僕の基本的なビジネスとしては、企業の講演やセミナーとかコンサルティングをさせていただいたり、書籍を書かせていただいたり、ニコニコやYouTubeといった動画配信をさせてもらったりと、いろいろさせてもらっています。
その中の企業のコンサルティングに関して、どのようなことをさせていただいているのか紹介させていただきます。
科学的なアプローチと心理的なアプローチ
コンサルタントの方によっては、内容を複雑にしたり例えばワークシートのようなものを使ったりといった大手コンサルティングファームの方々がやっているようなことは一切やっていません。
見た目の立派なマトリックスを書いたり難しい分析をしたりというのは、それを得意とした方に頼めばいいですし僕に頼む必要はないはずですから。
僕は基本的には科学的根拠に基づく科学的なアプローチと心理学的根拠に基づく心理的なアプローチしかしません。
誰がやっても一定以上の成果が上がるというのが科学的根拠です。科学的な根拠や理論を利用してビジネスの世界でどのように活かすのかという提案をさせてもらう事をしています。
つまり、僕は科学からビジネスへの翻訳をしているとイメージしていただければいいと思います。
共に成果を求めたい
コンサルタントの方は横から口出したり経営者の方との打合せなどしつつ時間で代金をもらうという人もいるのかなと思います。
僕の場合は成果報酬もやっていますが、基本的には成果を出す、売上を上げるというのが目的なはずですので、成果が出ないと判断したら僕の方からお断りすることもあります。
ですから、コンサルタントというよりはジョイナーとか共同経営者のような立場を取ることが多いです。
例えば新しいサービスをつくる時に、そのチームに参加して心理学の知識を使って一緒にサービスをつくっていくとかです。
名前だけ貸したり、ただ相談にのるだけのようなことはしません。ガッツリそのプロジェクトに関わっていくスタンスです。
シンプルに、その企業に必要なものを
複雑な問題をシンプルに読み解いていって、そこから効果的な手法を見つけていくということが分析をするサイエンティストのすることですしコンサルタントがすることだと僕は思っています。
だから、コンサルタントが複雑な理論を並べたり経営者に難しいことをさせるのは間違っていると思います。シンプルなフローに落とし込んだ状態で本質的な事実にたどり着くことこそ僕らがやるべきことだと思います。
例えば、やれば効果が出ることというのは色々あると思いますが、そんな効果があるものを全部提示するというのは馬鹿げています。そうではなく優先順位をつけて少ないシンプルな戦略を提示するというのが僕の売りの部分かと思います。
いろんな理論や手法を並べているだけのコンサルタントは、例えるならば、飲食店で来たお客さんが何を食べたいのかがわからないからとりあえずコースにカレーを入れて和食もイタリアンもフレンチも入れて最後に寿司も出してからスイーツもだそう・・・なんてやっているようなものです。
ピンポイントでその人に必要なものを提供するからこそ意味があるわけです。
コンサルティングもまったく同じだと考えています。企業によって問題は違えば解決策も違うし目的も違ってきます。
例えば企業の名前を売りたいのか、株価を上げたいのか、既存のサービスや商品を良くしたいのか、新しいサービスを生み出したいのか、既存のサービスの優先順位を考えたいのか、同じことはまったくないわけです。
それに対して、ひとつのワークシートやセオリーで解決しようとすることはバカげているとさえ思います。
コンサルティングのフロー
僕がコンサルティングですることは基本的に3つだけです。
まずは、ファースト・ステップ
ディスカッションをします。
企業の方とディスカッションをしたり今までのデータなどを見せていただいて共通の目標を設定します。ここには問題を見つけるというのも含まれますが、問題を見つけてどう解決していこうかというよりは、問題を見つけてそれをどのようにしたら良いのかというスタートとゴールを決めるということをします。
次のステップは、
博士号を持つ専門家達による学術的なリサーチです。
リサーチの期間を充分にとります。
博士号を持つ専門のリサーチャーによるリサーチを行ったり、僕がケーススタディや研究事例を調べたりと、複数人でリサーチをかけて、どんな解決策が科学的に現状存在するのか?関連研究で行われているけれどまだ世の中に出ていないものや、あまり知られていない研究といったものを徹底的に洗い出します。世界中のメタ分析やRCT(Randomized Controlled Trial:ランダム化比較試験)といった確度の高い研究から答えを出していく、使えそうなツールを引き出していく、ということを行います。
この行程が他社とはまったく違うところです。型にはまった誰かがやっているような戦略はとりません。
最新の研究から、科学的に正しい真理というものが科学にはあると思いますからそこから導かれた方法は使っても価値はあると思いますが、誰かがやってうまく行った方法は同じ方法をしたからといってうまくいくとは限りません。
科学的な根拠があって、まだ多くの人が使っていない戦略を考え出すということが売りだと考えています。
そして最後のステップで、
解決策や戦略を提案します。
経営者の方々は忙しくてそういった研究を調べることは出来ませんし、実際にどう活かしたらいいかもわからないものです。
そこでぼくは、様々なリサーチャーからの論文を見てその企業に使える戦略やPRに活かす方法を考えたり、商品やサービスのこの部分にこの理論を使えば良いのでは、より成果が出やすいのではといったことを考えて、クライアントさんに提案します。
以上の、3つのステップです。
そして継続的に行われる場合は、売上や成果・結果を具体的な数字でみてフィードバックし、さらなる成果を目指すのであれば最初のディスカッションに戻るわけです。
1回このサイクルがまわるだけで戦略は変わっていきますし、サイエンティスト側の視点もありますから、なんとなくうまくいきましたというようなぬるい事はしません。
従来のコンサルティングやコンサルティングファームではうまくいかなかったとか、今まで誰もやったことのないことをやりたいというような企業とは非常に相性が良いサービスだと感じています。
PRも独自の手法です
PRの仕事の場合、専門のコンサルタントや広告代理店出身のPR業の方とかいますが、そういった人のSNSのフォロワーを見たほうが良いと思います。たいしていないケースが多いものです。
つまり、彼らは自分を売ることがまず出来ていないわけです。そんな人が他人の商品を売ろうとしてもまずうまくいきません。
僕の場合は、著書は270万部ぐらい、YouTubeもTwitterも30万人超えて、ニコ生の有料チャンネルの中でもトップランキングに入っています。自分でどのように何を売っていくのかということを計画的に取り組んでいます。そういった事実や根拠を持った人に依頼したほうが間違いなく効果は出やすいです。
タレントもしているからその認知度を使っているだけという人もいると思いますが、僕の名前は一切出さずにうまくいっている結果もあります。
恋愛婚活マッチングwithでやっているような、僕自身が表に立って企業やサービスのPRをすることも一応出来ます。タレントさんほどは影響力はないと思いますが、オンラインでのコンバージョンレートはとても良いので、コンバージョンを求めるようなPRであれば得意かと思います。
アプリ開発も行います
その他、僕の会社にはエンジニアチームもいてアプリ開発などもやっていて、例えば社員のやる気を高めるアプリを作ったり集中力を測定したり向上させるためのアプリを作ったり、メンタルを安定させるためのテクニックが詰まったアプリを作ったりといったメンタルトレーニング用のアプリの開発もオーダーメイドで可能です。
例えば、企業が社員のストレスを計測してケアすべきかということを判断したり、社員の集中力を測定して人によって集中できる時間帯というのも違いますから、より効率的な出勤体制・休憩時間・残業時間の参考にしたりといった使い方ができるわけです。ブラックになりやすいような企業体質を変えるためにも役立つことができるのではと思います。
また、そういったシステムの部分だけでは対応できない社員のケアをYouTubeライブを使ったオンラインセミナーなどを使って行ったりもしています。
お金は簡単には稼げない
そういった感じで、他ではないビジネス形態かなと思います。
報酬も固定・成果報酬・固定+歩合といろいろですがストックオプションでもらう場合もあります。株をもらうという報酬になると、ありがちな毎月固定で売上をもらっているから本音はどうなってもいいと考えるようなこともなくなって本当に経営者に近い立場で共に同じ目線でその企業の成長を考えていくことが出来ると考えています。
お金は簡単には稼げません。頭をめちゃめちゃ使うのか、カラダを一生懸命動かすかでしかお金は稼げません。
僕の場合は、一番得意なのは頭を使うことなので、その能力を使っています。自分の能力を活かせるということが一番幸せなことだと思いますし、更にその能力を評価してくれて信頼できる方々と一緒に仕事をすることが大切だと考えています。
楽しく仕事をするためには、自分の能力を知ること、そして、それをどのように活かせばいいかを知ること、さらに、それを認めてくれて高く評価してくれて信頼できる人と仕事をするということが大事です。
ですから、価格設定高いですよねとか言う人がいますが、ただ稼ぎたいだけでしたら来た仕事は全て受けていけばいいはずです。それは自分がしたいことではないし、本当に認めてくれる少数の人と仕事をすることが人生においては大事だと僕は思いますから、あえて価格設定も高くしています。
安く済ませたいとか値踏みしたりする人はどうしてもモチベーションが違います。そういう人と仕事をすることは時間の無駄だと思いますから強気な価格設定になるわけです。
もちろん、猫の保護団体とかの応援もしていますが、そういったところからお金を取ろうなんては考えていません。それは僕は猫のために何かするのが好きだし、それが人生にとってもプラスになると思っていますから。
そうではなく、仕事の場合というのは一緒にすることで一人でするよりもより大きな成果を出してお互いに利益を享受するというのがビジネスだと僕は思います。
僕のビジネスの秘密でした。理解してくれたら嬉しいです。
※感想やメッセージなどはこちらからお送りいただいてもDaiGo本人には届きません。