人もネガティブなところばかりに目が向いているので、メンタルの状態が悪化してしまうわけです。
セルフコントロールも全く同じで、100%自分をコントロール出来ている人なんているわけがありません。それにもかかわらず、小さなネガティブな部分ばかりに目が向いてしまうと、自分のセルフコントロール能力の至らなさが自分の中で大きくなってしまい、モチベーションが低下することで実際のセルフコントロール能力が落ちてしまうということです。

同じように、幸せになろうとすればするほど不幸になるという研究もあります。
幸せを求めれば求めるほど、今自分が幸せではないという感覚が強くなってしまいます。大事なのは今の自分に満足することです。
これとまったく同じで、セルフコントロール能力は求めれば求めるほど、実際の能力が下がってしまいます。

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アクセプタンス

このセルフコントロール能力の低下を避けるためには、アクセプタンスが大事だということが分かっています。これは、まずセルフコントロール能力の低い自分を受け入れて、どう変えていけばいいかということを考えます。ニコニコでは紹介したようなif then ルールなどを使い、セルフコントロール能力が低いということを受け入れて、その上でどうすればいいのかということを戦略的に考えるわけです。それにより実際にセルフコントロール能力を発揮することができるようになります。

実際に長い間コツコツと1つのことを続けられる人が、自分は誘惑に弱いので、誘惑に負けないようにするために自分でルールを決めているというようなことをよく言いますが、これは正しいわけです。このように、まずはセルフコントロールが効かない自分を受け入れることが大事です。

この自分を受け入れるためには、セルフコンパッションという考え方がとても大事になりますので、今回のおすすめ本として2冊紹介しておきます。

セルフコンパッションをまとめたおすすめ動画
セルフコンパッションの鍛え方
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1522166747

今回のおすすめ本

Researched by Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo

Reference:https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0146167217695555

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