この知識はこんな方におすすめ
- ゲームの中で面倒な人に関わりたくない
- ゲームでの交流を楽しみたい
ゲームの中でまで面倒な関係を抱えないために
ゲームの中でもeスポーツと呼ばれているジャンルがありますが、ゲームが好きな人は多いと思います。
相手の顔が分からない中でも交流があったりして、ゲームの中では協力することもあれば敵対することもあるわけです。
今回は、ゲームのプレイスタイルでその人がやばい人かどうかを見抜くための方法について解説したいと思います。
ゲームの中で誰かとパーティーを組んだりチームを組んだり仲良くなるという時に、変な仲間を作ってしまえばゲームの中でまでストレスを抱えてしまうことになってしまいます。
日常の生活の中では嫌な上司の相手をしなくてはいけないし面倒な取引先に頭を下げないといけないという状況があるにも関わらず、ゲームの中でまでも同じような人に絡まれてしまうとたまったものではありません。
ですから、ゲームのプレイスタイルからサイコパスを見抜くための方法を紹介させてもらいます。
プレイスタイルからサイコパスを見抜く
今回参考にしている研究では、大学生を対象にゲームをしてもらい、ゲームのプレイヤーとしてどのように動くのかということと参加者のサイコパス度をチェックして、サイコパスに特有のゲームのプレイスタイルというものがあるのかということを調べようとしたものです。
サイコパスは相手を利用しようとする性格です。
他人の感情を踏みにじっても何とも思わないし、相手に対して共感というものをしないので相手をどのように利用しようかということを考えます。
攻撃的な行動や意地悪な行動が多いというのはなんとなく想像がつくと思いますが、ここでわかったサイコパスの興味深い特徴としては、相手によって態度を変えるということでした。
サイコパスの人がゲームの中で周りに意地悪な行為や攻撃的な行為をしている時に、他にもっと攻撃的なキャラクターが出てきた時に、サイコパスはどのような行動に出るのかということに注目すると、ただ単に性格の悪いやつなのかサイコパスなのかが分かるということです。
実験では、114人の大学生を対象に単位と引き換えに実験に参加してもらうとしています。
予めサイコパス度を測るためのアンケートに答えてもらい、それぞれどれくらいサイコパス傾向があるのかということをチェックした上でシム3というゲームをしてもらい、そのゲームの中では4つのアバターを用意しています。
魅惑的で嘘つきで、時に卑劣な行為を行ってしまう詐欺師キャラ
攻撃的で意地悪なことをしたり無礼なこともする鷹のキャラ
とても優しくて他人と協力することを好み信頼できる協力者のキャラ
従順で内気なタイプで神経質な鳩のキャラ
この4つのキャラクターを作りました。
参加者たちにはこのキャラクターとは別にそれぞれ自分に合うアバターを作ってもらい、そのアバターで4つのキャラクターと20分間交流をしてもらいました。
男性はゲームになるとサイコパス性が高くなる!
その結果いろいろと興味深いことが分かっているわけですが、基本的に、男性はサイコパス性が非常に高かったということです。
ゲーム内で他のキャラクターと友好的な関係を持ったり良い人間関係を作ろうとする傾向が少なかったそうです。
男性は有意にゲームをする時にはサイコパスになりやすい傾向があったわけです。
ですから、ゲーム内では中身が男性の場合と女性の場合であれば、男性の方がサイコパス性が高い行動をすることが多くなるので、パーティーを組むのであれば女性と組んだ方がいいということになるのかもしれません。
実際にサイコパス性が高い人がゲームをすると・・・
そして、実際にサイコパス性が高い人がゲームをすると、鷹のキャラクターに似た行動をとるということも分かっています。
意地悪で攻撃的な行動をとることが多くなるということです。
ゲームの中では友好的な交流を行うこともあると思います。
楽しくやり取りをしたりユーモアを交えて楽しんだりすることがあると思いますが、サイコパスはそのようなことをしないということです。
サイコパスは他人と友好的な交流をしたりすることはありませんが、外見を褒めるということだけはします。
サイコパスっぽい付き合うと DV をしてくるような男もいると思いますが、あのような人は内面を褒めたりしませんし相手の趣味や話題に合わせてくるということはしませんが、外見を褒めるということだけはします。
ですから、アバターの外見や装備などを褒めてくるけれど、みんなが楽しくやり取りをしていたり友好的に遊んでいる場には入ってこないという人がいた場合にはサイコパスの可能性があるので気を付けなければいけないかもしれません。
さらに、用意した4つのキャラクターとサイコパスを交流させると普通の人とは少し違う行動が出てきたということです。
サイコパスの相手のキャラによる行動の違い
サイコパスが嘘つきな詐欺師キャラと交流した場合には、サイコパスはとても意地悪で攻撃的な行動をとるということです。
サイコパスは相手が嘘つきだったというような場合には非常に攻撃的になります。
嘘をついたりした人を過ぎるぐらいに叩く人がいたらサイコパスの可能性があるということです。
サイコパスが意地悪な鷹のキャラと交流した場合は、なんとサイコパスは攻撃的な相手に攻撃的に応じることはしないということです。
サイコパスは相手に合わせて態度を変えるので、相手が攻撃的なタイプだった場合にはサイコパスは詐欺師的な行動に出るそうです。
つまり、相手が攻撃的に来る時には嘘をつくということです。
相手の外見を褒めたり相手と友好的に交流するふりをします。相手が攻撃的な場合にはその相手を味方につけようと思い褒めたり友好的な交流をして、相手から見たイメージを良くしようと思い嘘もつき寂詐欺師的に相手に取り入ろうとします 。
ちなみに、通常の社会の中でもサイコパスは同じような行動をとりますが、これがゲームの中になると如実にわかりやすく出るということです。
そして、サイコパスが内気で従順な鳩のキャラと交流した場合には、やはり、攻撃的な行動をとるようになります。
従順なキャラクターなので攻撃的な態度をとって自分のコントロール下に置こうとします。
優しくて協力できな協力者のキャラクターに対しても、やはり、サイコパスは攻撃的で意地悪な行動をとるということも分かっています。
ですが、協力者キャラを騙すということはあまりなかったそうです。
ですから、まとめるとゲームの中でサイコパスが取る行動というものは、基本的には攻撃的で 嘘をつくキャラにも内気で従順なキャラにも優しく協力的なキャラに対しても攻撃的に対応します。
ゲームの中では基本的に攻撃的な行動をするのがサイコパスの特徴ですが、こちらが攻撃的な対応に出た時にはサイコパスは突然装備を褒めてきたり取り入ろうとしてきます。
一般社会の中でもサイコパスまで行かなくてもこのような人は結構いると思います。
サイコパス度が高い人の日常の中での行動というものは、皆さんも見たことがあると思うことですが、可愛い女の子が自分が好きな女の子に対しては、その容姿や服装やスタイルを褒めまくるのに、お店で店員さんが紅茶を頼んだのにコーヒーが出てきたりすると怒鳴り散らすような人です。
これがサイコパス度の高い人の特徴です。
ゲームの中でもこれが如実に表れて、自分よりも強いものや自分が落としたいと思っている美しいもの、自分よりも立場が上で利用価値があるものに対しては嘘をつきゴマをすって取り入ろうとしてきます。
一方で、利用価値がなかったり自分に対して従順だったり釣った魚のようになっている相手に対しては、攻撃的な行動や意地悪をすることによって自分の支配下に置こうとします。
皆さんはゲームを楽しもうという時には、このようなサイコパス的な行動には注意をしてもらい、ゲームの中でまで面倒な人間関係を抱えないようにてしていただけたらと思います。
人間関係とゲームにまつわるおすすめ
今回はゲームの世界にいるサイコパスの見分け方について解説させてもらいましたが、一般の社会の中にも、サイコパスに限らず皆さんが近づいてはいけないやばい奴らはたくさんいます。
現実の世界では炎上して叩かれたり厄介な人に付きまとわれたりすることもあると思いますが、大事なのは敵を避けることではありません。
敵とわざわざ関わる必要はありませんが、それを先ほどばかりしてしまうと全てが敵に見えてしまうので、重要なのは明らかに面倒な関わるべきでない相手は避けて、同時に自分の味方は誰なのかということを知ることです。
僕たちがするべきなのは味方と敵を区別して味方と一緒に過ごす時間を増やすことです。
決して、敵を探したり敵との関係を切るために時間を使ってはいけません。敵に使う時間は最小限にして味方との交流を深めるために時間を使わなければいけません。
そのためにはできるだけ最速で敵と味方の区別をつける必要がありますので、今回はそんな方法を解説した動画をおすすめの動画として紹介しておきます。
最速で敵と味方を見分けるために
こちらの動画はゲームの世界でももちろん使うことはできますが、皆さんの職場や友達の関係の中でも使うことができる味方になる人と的になる人をどのようにして見分ければいいのかということについて解説した内容になっています。
変に敵になる人を自分の懐に入れてしまうと大変なことになってしまうので、ぜひこちらを参考に敵と味方を区別できるようになっていただけたらと思います。
人間関係とゲームにまつわるおすすめ本
今回のおすすめの本としては、人間関係に役に立つであろうおすすめの本とゲームの力について教えてくれる本を紹介しておきます。
こちらは僕の本ですが、人間関係において特に最小限の労力で人脈を作ってそれを保つにはどうすればいいのかということについて解説させてもらっています。
人間はそもそも何人の友達を作れるのかという人間関係に関する限界を進化心理学的に解説してくれる非常に面白い本です。
僕たちがある程度相手の顔なども認識して人間関係を作ることができるのは最大でも150人だと言われています。
ところが、皆さんもご自分の LINE や Facebook の友達の数を見てみてください。ほとんどの人が150人を超えているのではないでしょうか。
では、どうすれば人間関係を維持することができるのかということを教えてくれる本でもあります。
ゲームにはとてもすごい可能性があります。
ゲームであればとてもモチベーション高く何時まででもできるのに、勉強や仕事になるとあまりやる気も出ないし長い間することができないという人も多いと思います。
これはゲームには人間が熱中する構造が上手に組み込まれているからです。
その構造を理解して仕事や勉強に活かすことができれば人生が大きく変わるような気がするはずです。
そんな方法について教えてくれるのがこちらの本です。
さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックが無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
1人1冊ですが完全に無料で、無料の期間が終わっても一度ダウンロードしておけばずっと聞くこともできるそうですので、まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。
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リサーチ協力者の1人である鈴木祐さんの論文解説チャンネルもオススメです
Supported by Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo
本内容は、心理学の面白さを伝えることを目的として、記載された参考資料のみならず、過去の動画を元に大胆な独自の考察したもので、あくまで一説です。ここでの結論は、記載された論文とは異なる場合があります。
参考:Visser et al., "Psychopathic Sims: Testing the Cheater-Hawk Hypothesis in a Video Game", Evolutionary Psychological Science, 6, 3:229-240, 2020.