破局の最大の原因は
恋愛や結婚において、破局というものがあります。色々な別れ方があると思いますが、破局の最大の原因とは何なのでしょうか。
この件について調べてくれたハーバード大学の大規模な研究がありますので、それをもとに紹介させてもらいます。
この研究は724人の参加者を75年間も追跡調査したというものです。2年ごとに全員の健康状態やメンタルの状態を記録し、参加者の家族や親類との会話までビデオで録画するということを75年間も続けるというとんでもない研究です。
もともとこの研究は、人間が幸せになるためには何が一番大事なのかということを調べようとしたものです。
この75年間の結果わかったこととしては、僕たちの健康や幸せのために必要な要素は色々とありますが、最も効果が高いのは、有名になるとかお金を手に入れるということではなく、良い人間関係でした。恋愛や家族との関係、仕事や友人との関係など様々な関係を含めた人間関係というものが、最も重要だったということが分かっています。
この研究からは他にも興味深い結果が導かれていて、最も離婚の原因になるのは何なのかということも分かっています。
それはなんと、アルコールでした。
お酒のトラブルや酔って帰ってきて喧嘩したり、アルコールによって判断能力が奪われたことで夫婦の不和が起こり、離婚や破局に繋がっているということです。
ちなみに、健康を害する最大の原因はタバコとアルコールだそうです。アルコールに関してはやはりほどほどがいいということです。
皆さんもお酒には気をつけましょう。
お酒に呑まれてしまうなんて馬鹿がすることだと思う人もいるかもしれませんが、どんなに知性が高くてもタバコとアルコールの害から逃れられません。
正しい判断ができなくなる
別の研究ですが、2009年のジョージア大学の研究で、44組のカップルを集めてお酒を飲んでもらったグループと水を飲んでもらったグループに分けました。
その上で、全てのカップルに浮気の現場に直面したというような2人の関係において気まずい状況を想定してもらい、それについて会話をしてもらいました。
自分たちに実際に起きたわけではありませんが、恋愛において気まずい状況についての会話をしてもらったわけです。
その結果、お酒を飲んだカップル達は、自分たちに実際に起きているわけでもないのに、笑顔の量が減ったりイライラした態度が増えてしまい、会話によるストレスが高まりお互いにそわそわし始めたということです。
水を飲んだカップル達は、お互いに冷静に会話ができていました。
つまり、お酒を飲むと正しい判断ができなくなるということです。
特にカップルの関係が気まずい時には、不安や緊張が必要以上に高まってしまいますので、 気まずい状況や喧嘩になりそうな状況でお酒を飲んでしまうのは最悪です。
お酒はほどほどに楽しく
ですから、奥さんがご飯を作って待ってくれていたのに、旦那さんが仕事の誘いを断れなくてべろべろに酔って帰ってきたりすると、奥さんも普通に考えれば仕事だから仕方ないと理解しているはずですし、ただ自分の気持ちをわかってほしいというだけで、旦那さんも冷静に考えれば自分が傷つけてしまったということも分かるはずですが、家庭を犠牲にしたことを謝ることをせず、仕事だから仕方ないと逆ギレしてしまうようなことが起こります。このように正しい判断ができなくなるわけです。
お互い冷静に考えれば理解し合えるはずなのに、このようなきっかけで不和が起こってしまいます。
お酒というものは不安やネガティブな感情を増幅させる効果もありますので、少しでもそのような感情がある時には避けた方が賢明です。
一緒に食卓でお酒を嗜む程度に楽しめるカップルほど破局率が低いということも分かっていますので、仕事上のお酒はほどほどにして、カップルや夫婦で楽しむ時間を増やすように心がけるのがいいと思います。
長続きする関係が欲しい人におすすめの動画
長続きしない人必見!別れやすい恋人の見抜き方
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1556382486
Researched by Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo
Reference:Samp, Jennifer A.,et al. (2009) Alcohol-influenced nonverbal behaviors during discussions about a relationship problem.
https://www.ted.com/talks/robert_waldinger_what_makes_a_good_life_lessons_from_the_longest_study_on_happiness?language=ja