この知識はこんな方におすすめ
- イエスマンかも‥
- 少し人間関係に疲れた‥
人間は No が言いづらい生き物
人は頼みごとを断ることに罪悪感を感じるようにできています。
この感情がなければ人間は助け合うことがありません。
この頼みごとを断ることに罪悪感を感じる性質があったために、人は群れを成して生きて、他の動物たちを凌いで頂点に立つことができました。
野生の動物たちに比べて、特別能力が高いわけでも高い戦闘力があるわけでもないのに、ここまで発展することができたのはある意味罪悪感のおかげです。
そんな人間の本能に基づいた感情ですから、それを振り払うのはかなり難しいものです。
とはいえ、いつまでもイエスマンで他人にいいように使われているだけでは苦しすぎます。
ですから、今回はそこから卒業するための方法を解説させてもらいます。
アメリカの非常に有名な病院であるメイヨークリニックが行った研究をベースに解説させてもらいます。
皆さんが断りたいことをきっぱりと断り、自分の生きたい人生を歩むための参考にしていただけたらと思います。
今回は断る技術というよりは、皆さんがきっぱりと断っても罪悪感を感じづらいメンタルを作るための方法です。
イエスマンの正体
多くの人は No と言った時のデメリットばかりを意識してしまいます。
Yes と言った時のデメリットをあまり考えません。
「断ったら嫌われるのではないか」
「断ったら空気読めない奴だと思われるのではないか」
断った時のデメリットばかりを考えてしまいます。
それによって、断らずに引き受けた時のデメリットを見れなくなります。
こうなると当然ですが Yes と言ってしまいます。
これがイエスマンの正体です。
ということは、僕たちがそこを考えずにイエスマンになってしまった時のダメージを考えれば良いということです。
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2018年にメイヨークリニックが過去の文献のレビューを行ってくれていて、どのようにして相手に No と言うべきか基礎的な事をいくつかのポイントにまとめてくれています。
イエスマンの最大のデメリットとは?!
もちろん、皆さんに全ての頼みごとを断れなんて言うつもりはありません。
そんなことをしてしまうと人間関係が崩壊してしまいますが、イエスマンになってしまう一番のデメリットとは、常に Yes ばかりを言っていると、異常なまでにストレスが増えてしまうということにあります。
ですから、皆さんは Yes と言うたびにストレスが増えていっているということを覚えておいてください。
それによってストレスが蓄積していっていると考えてください。
これがまずは大事になる基本的なポイントです。
これを頭に入れた上で、今回紹介する断る前のメンタル作りと、実際に断る時にどんな伝え方をすればいいのかということを理解していただけたらと思います。
これは決してむげに断る方法ではなく、断っても嫌われたり人間関係が壊れるということはありませんので安心してください。
イエスマンを卒業するためのおすすめ本
人は自分が助けた相手を好きになるように本能的にできています。
ですから、上手に頼みごとをすることができるようになれば、頼み事をした相手から好かれるということになります。
助けてもらえる上にその人たちから好かれるということになります。
こちらはそんな人に頼む技術をわかりやすく解説してくれている本です。
人に頼む技術コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学
会社の中ではいつも面倒な頼みごとをしてきたり、自分をいいように利用して出生だけを考えている同僚や上司もいるかもしれません。
このような組織の中の人間関係に関しては、スタンフォードの有名な組織心理学の先生がいて、この方の本がとても面白いですし参考になります。
悪いヤツほど出世する
いくら頼みごとを引き受けて仕事を頑張っても報われない理由がわかりますし、組織における評価を受ける人と受けない人の違いについて学ぶことができます。
当然ですが、仕事を頑張っていれば評価されるとは思わないでください。
残念ながら、評価されやすい人もいれば評価されにくい人もいます。
自分が評価されやすい人になっていくことが重要です。
断る前のメンタル作り
ポイント1 :プライオリティの確認
何かを頼まれたら返答をする前に「この頼まれ事は自分にとってどれぐらい重要だろうか?」と自問自答してみてください。
その答えによって、どう返答するかを考えるのがプライオリティの確認というステップです。
断れない人は自分にとっての重要性を考えていません。
例えば、飲み会に誘われて断りづらいという時も「断ったら空気読めない奴だと思われる自分」を想像しています。
人から見た時にどう思われるか? ということを考えて返答しています。
それは他人にどう思われるかということであり、自分にとっての重要性ではありません。
Yes と答えたことによるメリットも、周りから喜ばれるだろうなどと考えているだけで、自分にとっての重要性を見ていません。
他人に頼まれてイエスマンになってしまう人は、自分の目線ではなく常に他人の目線で見ています。
当然ですが、他人の視点で考えていたら、自分の時間も全てを犠牲にして快く受けていた方がいい人に見えるのは間違いありません。
断れない人は、相手から見た視点を勝手に想像しているだけです。
自分にとってそれは本当に重要なことかどうかを見れていません。
勝手に判断した相手の思考に自分の判断を委ねています。
相手から誘われたり頼みごとをされた時に、その人との関係性が重要だということはあると思います。
それによって飲み会に仕方なく行ったりすることもあるかもしれませんが、その1回の飲み会に行かないかどうかぐらいで壊れる関係性は本当に重要なのでしょうか?
誘いや頼み事に返事をする時には、その前に他人の目線などは別として、それが自分にとってどれだけ大事だろうかということを考えた上で返事をしてください。
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ポイント2 :イエス/ストレス比チェック
その頼み事に Yes と答えた時に、そこから得られるメリットとストレスの比率がどれくらいなのかということを考えてみてください。
断る時のメリットとデメリットは関係ありません。
自分が断れずに引き受けた時のメリットとデメリットだけで比べてください。
そこで比べないから相手にどう思われるかということを意識してしまいます。
これによって非常に簡単に意思決定ができるようになります。
これは本当に迷った時には紙に書き出すといいと思います。
それを引き受けた時のメリットとストレスがどれぐらい発生するのかということをそれぞれ考えて比べてください。
お願い事は自分に得しかなければ迷うことはありません。
迷うということは、心の葛藤があるということは、少しは嫌なことがあるということがわかっているからです。
とはいえ、嫌なことを全てなくしてしまうと人生は成り立たないので、引き受けた時のメリットとストレスを比べればいいわけです。
その差し引きで考えれば意思決定は楽になります。
例えば 、僕が飲み会に誘われたとしたら、スマホでカレンダーを見ながら考えます。
メリットについて考えたら、その飲み会のメンバーには特に話をしたい人もいないので、メリットがあるとしたらその誘ってきた人の顔を少しは立てられるぐらいかなとなります。
ストレスについて考えたら、周りの人から写真を頼まれたりパフォーマンスを頼まれたりするだろうということになり、僕にとってはそのストレスはかなり大きいものだということになります。
その比率を考えたらどう考えても断った方がいいとなり、その日に生放送の予定を入れたりします 笑。
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ポイント3 :罪悪感/義務感チェック
相手に対して返事をする前に「自分は相手に対して罪悪感または義務感で返答をしようとしていないだろうか?」と自問自答してください。
「断ったら悪い」
「お世話になっているから」
罪悪感や義務感で返答をすることはやめてください。
先行研究によると、罪悪感や義務感によって相手に返答をすると、長期的にストレスが増大してしまうということが確認されています。
ですから、 Yes と答える場合も No と答える場合も罪悪感や義務感で返答することはやめてください。
もしその感情があったのであれば、「罪悪感や義務感がなかったら自分はどのように返事をするだろうか?」と考えてください。
それでも引き受けたいと思った時は引き受ければいいだけです。
同じ結果になったとしても、罪悪感や義務感を取り除いておくことが大切です。
誘いに応じたり頼み事を引き受けるのであれば、罪悪感や義務感がなくてもそうする理由を探しておく必要があります。
それだけで同じ選択だったとしても長期的なストレスはかなり変わります。
Yes と答えるのであれば罪悪感や義務感がなくてもそうする理由を探してください。
それがないのであれば、はっきりと No と答えてください。
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ポイント4 :時間を置く
イエスマンの人は即答してしまいます。
相手の頼みごとに答えを出す前に、最低でも1日は考える時間を作る癖をつけてください。
その場で即答するのではなく、確認しなければいけない予定があるとか、調整できるかどうかがわからないなど理由をつけて1日時間をもらってください。
もちろん、その理由はわざわざ言う必要もありません。
何時までに返答するから待ってほしいとだけ言えばいいと思います。
誘いも頼みごとも「あさってまでに返事します」などと、あらかじめ自分で決めておいてください。
そこで時間を置くことができない場合であっても、できるだけ時間を置くようにしてください。
イエスマンの人はあまり考えずに返事をしてしまいます。
目の前に頼みごとをしてきている人がいると断りづらくなります。
実際に、人は対面の状態で頼みごとをされると断りづらいですが、メールや DM での頼み事となると同じ内容でも断りやすくなるとも言われています。
物理的にも時間的にも距離を置くことによって冷静に判断することができます。
本当に Yes と答えたい内容であれば、物理的にも時間的にも距離を置いたとしても Yes と答えたいはずです。
距離を置くことによって自分の本心が見えてくるので、できれば1日置いてください。
それが難しい場合には、少なくとも相手がその場から離れるぐらいの時間は確保するようにしてください。
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以上、断る前のメンタル作りについて4つのポイントを紹介させてもらいました。
1.それが自分にとってどれぐらい重要なのか?
2.イエス/ストレス比チェック
3.罪悪感/義務感チェック
4.時間を置く
これらの4つのポイントに従ってどう答えるかを考えてください。
その結果断るべきだと判断したら、どのような点に注意すれば相手からの印象を無駄に悪くしたりすることなく円滑に断ることができるのか? ということを考えます。
そんなポイントについては、今回のおすすめの動画でチェックしてみてください。
さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックがなんと新刊も含めて無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。
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リサーチ協力:パレオチャンネル
参考:https://daigovideoapp.page.link/YjZV