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N国党【宗教的魔力】の作り方を心理学的解説〜立花孝志さんの戦略を分析

N国党宗教的魔力の作り方を心理学的解説

DaiGo MeNTaLiST

人を惹きつける手法

何かと注目を集めている N 国党さんですが、一部の著名人やコメンテーターからは、あれが政治家のすることかなどと批判されています。
はっきり言って、歴史的に見るとあれが政治家のやることです。
当然ですが、歴史的に見ると割と政治家というものは手段を選ばないことをしていることが多いです。しかも、その結果として歴史に名を残すような大きなことを成し遂げている人もいるわけです。
N 国党の立花さんがしているような過激な行動よりもはるかに過激な行動を行った人たちがいて、一旦はやはり批判されますが、結局は彼のやったことは素晴らしかったと言われるようになることが多いものです。
歴史上の政治家のしたことやその戦略を学ぶと、国民を犠牲にしてでも平和を手に入れるということをしているわけです。手段を選ばないリーダーシップというものが、本来の政治家ということもできます。
それが倫理的に正しいかどうか、現代において正しいかどうかということは別にして、歴史を見る限りは政治家として名を残した人たちはそんなものだということです。

フォロワーが宗教的すぎてやばいと言われているN 国党が、なぜ宗教に例えられるほど魅力的に思われるのかということを3つのポイントから解説させてもらいます。
これは宗教家ももちろん歴史に名を残した政治家たちも使っている手法で、皆さんも大好きな映画やマンガのヒーローやキャラクターも使っているものです。

1. 全ての弱さを認める

週刊文春さんに回答しているN 国党の立花さんの動画がとても興味深く、週刊文春さんの国会議員としてふさわしいと思うのかという質問に対して、「国会議員としてふさわしいわけがないだろ!」と言い切っています。人によっては開き直りともとれますが、彼はそもそも国会議員になどなりたくなくて、国会議員にふさわしくないような自分が国会に出て発言しないといけないぐらい問題がある状況だと答えています。

自分が国会議員にふさわしくないということは分かっているし、自分のような人間が国会に行くことは問題だとは思うけれど、それでも自分が変えなくてはいけないと言われたら、何も反論できないわけです。
まさにリーダーシップです。

普通は、自分は国会議員としてふさわしくて素晴らしい人格者だと言いたいものですが、彼はそれをしないわけです。
弱さを隠す人間よりも、弱さを認める人間の方がはるかに強く見えるし信頼感を感じ人間的な魅力も増すという研究がたくさんあります。

彼の場合は、週刊誌にあることないことを書かれる前に全てをオープンに答えています。
基本的にこの戦略は正しいです。
「隠す者は責められます。そして、明かす者は崇められます。」

実際に、自分の失敗を全てオープンにして責任を認めると支持率が上がったという例もあります。
ケネディ元大統領は彼のもっとも大きな失敗とされているキューバのピッグス湾事件において、全ての判断は自分が決断したことでそれに対する責任は全て私にあると表明しました。公衆の面前で自分の間違いを認めて、それが自分の責任だということを言い切ったわけです。結果、それによりそれこそが大統領としての国民に対する謝罪だと受け入れられて、支持率が大きく上がりました。
自分の失敗を認めない一部の政治家たちに見習ってほしいものです。全ての弱さを認めることによって、かえって強さをアピールすることにつながります。

2. 理不尽と戦う

宗教家も優秀な政治家も、物語に出てくるヒーローも理不尽さと戦っています。これは神話などにも出てくる典型的なストーリーでもあります。
キリスト教でもキリストは迫害されても自ら十字架を背負ってゴルゴダの丘に登ったとされていますが、このような理不尽さと戦うシーンというものは、様々な神話や宗教的な逸話の中にもあります。

理不尽な敵の義憤を背負って戦うヒーローを彼は演じているわけです。
この理不尽な敵が彼の場合は NHK になっています。

実際に NHK がスクランブル放送になったとしても、年間25000円ぐらいの受信料ですから、1日あたりに換算して70円程度の受信料を払わなくて済むということぐらいしか得がないのに、なぜみんな投票するのだろうかと最初は思いました。そこだけで考えると、他の政治家に投票した方が25000円以上の得はあるかもしれないとも考えられます。
にもかかわらず、彼がなぜ票を集めたかというと、彼がこの理不尽と戦っているからです。

ですから、N 国党に投票している人達は、NHK にぶっ壊れて欲しいというよりも既得権益であり今まで誰も触れることができず暴利を貪っていると多くの国民が思っているNHK という理不尽と戦っているから彼を支持しているはずです。
N 国党に投票している人達は、 NHK だけでなく、例えば、親戚から感じる理不尽さ、親から干渉され続ける理不尽さ、頑張って働いているのに給料がいつまでたっても上がらない理不尽さ、上司から納得のいかない文句ばかりを言われる理不尽さ、組織の中で正当に評価されない理不尽さなど、日常生活における様々な多くの理不尽さがあり、この理不尽を彼は束ねていると言えます。その理不尽を束ねている共通の敵として NHK があげられているだけと心理学的には考えることもできるわけです。

このような既得権益や権力に対する理不尽さというものはどんな国の歴史を見ても昔からあります。
このような既得権益を持つ少数の権力者に対抗する唯一の方法は、理不尽さに不満を持っている多くの民衆を束ねることです。これを宗教家や革命家はみんな使ってきました。

3. 目的のためには手段を選ばない覚悟

歴史上で成功した宗教家はもちろん、名を残した政治家たちや偉人とされる人たちも、結構目的のためには手段を選んではいません。
例を挙げるときりはないですが、例えばイギリスで最も尊敬されている首相の一人であるチャーチルさんはサーチライト作戦というものを行っています。これはサーチライトで空爆をわざわざ都市部に誘導し被害を起こしてしまいました。もちろんその被害を最小限に抑えるための努力はしていたと思いますが、 普通に考えると市民に被害が出る可能性もあるわけですからありえない方法だと思います。ですが、これにより軍と軍の戦いではなく一般庶民に対して攻撃をしているナチスという事実を作り出したわけです。これによりナチスと戦うための体勢を整えることにつなげました。その意図が本当かどうかはわかりませんが、歴史としてはそのように語り継がれているわけです。
戦争で勝ちイギリスという国と国民を守るために、一部の国民やその財産をわざと犠牲にさせたということです。
ところが、現代まで彼は歴史上に名を残す偉人として語り継がれています。

このような歴史上の偉人たちに比べると、N 国党の立花さんが行なっているYouTube の過激な発言や演説は可愛いぐらいです。
それぐらいのことをしないと時代や社会は変わっていかないものです。
合理的な人間は時代を変えません。非合理的で頭のおかしいぐらいの人間でないと時代は変わりません。合理的な人間やまともな人間は社会に自分を合わせますが、非合理的で頭のおかしい人は自分に社会を合わせようとします。
ですから、社会を変えることができる人間は非合理的な人間だけです。

批判を恐れて無難な事ばかりを言う人も多いですが、無難なことしかしない人は何もしないのと変わりありません。時代を変えることなく、社会の流れに合わせて流れていくだけの人です

アインシュタインもこんな言葉を残しています。

なぜ自分を責めるのですか? 間違った時には他人が責めてくれるのだからいいではないですか。

間違いを恐れて行動しないのは、間違いを犯すことよりも恥ずかしいことです。

そういう意味では、倫理的な正しさを政治家に求めるのは間違っているとも考えられます。倫理的に間違っていたとしても世の中を良くしてくれさえすればいいはずです。政治家というものはそれが仕事なはずです。
むしろ、倫理的に間違ったことは何もしないけれど、無難なことしかせず日本も世界も何も変わらない政治家の方がよほど問題だと思います。
僕たちが政治家に求めて投票するのは世の中を良くしてくれることなはずです。たとえ性格の悪い人間であっても、日本を良くしてくれるのであればそれでいいのではないでしょうか。
さらには、この倫理的な正しさというものも時代の流れによっていくらでも変わるものです。そんな曖昧なものですから、そんなものを使って人を叩くことがないように法律というものが作られ法治国家というものができているはずです。
正しいかどうかということは法律が判断してくれればいいもので、法律の判断できないところに関しては結果論でしか判断できないので、時代が判断してくれるはずです。

目的のためには手段を選ばないということも、その目的が利己的なものではなく利他的なものであれば何の問題もありません。
利他的な目的のために手段を選ばない覚悟があるのであれば、それは敵よりもはるかに多くの味方を作ってくれるものです。敵が10人できても味方が100人できればいいわけです

皆さんも、だれにも嫌われないようにしようと思うと何もできなくなってしまいます。政治家やタレントさんも同じです。誰にも嫌われないようにしようと思えば、全く面白くありませんし魅力もありません。
大事なのは敵よりも多くの味方を作るということです
これが目的のためには手段を選ばないということがリーダーシップにつながる理由です。

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リサーチ協力:Yu Suzuki http://www.nicovideo.jp/paleo

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