成功法則の科学

お金で損する人、得する人の心理学

投稿日:

お金のバイアスに囚われて損をする人とそうならない人との違いとは?

お金で人間が変わるのはどういう時に起きるのか、良くないお金との付き合い方とは、どのようにお金と付き合うべきなのかということを知らないと、お金で人間関係を壊したり失敗してしまいます。
ですから、お金との付き合い方とは自分の心理との付き合い方と言えます。

 

収入の増加と幸福度

お金の真実をひとつ紹介します。
イースタリンの逆説といわれていて、お金を稼いでいくと幸福度は上がっていきますが、その上昇は一定のところを過ぎると横ばいになります。その結果お金を消費するようになって破産してしまう可能性が高いのが年収800~1,000万円といわれています。
それは、人間はお金を稼げば稼ぐほど孤独を愛するようになってしまうからなんです。
実際に、お金を持っていなくても札束を見せたりお金について考えるだけでも無意識に人は人との付き合いを好むのではなく一人の時間を好むようになってしまうということがわかっています。
つまり、お金を稼げば基本的には収入の増加に正比例して幸福度は増えていきます。増えていきますが、お金よりも幸福をもたらしてくれる人間関係が疎かにしてしまうからお金からメリットも得られなくなってしまうわけです。

つまり、人間関係や友達のつくり方と一緒にお金の稼ぎ方を学ぶことが大事です。
お金と上手に付き合う方法というのは、お金が人間の心理にどのような影響を与えるのかということを知るということが唯一の方法です。
これにより破産を防いだり無駄遣いを防いだりすることができるようになります。さらに、チャンスを逃したり余計なところにお金を使ってしまうことも防ぐことができます。

 

気づかない内に損をしている相対思考

相対思考という考え方ですが、例えば200万円の車を買おうとしている時にはオプションが付いて210万円になっても気にしないのに、ビデオカメラを買おうとした時に10万円と20万円の差は大きく感じるかと思います。もともと買うものの金額に応じてオプションや割引の金額が大きく見えたり小さく見えたりしてしまいます。

レンタサイクルを借りるとします。すぐ近くに2,500円で借りられるお店があり、10分歩いたところには1,000円で借りられるお店がありました。そうすると、ほとんどの人は10分歩いて1,000円で借りようとするはずです。
ところが、車が目の前のディーラーで買うと1,002,500円で、10分あるいたところにあるディーラーで買うと1,001,000円だとしたら、ほとんどの人は目の前のディーラーで買おうとしてしまいます。
大きい買い物をする時には人間は買い物の意思決定が甘くなり、10分歩いてその差は1,500円というのはまったく同じなのにそれをしなくなってしまうというものです。10分歩くという合理的な判断ができなくなってしまうわけです。

高額な買い物では、このような付属コストや端数に無頓着になってしまうことがわかっていて、これを相対思考といいます。
ダニエル・カーネマン等の研究によると、この相対思考は定価の金額に依存します。定価の金額が高くなればなるほど付属コストに対して甘くなってしまいます。

他にも、旅行の費用でも自分で手間を掛けてでも手配すれば安くなるのはわかっていてもツアーで任せてしまいがちかと思います。そうすると、航空券が、ホテルがどのみち高いから、それ以外の部分に多少取られても仕方ないと思ってしまうわけです。
こうすると2つの点で損してしまいます。
料金も高くなってしまいますし、旅行の楽しみを最大化するには自分でスケジュールを組むべきなのにそれをみすみす放棄しているわけです。

更に、この相対思考は時間に対しても起きてしまいます。
よく、スーパーの広告を見ながら1円でも安い野菜を探している主婦を見て時間の無駄だなと感じる方がいると思いますが、これが航空券になるとそんな人達も同じことをやっていて、格安航空券を探すためにネットに張りついてずっと検索していたりします。

節約の話で、イギリスでは年間数百ポンドもの節約になることで、日本でも殆どの日本人がしていないことがあります。それは光熱費です。
エネルギーが自由化されましたが、電気会社やガス会社を乗り換える人は殆どいないそうです。国により違いますが乗り換えたのはたったの1~10%程度です。日本円に換算すると年間数万円の節約になるにもかかわらずしないわけです。それなのに他では少しでも安いところを探したりしています。

 

浪費をさせてしまう心理会計

人間には心理会計という考え方で心のお財布が分かれています。例えば、お酒であればおしゃれなお店に行ったときには自宅で飲むときの3倍ぐらいするようなお酒も飲んでしまう人も多いかと思います。自宅で飲むときは普段の飲食の会計から出ていて、お店で飲むときには外食費でちょっと贅沢も許してしまうわけです。こうやって心理会計の違いにより同じものなのに高い出費を自分に許してしまうようになります。
同様に、旅行に行った時もレジャー費と考えてついつい余計な出費をしてしまうと思います。

このように、人間は心理的なお財布が分かれているので、これをちゃんと意識していないと、いつの間にかお金がないということが起きてしまうわけです。
更に、時期としては夏が要注意です。
レジャーやお出かけの機会も増えるでしょうし、暖かくなりドーパミンも出てテンションも上がり意思決定が甘くなって浪費してしまいやすくなります。気をつけてください。

 

ダニエル・カーネマンのチケット実験

行動経済学者のダニエル・カーネマンのチケット実験を紹介します。
みなさんが、ショーやライブに行く時を想像してください。2つのパターンで意志決定をして欲しいと思います。
まず1つ目の質問です。
みなさんは16,000円のチケットを買って会場に行きました。ところが、会場に行ってチケットがないことに気が付きました。この時に当日券を買いますか?
ダニエル・カーネマンの行ったアンケートによると買う人は10%だけでした。
2つ目の質問です。
皆さんは会場に行きました。もともと当日券しか無いライブだったのでチケット代として別に用意していた16,000円を落としたことに気が付きました。お財布は持っていましたが、チケットを買いますか?
この場合のアンケート結果では50%以上の人が買うと判断しました。
お金のプラスマイナスでは同じ状況にもかかわらず判断がこんなにも変わってしまうわけです。
実際の実験ではオペラなどのシアターのチケットを使っているので日本でライブに行く感覚とは違うと思いますが、買うか買わないかの判断する場合の感覚が違うという違和感には気付いていただけると思います。
これが心理会計です。

経済学者のリチャード・セイラーが唱えた「ナッジ」という行動理論があります。人の心には会計があり、お金を目的別・性格別にどういうものに使うか分けているとしています。

更には、皆さんはタクシーに乗る時にどんな気分がするでしょうか?
よほど特別な方を除いて少し贅沢な気分になるのではないでしょうか。
マイカーを買うのと、タクシーを乗るのではどちらが得なのでしょうか。特別長距離を移動したりタクシーの利便性が悪い地域などでない限りマイカーを買うよりもタクシーを利用したほうが安くあがるという統計があります。車の維持には本体の金額を除いてガソリン代等などで年間50万円ほどかかります。これはざっくりな計算ですがタクシーに1週間で1万円使える計算になります。かなりの金額に感じるはずです。もっというと、タクシー代は経費で落とすことができます。ところが車を買った場合はどんなに頑張っても半分しか経費で認められません。そう考えるとマイカーに50万円使うということはタクシーに100万円使うことと等しいと財務的には言えます。
にもかかわらず、マイカーにはお金を出してもタクシー代は贅沢に感じてしまうわけです。更に駐車場代や車検代などもかかってきます。

 

お金で損をしたくないなら

人間は、得をしたいという気持ちよりも損をしたくないという気持ちのほうが大きいものです。それによりチャンスを逃して実際に破損をしているということも起きます。
更に、後悔回避といい、人間は無意識に後悔しない選択をしようとして、逆にチャンスを逃してしまうという考え方もあります。
授かり効果というのもあり、買った物を実際より高く見積もろうとしてしまい、物が捨てられなくなったり自分の持っているもののほうが良いと考えてしまいチャンスを逃すこともあります。

そのあたりの、更に詳しいお金にまつわる心理学は参考文献、もしくはメンタリストDaiGoの生放送講座でチェックしてみてください。

 

タグ

-成功法則の科学
-

Copyright© Mentalist DaiGo Official Blog , 2018 All Rights Reserved.