メンタルヘルス

ムダに悩まない性格になれる方法

投稿日:2018年10月31日 更新日:

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ムダに悩まない体質になるためのメタ認知の起動方法です。メタ認知とは一歩引いたところから自分を見つめる力といえますが、それを鍛えるにはどうすればいいのか。

自分ではどうしようもないことに悩んでしまったり、まだ起こってもいないことに悩んでしまったりというような、悩んでも仕方がないことに悩んでしまう人は多いのではないでしょうか。それを防ぐになどうすればいいのか?無駄に悩まない体質になるためにはどうすればいいのか?

体質を変えるといっても、基質やメンタル的な部分が複雑に絡んできますので、それを簡単に治せるというと嘘になってしまいますが、視点を変えて意識するだけでクヨクヨ悩みにくくなることは出来ます。それを心がけている間はクヨクヨ悩みにくくなるということがわかっています。

メタ認知とは自分を客観的に見るということです。それができれば悩みの問題が解決するのは当たり前です。それがわかっているけれど出来ないものです。ではどうすれば出来るようになるのか?

セルフアドバイスという考え方をもとにしています。

セルフアドバイスに大切なポイントが3つあります。

セルフアドバイスのポイント3

  1. 他人視点であること
  2. 長期的アドバイスであること
  3. 最悪の状況を想定していること

この3つのポイントを押さえると他人からアドバイスをもらうよりも最適なアドバイスを自分に与えることができます。

自分が新しい事に挑戦したりする際にネガティブな感情を抑えるためには恥の感情を克服しないと行けないということを以前紹介しました。

陰キャのなおしかた〜人見知り改善の心理学

こんな事を聞いたら恥ずかしいとか思うのではなくその恥ずかしいという感情を克服することが大事というお話です。このことでも紹介したのは自分の意識を恥ずかしい状況の中心に置くのではなく、その恥ずかしい状況を外から見ている自分を想像するという他人視点でした。人間は自分の失敗は大きく見えて恥ずかしく感じますが、他人視点で見ると案外そうでもなく、その失敗を指摘したり騒いでいる方が恥ずかしいと感じるものです。誰でも失敗はしますしそれを許容する能力も誰でも持っています。にもかかわらずそれが自分の失敗となると許容できなくなってしまいます。そのために他人視点が大事なわけです。

ソロモンのパラドックス

他人視点を持つだけで恥ずかしい感情が激減するというのは、ウォータールー大学のイゴール・グロスマン教授の研究によるものです。
人の他人へのアドバイスというのは結構的確にもかかわらず自分のこととなると間違った反応をしてしまいがちなのはなぜなのか?各分野の専門家がなぜ判断を間違うのか?このようなバイアスのことをソロモンのパラドックスといいます。
旧約聖書に出てくるソロモン王は深い知恵を持ち得た人とでしたが自分のことでは結構ミスをしていたとされています。それにちなんで、他人のことはわかるけれど自分のことはよくわからないということをソロモンのパラドックスといっています。

長期的で総合的な判断ができる

ウォータールー大学では2つのパターンに分けて実験を行っています。

  • 自分の身に対人トラブルが起きたことをイメージしてもらうグループ
  • 自分の親しい友人の身に対人トラブルが起きたことをイメージしてもらうグループ

この2つのパターンに分けてイメージしてもらいアンケートに答えてもらいました。このアンケートでは、全体の状況に対して自分がどれぐらいまでは自分の知識で答えられるかという自分の知識の限界をわかっているのか、つまり客観的に自分を見ることが出来ているのか?そして、対人関係の問題に対する妥協点が適確に見えているのか?というようなことを調べました。このような能力に違いが現れるのかということを調べました。
その結果、自分に対人トラブルが起きた事をイメージしたグループよりも友人に対人トラブルが起きたことをイメージしたグループの方が明らかに冷静で、かつ長期的で総合的な判断を下すことが出来るということがわかりました。

人間は、自分の問題だと考えることで判断が鈍るわけです。ところが、友達の問題だと想像するだけでその判断力は上がります。
ですから、自分の問題も友達の問題と想像しその場合にどのようにアドバイスするかと想像することにより適切な判断に近づくわけです。

年齢や経験は関係ない

更に、これは年齢を問わず起きます。若い人だろうが年配の人だろうが自分のことだと失敗してしまいがちです。
20~40代と60~80代の被験者を比べても同じようにソロモンのパラドックスは起きていることがわかっています。

どのような人であっても自分のことに対しては他人の意見を聞いたり他人のことと想像して判断しないと失敗するものということです。
これがメタ認知を起動させるテクニックです。

心理対比のテクニック

この他人視点で見て他人視点でのアドバイスを与えることに加えて、長期的なアドバイスを与えることが大事です。短期的な目先の恥ずかしいというようなことや損よりも長期的に見て自分が後悔しないような判断を促すアドバイスが大事です。

更に、最悪な状況を想定することが重要です。

この長期的な視点を持つことと最悪な状況を想定することは同じだともいえます。
長期的に人生を考えましょうといわれてもなかなか難しいですよね?

心理対比というテクニックを使います。
他人目線で最悪な状況を想定して自分にアドバイスをしてください。自分に起きている問題が友達に起きているものと考え、その友達に最悪の状況になった際にどのようなアドバイスをするかを想像してください。そうすると心理対比が効いて今の状況を客観的に見ることが出来るようになり、更に長期的な目線で物事を見ることが出来るようになります。

最悪な状況を想定してといいますが、未来が最悪だと考えたら生きていけません。最悪な状況になったらどうすればいいのかというアドバイスが明確にあれば安心できます。その結果柔軟で新しい視点の物事の見方ができたり解決に進むわけです。

今のこの変化の激しい時代には様々なポジションを取れる勇気が必要になります。ところが人は臆病なものですから万が一ダメだったら失敗したらどうしようと常に考えるわけです。その解決策やアドバイスを具体的にしておくことで挑戦できるようになります。

心理対比の研究で有名なガブリエル・エッティンゲン博士の論文でも、様々な研究がされています。
心理対比の考え方により、勉強の成績が上がる・セルフコントロール能力が上がる・食生活が健康的になる・ダイエットが成功する・禁煙が成功する等など多くの成果が確認されています。

これは、目標を想定するだけでなく、その目標がもし最悪達成できない状況になったらどうなるのか?その場合どのように対処するのか?という最悪な状況でのリカバリーの方法まで想定することで目標達成の確率が大きく上がるということです。

心理対比の4つのステップ

ステップ①

目標を達成したらどんないいことが起きるのかを考えてください。

達成した際のメリットを思いつくままにどんどん書きだしてください。

ステップ②

ステップ①で書き出した中から自分に最もプラスになるものを選んでください。

この時に、それを得ることが出来たらどんな良い気分になるのかということを出来る限り細かくイメージしてください。

多くの人たちは目標に対してここまでで終わっています。

ステップ③

目標を達成するにあたってどんな問題が起きるのか?自分の思い描いた目標が達成出来ないとしたらどんな事が起きるのか?という最悪の未来を想定してください。

同様に、これも思いつくだけ書きだしてください。

ステップ④

ステップ③で書き出したネガティブなトラブルの中で最も危険なものを選んでください。それを頭の中でしっかり細かく具体的にイメージした上で、その時に自分はどのように対処するのかということまで考えてください。

ここまですることが心理対比というテクニックで、上手くいったらこんな良いことがある、でも万が一失敗するとしたらこんなことが想定されてその場合にはこんな対策をしようと考えることが出来るわけです。

目標達成のためには客観的な視点を持つということも大事ですが、その一歩引いて客観的に見ることでこのように上手くいった場合だけでなく、そうでない場合とその対策まで理解し準備することが出来るようになることが大事です。

つまり、夢を描くことと万が一の時の準備を同時に出来るようになるのが心理対比というテクニックです。この両方を同時にすることが大事なわけです。

やりたいことが見つからないという人へ

もし失敗したらどのようなことが起きてどのように対策するかまで考えておくことで、夢を具体的なところに落とし込むことが出
来るようになります。それによりやりたいことが見つかるという状況になります。
やりたいことが見つからないという若い人もよくいますが、そのような人もやりたいことが見えていないわけではなく、どうすればそこにたどり着くことが出来るのかという具体的な道が見えていないだけなんです。
どうすれば最悪な状況を防ぐことが出来るのか?どうすれば目標を達成した最高の状態になれるのか?最悪な状況に落ちることなく目指す最高な状態になる方法を具体的に考えることが出来るようにしてくれるのが心理対比です。

ガブリエル・エッティンゲン博士によると、この心理対比が効果的な理由としては、目標を達成したイメージをできるだけ細かく思い描くことで、それにより脳が目標達成できるのではという錯覚をもち、そこから具体的な手法や方法を現実的に考えることが出来るようになるとしています。ここで終わって最高な状態だけを想定すると脳は興奮するだけで満足してしまいます。そうなるとやる気が落ちてしまいます。人間の脳はどうしても短期的な思考に目を向けがちなものですから長期的なネガティブな要素に目を向けさせることにより現実的な方法が見えるようになるわけです。

乗り越える壁も希望に見える

更に、目標達成に対する問題やトラブルを想定しておくと、実際に想定していた問題が起きるとテンションが上がるものです。想定した最悪なトラブルがやってくると、これを乗り越えたら最高の未来が待っていると思えて、その乗り越える壁は希望に見えてきます。テンションも上がるし対処能力も上がるわけです。

是非実践してみてください。

ネガティブな思い込みを軽減して自分の可能性に気付けるテクニックを紹介しています↓合わせて活用していただければと思います。

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