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過去を捨てて前に進む【あきらめの技術】境界性パーソナリティ障害の治療法DBTに学ぶ

この知識はこんな方におすすめ

  • 過去をなかなか断ち切れない
  • 引きずってしまっている夢がある
  • 未来に向いて前に進みたい

諦める技術

結構センシティブな人もいると思いますので、詳しい内容は参考文献やおすすめの本を確認していただきたいですが、今回は、正しく諦めるための技術についてです。
物事をなかなか諦められないという人は結構いるのではと思います。負けず嫌いはいいですが、現実を受け入れられないレベルになるとよくないわけです。
どうすれば、そんな人が現実を受け入れられるようになるのか、そして、現実を受け入れることができる人とそうでない人との違いは何なのかという内容です。

僕たちにとって大切になるのは、変えることができることを変えるための勇気を持つ必要があるということと、例えば、過去のような変えることができないものに関しては受け入れていくことです。
諦めというものは、受け入れることと共にあるわけです。 ただ単に諦めるということではなく、受け入れて、受け入れたことによって前に進むためにはどうすればいいのかということが重要になってきます。

DBT(弁証法的行動療法)

治療法として使われているものを元にしていますが、別に僕は治療家ではありませんので、それは治療法として使うのではなく、治療法で使われている概念が大事なことを言っていて、なかなか過去を断ち切ることができない人が、上手に諦めて現実を受け入れた先に、それにより絶望するのではなく前に進むために使えるではないかと考えて、ニコニコのチャンネルの方で紹介したのがDBT(弁証法的行動療法)という療法です。
これは心理学者マーシャ・リネハン氏が開発したもので、もともとは境界性パーソナリティ障害(BPD)の治療に特化した治療法でした。
この中にあるラディカル・アクセプタンスという考え方があり、これは、前述したような「変えるための勇気」「変えられないものを受け入れる忍耐力」の二つを手に入れるための方法がDBT(弁証法的行動療法)の中に含まれていて、これを紹介させてもらったところ、結構反響がありましたので、こちらでも軽く紹介します。

念のために言っておきますが、あくまで僕は治療家ではありませんので、自分は境界性パーソナリティ障害ではないのかとか不安を抱えていたり、実際の治療自体に興味のある方に関しては、専門家に相談するか、おすすめ本の方にも入れておきますのでマーシャ・リネハン氏の本を読んで頂けたらと思います。

なぜ治療法であるDBTが、過去を断ち切り現実を受け入れて前に進むために役に立つのかというと、境界性パーソナリティ障害は症状がかなり複雑で、対人関係の不安を抱えたり過敏症であったり、アイデンティティが不安定になるとか気分のアップダウンが激しくなる、衝動性が高くなるなど、様々な症状があり、人によってかなり差があったり、同時にうつ病も発症する人もいます。そういう意味で治療はかなり難しいものだと昔から言われていました。
一般集団では境界性パーソナリティ障害を持っている人の割合は、大体1.7%から3%ぐらいとされていますので、決して少なくはなく、それが他の精神疾患とも結びついてしまうので、かなり治療は難しいとされていました。実際に、有効な治療法は長い間なかったそうです。
これに対してマーシャ・リネハン氏がDBT(弁証法的行動療法)の理論を作り、結構効果が出ているのではないかということが示唆されました。

ラディカル・アクセプタンス

この中にラディカル・アクセプタンスという考え方があります。
境界性パーソナリティ障害の症状の一つである過去に縛られ過ぎてしまい未来や将来に不安を感じすぎてしまう傾向がありますが、これは境界性パーソナリティ障害でなくても、同じような傾向を持ってしまう人は少なくはないと思います。
過去をなかなか断ち切れないとか、ずっと引きずってしまっている夢がある、親にこんな人間になるべきだと育てられたのになれなかったなど、色々抱えている人はいると思いますが、このような方々は、諦める力があれば、いい意味で諦めて受け入れた先に新しい自分として前に進む、目の前のことに集中するという行動が取れるようになるはずです。
そのために、DBT(弁証法的行動療法)の中のラディカル・アクセプタンスの考え方だけ紹介させてもらったものです。

ラディカル・アクセプタンスを鍛えるためには四つのスキルが大切だということがいわれています。

①マインドフルネス

自分の感情や目の前のことに集中するための瞑想などにより鍛えられる力です。

②感情のコントロール

自分の感情を上手にコントロールするためのテクニックです。

③苦悩耐性

諦めて受け入れるというのはとても苦しいものです。この苦しみや苦悩に対する耐性が必要です。

④対人スキル

人と会話をするときに自分の存在に自信を持てるようにする方法やコミュニケーションで問題を抱えずらくする方法です。

このような広範な内容が含まれているのが、DBT(弁証法的行動療法)の中で言われているラディカル・アクセプタンスという考え方です。

ですから、過去を受け入れるためには、

目の前のことに集中するための能力であるマインドフルネス

自分の感情をコントロールするための方法

苦難を乗り越えるためのテクニック

コミュニケーション

この四つを鍛えることができれば、上手に物事を諦めて前に進むことができるということが考えられるわけです。
ですから、皆さんも目の前のことに集中し、良い友達を作り、苦しみに耐えるための方法も少し学んでいただき、感情を上手にコントロールできるように適度な運動をしたりということをして頂けると、過去と決別することができるのではないかと思います。

今回はさわりの部分だけ紹介させてもらいましたが、もっと詳しく知りたいとか、治療法として学びたいという方は、おすすめ本をチェックしてみてください。治療法自体を勝手にすることは問題ですが、それを学ぶこと自体は自由ですので、興味がある方はぜひ読んでみてください。普通に興味があり学んでみたいっていうぐらいの方であれば実践マニュアルの方が読みやすいと思います。

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【あきらめの科学】高すぎる理想と変えられない過去を捨て、未来を変える【ラディカルアクセプタンス】

リサーチ協力
Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo

本内容は、以下の参考文献を元にした、DaiGoの独断と偏見を含む考察により、科学の面白さを伝えるエンターテイメントです。そのため、これらは、あくまでも一説であり、その真偽を確定するものではありません。
より正確な情報が必要な方は参考文献・関連研究をあたるか、信頼できる専門家に相談することをおすすめします。
訂正や追加情報があれば、随時修正や追記をします。
参考文献:Marsha M. Linehan (2014)DBT Skills Training Manual

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