この知識はこんな方におすすめ
- 先延ばし癖がある
- それを活かして成功したい
先延ばし癖をむしろ活かして成功するには?
今回は、先延ばし癖を利用して成功する方法について紹介させてもらいます。
最近よく目にする人気の本には、すぐ行動する人が成功するとか行動力を上げるといった本が多くあります。
僕も先延ばしに関する本を出していますし、確かに、基本的に先延ばしというものはある領域に関してはとても良くないことですが、特定の領域では、先延ばしする人の方が成功しやすいという研究が実は出ています。
では、皆さんが先延ばししやすいとか先延ばし癖があるのであれば、それをどのように使えば良い成果を出すことができるのかということを今回は紹介させてもらいます。
まず結論から最初に紹介すると、先延ばし癖が強い人は創造性を活かして、新しいことを考えたり、自分のクリエイティビティを使うことを考えた方が成功しやすくなるということが分かっています。
やるべきことを先延ばしすると早死にする!?
先延ばしは良くないことだと言われます。
確かに、やらなくてはいけないことを先延ばしするのは良くありません。
ところが、面白いことを考えなくてはいけないという場合には、先延ばしをした方が良いということがいろいろな研究から示されています。
先延ばしが良くないということに関しては、当然ですが、この仕事をしなくてはいけないとか処理しなくてはいけないなど、明確にやるべきタスクというものに関しては、先延ばしすればするほど良くないものです。
例えば、家事やしてなくてはいけないものなどありますが、最も先延ばしすると良くないものはというと大事な仕事です。
皆さんにとっての大事な仕事や毎日行うと決めている仕事、早めにやらないと痛い目を見るとわかっている仕事など、大事な仕事は先延ばしすればするほど、実は、心臓や体に負担がかかってしまうということが分かっています。
その結果、早死にしやすくなるということも分かっています。
ですから、このようなやらなくてはいけないタスクに関しては先延ばしすることはやめましょう。
この先延ばし対策についても、今回のおすすめの動画にまとめていますので、やらなくてはいけないことに関して、ついつい先延ばしをしてしまうという人はこちらをチェックしてもらい、やらなくてはいけないことは先延ばししないようにしましょう。
先延ばししたほうがうまくいくこととは?!
一方で、自分の頭で考えなくてはいけないことに関しては、先延ばしをした方がうまくいく場合もあります。
ただし、これもただ先延ばしするだけでは意味がなく、この先延ばしの方法がとても大事です。
では、どのように先延ばしをすれば僕たちはいいアイデアを生み出すことができて、むしろ、その先延ばし癖を活かしてどのように成功することができるのかということを解説していきます。
例えば、学生を対象にした研究があり、これは大学のキャンパス内にコンビニがあり、そのコンビニが潰れたというところを想定しています。
そのコンビニがなくなった大学の跡地で、何か新しいビジネスをそこで展開するということを考えた時に、どんなビジネスだといいと思うかということを学生たちに提案してもらいました。
その結果わかったこととして、この課題を普通に与えた場合には、別のコンビニチェーンを入れたらいいのではないかとか、スーパーマーケットを誘致したらいいのではないかなど、既存のビジネス、つまり、もともとあったアイデアとそれほど変わらないアイデアばかりが出てきました。
となると、創造性という観点では物足りないわけです。
この学生たちの中には、ランダムに選ばれた何人かにこの跡地でどんなビジネスがいいのかということを先延ばししてもらった学生もいました。
具体的には、これから皆さんにその跡地でどんなビジネスがいいのかということを考えてもらいますが、その前に少しこのゲームで遊んでくださいと伝え、ソリティアのようなパソコンのゲームを意図的に行ってもらいました。
その結果何が起きたのかというと、例えば、個別指導センターを作ったらいいのではないかとか、少し変わった倉庫を作ったらいいのではないかなど、もともとのコンビニに近い創造性の低いアイデアではなく創造性が高いアイデアが出るようになったということです。
実際のこのアイデアの質の高さについては、第三者による評価も行なっていて、第三者には誰が先延ばしをしているのかということを分からない状況で評価してもらったところ、先延ばしをした学生はそうではない学生に比べて、なんと28%も創造性が高いと判断されたということです。
ですから、先延ばしをすることによって僕たちは創造性が高まる可能性があるということです。
先延ばしで創造性が28%UP?!
ですが、であれば毎日やるべきことを先延ばししてゲームばかりしているという人が、とても良いビジネスのアイデアを思いつくことができるのかというと、そんなにうまくいくことはありません。
そこには方法があります。
重要になるのは意図的な先延ばしです。
まずは、自分の頭に考えるべき事やテーマについて軽く考えて、その課題について頭の中に置いた状態でわざと先延ばしをするというのがポイントです。
この実験では、これから考えてもらう課題について伝える前に同じゲームをしてもらっても、別に斬新なアイデアが出てくるということはなかったということです。
ですから、まずは自分がこれからするべきことを一度考えて、それからわざと先延ばししてもう一度考え直すといいアイデアが出てきやすくなるということです。
これをする際に、真面目な人は8割ぐらい考えをまとめておいてから休憩して完成させようとする人もいると思います。
これは仕事としては素晴らしいですが、今回の方法としては、あまり考えすぎるのもよくありません。
7割が8割などある程度形が決まってしまうと、そこから創造性というものは生まれにくくなります。
既に土台がある程度決まっていると、そこからどうしても発想が離れられなくなります。
ですから、何かアイデアを生み出したり考える必要がある場合は、何を考えるべきなのかという事を一旦考えて、それを頭の片隅に置いた状態で軽くゲームをしたりします。
それからもう一度考えるといいアイデアが出やすくなります。
日常で実際に使うとしたら・・・
ちなみに、僕がこれをする時には、付箋やメモ用紙などにその日に欲しいアイデアや考えたいことを書いてポケットに入れておきます。
そのままいつも通りに1日過ごして、1日が終わってお風呂に入る時にポケットの中そのメモに気づいて、今日はこれを考えようと思っていたということを思い出します。
そして、それについてシャワーを浴びながら考えるようにしています。
これには理由があり、実は、人間が思いつくいいアイデアの7割以上はシャワーを浴びている時に思いつくと言われているからです。
ですから、人間が最も創造性が高まるタイミングで、温存しておいてからアイデアを考えるためにこの方法を使っているわけです。
実際に、結構いいアイデアが思いつくようになりますので、皆さんもぜひ試してみてください。
上手に先延ばしをすることができる人は創造性は高くなる
この大学の構内で行われた実験だけでなく、実際のビジネスを対象にしたデータでも、このような先延ばしをしがちな従業員ほど、より多くの時間を自分の頭で考えることに費やしていて、上司からも創造性が極めて高いという評価を受けていたということも分かっています。
ですから、上手に先延ばしをすることができる人は創造性は高くなります。
重要なのは、やるべきことは先延ばしせずさっさと終わらせて、じっくり考えないといけないことに関しては、一瞬それを考えた上で先延ばしをして、それからもう一度考えて答えを出すということです。
やるべき事と考えるべき事を区別して活用を
朝起きてその日にやらなくてはいけないことに関しては、さっさと終わらせるようにしてください。
それから、考えなくてはいけないことがある場合には、そのやらなくてはいけないことを終わらせた後にそれについて一緒に考えて、その後は、好きな本を読んだりゲームをしたりしてもいいと思いますが、しばらく先延ばしをしてからもう一度考えるべきところに戻るというようなスケジュールを組んでもらえると、効率よくいいアイデアが出てくるようになると思います。
新しいアイデアを生み出して挑戦したいという方はぜひ試してみてください。
もうひとつ条件があります。
この先延ばしをしていいアイデアが出てくる人は、より大きな問題を解決しようとか、創造的なアイデアを使うことによってより良いものを作り出そうというモチベーションがある人だけでした。
ですから、そもそも自分が何か新しいことを思いついて起業しようとか、斬新なことをしようというモチベーションがない状態でいくら先延ばししても効果は出なかったということですから、意図的に先延ばしをするということと、大きな問題解決や人とは違う斬新なことやビジネスに挑戦したいというモチベーションを高めてから行うことをお勧めしておきます。
先延ばしに関するおすすめ動画
今回は、皆さんの創造性を先延ばしに寄って高めるための方法について紹介させてもらいました。
今回のおすすめの動画としては、そんな先延ばしに関してまとめています。
先延ばしの活用のためのおすすめ
この正しい先延ばしの技術については、他にも先延ばしした方がうまくいく方法があり、それについてまとめた内容になっていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
決断して進むこともできない人へのおすすめ
自分は先延ばししがちで、いつもやるべきことができていないという人もいると思いますが、先延ばしと決断ができていないというのは少し違います。
先延ばしには面倒だと思いただ先延ばししているという場合もありますが、決断することができていなくて、それをやるべきかどうなのかということも決めることができていないというのは、先延ばしさえもできていないということです。
このような人は、全ては完璧に行わなくてはいけないとか、準備が整ったらしようなどと余計なことを考えてしまい決断を出来ていない人です。
決断していなければ、何も決まっていないわけですから当然アイデアも出てきませんし、先延ばしをすることができるフェーズに立つこともできていないということになります。
こうなってしまうと、それはどんどん人生が苦しくなってしまうということにつながります。
そんな状況を改善するための方法について解説していますので、思い当たることがある人はこちらをぜひチェックしてみてください。
先延ばししがちな人へのおすすめ本
今回のおすすめの本としては、『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』を紹介しておきます。
先延ばしに関する研究者の方が詳しく解説されている内容になっているので、これはとても役に立つと思います。
先延ばししがちだという方はぜひこちらもチェックしてみてください。
さらに、Amazon で僕のオーディオブックが無料で聞けるャンペーンを行っていますので、こちらのリンクも今回のおすすめの本に入れておきます。
1人1冊だけではありますが、通常3000円ぐらいするオーディオブックが無料で聞けるので、まだの方はぜひこの機会にチェックしてみてください。
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本内容は、参考資料および、動画を元に考察したもので、あくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
参考:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28376373
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0306453014000584
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0306453014000584