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嫌なやつを逆に利用する方法【尊敬と軽蔑のロールモデル】

嫌なやつを逆に利用する方法【尊敬と軽蔑のロールモデル】

DaiGo MeNTaLiST

この知識はこんな方におすすめ

  • 身の回りに嫌な奴がいる
  • 達成したい目標がある
  • やめたい習慣がある

嫌な人に対する軽蔑の感情を利用?!

自分の目標を達成しようとか、目標に向けて頑張ろうとする時に自分の尊敬できる人やメンターをモデルにして頑張るということもよくあるのではないでしょうか。
例えば、今年こそは英語を喋れるようになるぞと思い頑張る時というのは、流暢に英語を喋る人を想像しているでしょうし、痩せたいと思った時には腹筋が割れている人を想像するし、僕達は基本的に目標になるような人を作りますが、実は、目標によってはむしろ自分が軽蔑するような自分にとってネガティブなイメージを持つ人に対する軽蔑の感情を利用したり、自分にとって嫌な人を自分の目標達成のために利用するという興味深い手法がありますので今回はそれを紹介させてもらいます。これにさらに僕が実践している他の手法も合わせたより強力にする方法まで今回は紹介させてもらいます。
3系統キャベツのロールモデルを使い、皆さんが粘り強く物事に挑戦していくための目標達成能力を上げるためにどうすればいいのかという内容になります。

自分にとっての尊敬のロールモデル

リュミエール・リヨン大学の研究が元になっていますが、僕たちの目標というものには2種類あります。
皆さんも色々な目標を立てると思いますが目標には2種類あり、その目標によっては自分が意識すべき人:ロールモデルが変わってくるということが分かったという研究です。
普通は自分が痩せたいと思った時には痩せている人を想像しますし、自分が社会的に成功したいと思う時にはいわゆる成功者を想像すると思います。このような自分がお手本にしたい人を想像するだけで僕たちの能力は高まるというのがロールモデル理論になります。
例えば、頭の切れる大学教授のイメージを作って想像するだけで認知能力が少し高まるということもあります。筋トレをギリギリのとこで頑張っている時に、ドラマやアニメでどんなことがあっても諦めない主人公を思い浮かべるだけで最後のひとふんばりを乗り越えることができたりもします。
ですから、このロールモデルというのは自分がお手本になるような身近な人や尊敬する先輩でもいいし、キャラクターでも歴史上の人物でも結構で、このような人を想像するだけでその人たちの尊敬できる能力を一部授かることができるということがあります。
アインシュタインのことを考えれば認知能力が上がり、苦しくても諦めないアニメのキャラクターを思い浮かべたら諦めない力が上がったり、想像することにより他人の力を自分の力に取り込むというのがロールモデル理論になります。

自分にとってのこのようなロールモデルを作っておくといいわけです。
自分が何かにくじけそうになった時には、自分の好きな映画やアニメの中で絶対にくじけないようなキャラクターや登場人物を想像して頑張るとか、自分が感情をぶちまけそうになってしまった時には、常に冷静沈着に物事を考える人を想像することによってその人の力を一部借りて冷静になろうとするというように使うことができます。

軽蔑するような人をロールモデルに?!

このロールモデルというものは、普通に考えると、当たり前ですが尊敬できる人や能力が高い人しかロールモデルにはできないと思います。
これから頑張ろうとしている時に、いつもだらけている人や怠けているイメージの人を想像したら出るはずの力も出なくなってしまいます。
当然ですが、普通はこのロールモデルというものは自分の尊敬できるメンターやキャラクターなどを使うものですが、今回の研究はかなり興味深いもので、どうやら目標によっては自分が全く尊敬できないどころか、むしろ軽蔑しているこんな人間になったら終わりだと思っているような人を想像した方がゴールの達成率が上がるとされています。

僕たちが目指すべき目標というものには2種類あり、目標がそのどちらなのかということによりお手本が変わるということです。
ロールモデルとしてはリアリティがあった方がいいので、皆さんの身の回りにいる人やよく知っている映画やドラマの登場人物やよく知っているアニメのキャラクターを使ってください。そのように考えると、尊敬できる人ではなくムカつく人や嫌な人というのは、もちろん映画やドラマの中にもいますが、一番嫌な人というのは自分の身の回りにいていちいちイラッとさせる人ではないでしょうか。このような皆さんの身の回りにいる嫌な人間関係を皆さんの目標達成のために使えるというのが今回の研究の面白いところです。

この尊敬できないところが軽蔑するようなネガティブなロールモデルをどのように使うのかというと、僕たちの目標には2種類あり、「獲得ゴール」「予防ゴール」です。

獲得ゴールは自分が何かを手に入れたいという目標です。何かしらの能力やお金、新しいスキルや人気、地位など、自分が頑張って何かを手に入れたいと思う場合には、ポジティブなロールモデルが有効です。
例えば、英語を喋れるようになりたいというのであれば、英語を流暢に喋れる人を想像した方がいいでしょうし、引き締まった体を手に入れたいと思うのであれば、バキバキに体を鍛えている人を想像した方がいいというように、何かを手に入れたい場合にはポジティブなロールモデルが有効です。

一方で、目標には予防ゴールもあります。
これは何かを避けるとか何かをやめる、何かをしないといった場合には、むしろネガティブなロールモデルで、自分が軽蔑する人や軽蔑するキャラクターを使った方が有効だということが分かっています。

つまり、例えば、今年こそ割れた腹筋を手に入れてビーチに行くという目標を立てたとしたら、割れた腹筋を持っている人や手に入れた人を想像してください。お勧めとしては、苦労して割れた腹筋を手に入れたストーリーを知っているぐらい相手のことを知っている人です。もし、とても太っていてだらしない体型だったにも関わらず、娘のためにお父さんが頑張って厳しいトレーニングをした結果割れた腹筋を手に入れたというストーリーを皆さんが知っているのであれば、その人をロールモデルにしたほうがいいです。その人のストーリーも含めてロールモデルにしたほうがより効果的なはずだと僕は思います。
そのようなストーリーやキャラクターに共感できるよく知っている人を使った方がいいので、身近にそういう人がいるのであればその人を使えば良いですし、いない場合には映画のキャラクターなどでもいいと思います。

一方、例えばタバコをやめたいと思ったとします。
その時に頑張って禁煙した人の話や禁煙に成功した人の話を参考にしたりそれができた人を目指す人もいますが、それはあまりうまくいかない可能性が高いです。
この目標が禁煙して健康的な体を手に入れるということであれば、達成ゴールになりますのでポジティブなロールモデルでも結構ですが、大抵の人はとりあえず禁煙しようというところから始まるので、禁煙できた人を想像するよりも、タバコを吸いまくった結果体を壊して人間関係まで壊れてどん底の人生に落ちていった人のような、自分はあんな人にはなりたくないという人をロールモデルにしたほうがこの場合であれば禁煙率は上がるということです。

多くの場合頑張った人を目標にしがちですが、そうではなく、自分のゴールが何かを手に入れるということであれば、実際に頑張った人や尊敬できる人をロールモデルにして、自分がくじけそうになった時にはその人を想像することで頑張れるわけです。
逆に、禁煙をするとか間食をやめるといった何かしらの悪い習慣をやめたいとか、何かを避けたいと思う場合に関しては、ネガティブなロールモデルを考えた方がいいということです。誘惑に負けた結果どん底の人生になった人のことを考えると有効的だということです。

ステップ1:ゴール設定を決める

これはどのように使っていくのかというと、まずは獲得ゴールなのか予防ゴールなのかということを考える必要があります。
最初に、自分の中でゴール設定を決めてください。ちなみに、1年のゴールに関しては基本的には1つにするのがおすすめです。大きなゴール1つとサブのゴール2個ぐらいがおすすめです。例えば、自分が達成したいと思うことを10個ぐらい書き出してみて、書き出したらそれを1位から並べ直してみてください。そして、その1位から3位だけをピックアップし4位以下は一旦忘れてください。僕の場合は、1位から10位を決めて紙に書いたら、1位から3位だけを別に書き出してその紙は一旦見えないところにしまいます。あれもこれもしようとすると何をしていいのか分からなくなってしまうので、1位から3位だけに集中しようとします。
その中でも1位の目標だけをメインにして残りの2つはサブの目標と考えて、基本的には上から順番に取り組んでいきます。残りの2つの目標も普段見えるようにしておいてもいいです。メインの目標が何かしらの原因で停滞してしまった時などに他の目標もあった方が精神衛生上良いと思います。

ステップ2:ゴールの種類を決める

獲得ゴールなのか予防ゴールなのかを決めてください。
なんとなく気づいた人もいると思いますが、これはどちらにもできます。
例えば、いい体を手に入れるために運動を頑張るであれば獲得ゴールですし、いい体を手に入れるためにお酒をやめるであれば予防ゴールです。
これを自分の中で目標に沿ってどちらの方がしっくりくるのかということを考えて決めてください。

ステップ3:尊敬と軽蔑のロールモデル

獲得ゴールなのか予防ゴールなのかを決めたら、最後は尊敬と軽蔑のロールモデルです。どんなものでもいいのでロールモデルを選んでください。
映画やドラマのキャラクターでもいいですし、自分の尊敬するメンターでも結構です。自分の身の回りの人や先輩でも結構です。
ロールモデルをなんとなく決めたら、それを具体化するために4つの質問に答えてください。

質問1(ロールモデルのチェック) :そのロールモデルが自分の目指しているゴールに本当に適しているのか?

質問2 (理由をチェック):そのロールモデルが最適だと考えた理由は何なのか?

自信を持つためにそのロールモデルを選んだ理由を自分に問いかけてください。

質問3 (学べることをチェック):自分の達成したいゴールに対してそのロールモデルから学べることは何なのか?

自分がロールモデルにしようとした人の考え方から何が学べるのかということを考えてください。お勧めとしては、歴史上の偉人やアニメのキャラクターなどの名言をピックアップしてくるのもいいと思います。そのロールモデルの名言や経験やストーリーから何か学べるものはないかということを考えてみてください。
もちろん身近な人でも結構ですので、その人の経験やストーリーから何が学べるのかということを考えてみてもらい、それを3つから5つぐらい書き出してみてください
名言によりマインドセットを変えるという研究もあるぐらいですので、この名言を使える形で心に刻むという意味でもこの3つ目のステップは使えると思います。

質問4 (応援や支援を想像):ロールモデルが自分を見守ってくれているとしたら何を言ってくれるだろうか?

そのロールモデルがジョジョのスタンドや守護霊のような状態をイメージしてもらい、もしそのロールモデルが自分のゴールを応援してくれて見守ってくれているとしたら、何を言ってくれるだろうかということを想像してください。
自分の達成のためにどんな声をかけてくれるだろうか、自分がくじけそうな時には何と言って励ましてくれるだろうか、というようなことを考えてみてください。
この辺りはサードパーソンセルフトークとも近い考え方ですが、くじけそうな時にどのように声をかけてくれるか、達成した時にはどのように一緒に喜んでくれるかということを想像するというところまですると、ロールモデルとしてかなり定着してきます

心理対比

ここから先は僕の考察ですが、僕はこれに加えてさらに心理対比というものを加えています。それにより目標達成率を高めています。
心理対比はガブリエルエッティンゲン博士の『成功するには ポジティブ思考を捨てなさい』も紹介されていて、過去に僕もお勧めの本として紹介したこともありますが、目標達成率が2倍にまで上がるというWOOPの法則というものがあります。とても簡単なのに達成率が2倍にもなるという最強のテクニックです。
今回のおすすめの本としては、その本と合わせて僕の本ですが目標達成のためには計画の立て方も重要ですので、『倒れない計画術』も紹介しておきます。

心理対比ステップ1 :目標と一番のメリットを決める

心理対比はとても簡単で、自分が達成したい目標を決めたら、まずはその達成したい目標のメリットを思いつく限り書き出してください。
例えば、英語を喋れるようになるという目標なのであれば、英語の本が読める・海外旅行が楽しくなる・海外の女性と仲良くなれる・・・というように何でも結構ですので自分の決めた目標のメリットを書き出してください。
そして、その書き出したメリットの中から一番これは大きいメリットだというものをピックアップしてください。
目標とその目標から得られる一番のメリットを決めるというのが最初のステップです。

心理対比ステップ2 :目標に対する最悪の状況を想定する

目標と一番のメリットを決めたら、次はその目標を達成することができない障害やトラブルが起きるとしたら、どんなことが起こりうるだろうかということを思いつく限り書き出してください。
そして、その書き出した中で自分にとって一番ダメージが大きいだろうと思われるものをピックアップしてください。
例えば、目標に対して挫折したことによって自分の大切な人に笑われるのではないかとか、すでに海外でビジネスができる算段がついているのに英語が喋れないと全ての話がなくなってしまうのではないかとか、これもどんなものでも結構ですので自分にとって一番大きいであろうデメリットを選んでください。

心理対比ステップ3 :達成したときの一番のメリットと達成できなかった時の一番のデメリットを対比する

ステップ1で決めた一番のメリットとステップ2で決めた最悪の状況を対比するというのが心理対比のテクニックです。目標に対する一番のメリットと達成できなかった時の一番のデメリットを対比させて、この2つを書き出してそこに落差をつけます
この落差を明確にすることによって人間はやる気が出てきてモチベーションが上がり達成確率が上がるというものです。

この心理対比については様々な研究によりその効果が確認されていて、例えば、学校での勉強の成績が上がったり自分をコントロールする能力が高まったり、食生活が健康的になり痩せたといった結果も確認されています。

心理対比+ロールモデル

この心理対比のテクニックを先ほどのロールモデルと組み合わせます。
達成できたときの一番のメリットと達成できなかった時の一番のデメリットを書き出して待機するというのが心理対比のテクニックですから、ロールモデルとしてこの対比ができるようにします

例えば、英語を喋れるようになるという目標であれば、心理対比できるロールモデルを2個作ります。
例えばですが、目標を達成した時の一番のメリットに対するロールモデルとしては、忙しいのに勉強しながらハリウッドの映画にも出たローラさんのような人で、目標を達成できなかった時の一番のデメリットに対するロールモデルとしては、海外で活躍するという夢を追いかけてきたけれどその夢が破れてその先もずっと悶々としながら過ごしていく人生を送っているロールモデルとして対比を作るといった感じです。
自分が自由に暮らしていきたいというのであれば、自分の思う自由に暮らしているロールモデルと不自由な暮らしをしているロールモデルを作ればいいし、お金を稼げるようになりたいというのであれば、お金を稼いで悠々自適な暮らしをしているロールモデルとお金がなくて苦しんでいるロールモデルを作ればいいし、自分が痩せたいという目標があるのであれば、スタイルの綺麗なロールモデルと痩せようと思っていたけれどリバウンドしまくってだらしない体型になっているロールモデルを作るといった感じです。

このようにロールモデルを自分の中で2個作ることによって、心理対比の効果も使うことで、さらに達成率が上がるのではないかと僕は思います。
是非試してみてください。

皆さんが目標を達成するために今回のおすすめの本もぜひチェックしていただきたいですが、今回のおすすめの動画としては、今年こそ性格を変えたいと思っている人もいると思いますが、行動と性格というものは密接に関わっていて、行動を変えることによる性格の変え方を解説した動画を紹介しておきます。性格はガラッと変えられるものではありませんが、新しいスキルを身につけるように新しい性格を身につけることができます。その新しい性格の身につけ方を徹底的に解説しています。ぜひ合わせてチェックしてみてください。

【性格が変わる】セカンドネイチャーの身に着け方
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1558882984

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たとえ批判されても自分を保ち前に進む!!

リサーチ協力
Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo

本内容は、参考資料から考察した科学の面白さを伝えるエンタメです。あくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
参考:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25680684
https://www.sas.upenn.edu/~duckwort/images/publications/GollwitzerOettingenKirbyDuckworthMayer_2011_MentalContrastingFacilitatesAcademicPerformance.pdf
https://www.sas.upenn.edu/~duckwort/images/publications/DuckworthGrantLoewOettingenGollwitzer_2011_Self-regulationStrategiesImproveSelf-DisciplineinAdolescents.pdf
http://www.psych.nyu.edu/oettingen/Adriaanse,%20A.,%20Oettingen,%20G.%20et%20al.%20(2010).%20European%20Journal%20of%20Social%20Psychology.pdf

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