人と付き合う時に、その人を本当に信用していいのかとか、いつか裏切られてしまうのではないかと感じる時もあると思います。
この人にこんな話をしていいのだろうかと迷うこともあるのではないでしょうか。信用できない人に自分の内部の話をすると、弱点として使われることもありますので、誰にどこまで喋ったらいいのかという問題が出てくるわけです。
これをとても簡単に見抜く方法がありますので、今回はそれを紹介させてもらいます。
いつかあなたを裏切る人の見抜き方
何度か紹介しているダークトライアドというやばい人間の性格特徴である3つの性格特性+1があります。冷酷なサイコパス、自分が好きで自己中心的なナルシスト、自分のためなら他人を犠牲にしても構わないと考えるマキャベリスト、他人の苦しみが自分の喜びになるサディスト、この4つが集まると危険なわけですが、これを1つずつチェックするのも大変です。
ある行動特徴を見るとその人がダークパーソナリティどうかということが分かります。この度合いが強い人には、自分の個人的な情報を絶対に教えない方がいいですし、深い関わりを持たない方が賢明です。
以前、カバートアグレッション(Covered aggression)について紹介させてもらいましたが、いい人のふりして近づいてきて弱みを掴んで離れられないようにしておいてから、じわじわと攻撃してくる人たちもいます。
このようなカバートアグレッションもこれで見抜くことができます。
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いい人のふりしてあなたを攻撃してくる人への対処法
カバートアグレッション(Covered aggression)についてです。直訳すると隠された攻撃性です。 いい人のふり ...
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自分ファーストに注意!
結論としては、とても簡単で、「自分ファーストかどうか」です。様々な点において、自分ファーストか他人ファーストかを見ていくようにしてください。
例えば、食事などをする時にも、お先にどうぞと譲るタイプなのか、周りに構わずさっさと食べ始めるタイプなのか。支払いをする時にも、どさくさにまぎれて自分の支払いを少なくしようとするのか、 ちょっと損をしてもみんなが喜んでくれるのであればと考えるタイプなのか。この自分を優先するのか、他人を優先するのかということを見るだけで、これらのダークパーソナリティのほぼ全てを見抜くことができたということがウルム大学の研究により分かっています。
この4つのダークパーソナリティの他にも、人の持っている悪い性格や裏切りやすい性格はたくさんありますが、これらの共通点が分かれば、問題を起こしやすい人や他人を裏切るやすい人を簡単に見抜くことができるのではないかということを考えたのがこのウルム大学の研究です。
他人に対して敵意を向けやすいとか、人の悪い噂をすぐに流すというようなダークパーソナリティは一貫したポイントがあるということが分かっています。
この研究は2500人の男女を対象に、通常の性格テストを行なった上で、人の感情や心理に関する様々なテストを行いました。ここから人間のどのような行動が、最もダークパーソナリティと関連しているのかということを調べたものです。そうすると、どのような言動が多い人が、やばい人なのかを見抜くことができるということです。
結果として、他人の権利や感情を踏みにじってでも自分は優先しようとするという点で共通していました。
つまり、付き合うとやばい性格というものはたくさんありますが、その共通点は、他人の権利や感情を踏みにじってでも自分を優先する考え方です。
例えば、冷酷なサイコパスの性格特性も、うまく使うことができれば、時には残酷な決定や判断も必要となるリーダーや経営者として成功する場合もあります。
ただし、自分ファーストかどうかという点で見ると、役に立つサイコパスかそうでないサイコパスかということも見抜くこともできます。
例えば、経営者として、自分だけの利益を考え社員全員を利用しているのであれば、危険なだけのサイコパスですが、会社として3000人の社員を犠牲にすることで7000人の社員の生活を守ることができるというような判断を出来るのが役に立つサイコパスです。その3000人にとってはとても辛いことですが、1万人全員が沈んでしまうよりは7000人だけでも生き残る方がいいと考えるのは、一応自分ファーストではありません。もちろん自分の利益も考えているでしょうが、自分だけでなく、win-winの関係を考えようとするのが役に立つサイコパスです。
自分ファーストなのか他人ファーストなのかということを見極めることができれば、本当に付き合うべきでないいつかあなたを裏切る人を見極めることができます。
いい人のふりをして近づいてくる人は懐に入られる前に見抜くことが大事です。
そのための知識を知りたい方はこちらをどうぞ↓
Researched by Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo
Reference:https://psycnet.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2Frev0000111