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社長になれる人、なれない人の時間の使い方の違いとは

この知識はこんな方におすすめ

  • 社長になりたい
  • いつかは人の上に立ちたい

社長になれる人の時間の使い方

今回は、社長になれる人となれない人の時間の使い方の違いについてです。
社長と言われると皆さんいろいろな人を想像すると思いますが、彼らは実際にはどれぐらい働いているのでしょうか。
そもそも社長の仕事とはどんなものなのか分からないという人もいると思います。

人が社長になる時に、それまで優秀だった人であっても無能な社長になってしまうことは少なくありません。
社長や人の上に立つリーダーはそもそも働き方が違うわけですから、それを理解していないと出生した時に急に無能な人になってしまったりします。
現場ではとても優秀ですごい成績を収めていたのに、マネジメント側に回った途端に役に立たなくなる人がいます。

さらに、皆さんが人の上に立つリーダーや社長を目指しているのであれば、どんな時間の使い方をしてどれくらい働けば社長になることができるのかということを教えてくれる研究があります。
まずは社長になる人とならない人の時間の使い方の違いについて紹介させてもらいます。

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ハードワークを楽しめるか?

社長はどのくらい働いていると思いますか?
人によっては、社長は現場のことも分からないし大して働いていないだろうと考える人もいると思います。
はっきり言うと、社長になれるかどうかというのは、激烈なハードワークを楽しむことができるかどうかにかかっています

人は、そんなに働くことができない人と無理をしてでもバリバリ働くことができる人、そして、バリバリ働いても何の苦もないという人がいます。
つまり、そんなに頑張って働くことができない人、頑張って働くことができる人、別に頑張っているわけでもなく長時間平気で働くことができる人、この3種類に分けられるわけです。

例えるならば、長距離のアスリートが僕たちが全力疾走で走るようなスピードで42.195 km を走ったりするようなものです。
普通の人が必死に走るぐらいのレベルで走ることが苦にならない能力を持っているのが、そんなアスリートですが、それを仕事でこなすのが社長だと思ってください。

ただ、働くだけでなく休み方も重要です。
働き方も上手で休み方も上手だというのが、社長やリーダーの時間の使い方として重要な部分です。

世界トップレベルの社長の働き方

例えば、Harvard Business review で紹介されている研究で、世界トップレベルの社長はどんな時間の使い方をしているのかという事を調べたものがあります。
これはハーバード大学の研究で27人のCEO を対象にしています。彼らは世界的な企業のトップで年間で130億ドルもの収益がある企業から選ばれていますので、かなりの規模の会社を経営されているCEO を対象にしたものです。
このうち25人が男性で残りの2人が女性です。

研究では、そんなトップレベルの CEO の秘書やアシスタントに協力を頼み、全員のCEO の時間の使い方を15分刻みでチェックしてもらっています。
しかも、それを15年間も追跡して合計で6万時間ぶんのCEO の行動データを集めたというものです。
おそらく、ここまでトップレベルの CEO の時間の使い方や行動データを細かく調べた研究はほとんどないと思います。

ポイント1 :優秀な社長は平日に平均で9.7時間働いている

いきなりですが、社長はかなり働いているようです。
1週間当たりの労働時間の平均としては、62.5時間とされています。
いわゆる労働基準として示される時間の1.5倍ほども働いているということです。この時点でかなりのハードワークです。

もちろん大事なのは長く働くことではありません。
ただただ長く働けば社長になれるのかと言うとそういうわけではありませんし、労働時間だけで考えると、実際には同じぐらい働いている人も結構いるのではないでしょうか。

ポイント2 :平日の労働時間の79%を経営に使っている

時間の使い方が重要になってくるわけですが、彼らは平日の労働時間の79%を経営に対して使っているようです。
残りの21%は経営にまつわることではないので、例えば、経営に必要な人脈との会食やコミュニケーションに使っているようです。
社長が現場で頑張っているっていうのもかっこいいですが、トップレベルの社長は経営に関するシステムを作ったり誰に何を任せるのかということを考えたりすることに時間を使っています。

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ポイント3 :バケーションの時間の70%を経営に使っている

では、土日や祝日には何をしているのでしょうか。
なんと彼らはバケーションの時間の70%を経営に使っていたということも分かっています。
つまり、平日の労働時間の79%は経営に使っていて、それ以外のバケーションの時間の70%も経営に使っていたということです。社長は休んでいないということです。
土日も経営にまつわることを一生懸命していて、まとまった休みを取ることもありますが、それを取るために他の休みをほぼ経営に使っているわけです。

かなりのハードワークですが、それぐらい経営にのめり込むことができる人でないと社長にはなれないようです。
お金が欲しいとか自由が欲しいということで社長になると後悔する人がほとんどですが、この研究を見ればそれも分かります。
僕の場合であれば、生産性を高めるために運動をしたり情報を取り入れるために本を読んだりする時間がありますが、それをもし仕事の時間だと考えたら、僕もほぼ同じぐらいだと思います。
起きて行動している時間の7割ほどは本を読んだりしていますし、土日でも海外に行っても行動パターンはほぼ同じです。

経営に対して人生をそれほどコミットすることができるような人でなければ、このクラスの社長にはなれないようです。
これと同じぐらい働いている人が皆さんの周りにもいます。
主婦の方や子育てをされている方はこれぐらい時間を使っている人も少なくありません。
そこから考えると意外とできないことではないのかもしれませんが、主婦やお母さんの場合は自分の子供や家族のためということがあります。
逆に言うと、母親はそんな世界トップレベルのごく限られた CEO と並ぶぐらいの覚悟を持って僕たちを育ててくれたということだとも思います。

おそらくトップレベルのアスリートも同じような時間の使い方をしていると思います。
何かを極めようとする事はこういうことです。
平日の70%程でそのことばかり考え、休みの日も70%ほどはそれについて考えている。それぐらいのめり込むことができることを見つけなければ、どうしてもトップレベルには行けませんし、手っ取り早く社長になるというのは難しいわけです。

人に頭を下げたくないから独立するとか社長になるという人もいますが、よほどこれだというものが見つからない限りは痛い目を見ることになりかねません。
トップレベルを目指そうとすればそんな人たちと戦わなければならなくなります。

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ポイント4 :社長のうち53%は会社以外の場所で働くことも多い

今はリモートで働く人も多いでしょうが、社長は会社以外の場所にいる時に働いていることが結構多いようです。
例えば、自宅や旅先でも働いている人が多いわけです。
髪を切っている時も仕事をしていたり、仕事ができる時にはできるだけ仕事をしているということです。
社長は全然会社に来ないという会社も結構あるでしょうが、会社以外の場所で働いているということもかなり多いわけです。

僕も暇さえあれば本を読みたくなります。
人と会っている時でも、あまり良くはありませんが、これは聞かなくてもいい話だと思うとスマホで Kindle を開いて本を読み始めたりします。
それと同じような感じで、ちょっとした暇さえあればソシャゲをしたり LINE を開いたりする人も多いでしょうが、トップレベルの社長はその時間も仕事に使います。

これは母親も同じだと思います。
特に子供が小さいうちは常に子供のことを考えていると思います。どんなことをしている時も子供のことを考えているでしょうし、そう考えるとできないことではないのかもしれません。
ただ、それを仕事でできる人はそんなにいないのではないのかとも考えられます。

ポイント5 :会議が週に平均で37回もある

社長が参加する会議はなんと週に平均で37回もあったということです。
しかも、全体の労働時間の72%が会議に使われていました
会議の時間や質は異なりますが、総労働時間に占める割合はどの社長もほぼ同じでした。

仕事の7割もの時間で会議に参加しているとなると、皆さんはそんな仕事に就きたいでしょうか。
僕はまず無理なので、企業の社長になったりするのはまずやらないし出来ないだろうと思います。

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ポイント6 :労働時間の61%は対面の会議に使われている

もちろんこれはコロナが起きる前に行われている研究ですから、これからの時代にはもう少し変わってくるだろうとは思います。
実際に人と会って会話をする時間というのが労働時間の61%を占めていたということです。
会議自体が72%ですから、リモートや電話での会議が11%程だけということです。
そう考えると、社長というのは人と会う仕事なわけです。

社長は人に信用されたり人を率いるためにはリーダーシップがもちろん必要ですが、ほとんどが人脈を作ったりその関係を深めるために使われている理由なので、それよりも必要なのはいわゆる対人力なのだということがここから分かります。

残りの28%の時間の15%は電話や書類の閲覧・返信などの事務作業に充てられていました。さらに、残りの24%はSNS やメールの返信などに使われていたようです。
ですから、社長の仕事というのはコミュニケーションをとる仕事です。

コミュニケーションの上手な営業出身の社長が結構多いようなイメージがありますが、これもこのような点から考えるとなんとなく頷ける話ではあります。
学歴も年収で2000万円ほどまでであれば学歴が高い方が有利だと言われますが、それを超えると学歴は関係ないというのもなんとなく分かるのではないでしょうか。
頭がいいかどうかとか自分が仕事ができるかどうかということでは、これぐらいのレベルの社長になると勤まらないわけです。
そこではなくて、どちらかというとコミュニケーションによって人を動かす能力が社長には一番必要な能力のようです。

トップレベルの社長に学ぶために

トップレベルの社長はこんなにも働いているわけですが、休み方も大事にしています。
彼らも同じ人間ですから、そんなに働いている以上は休みの時にはそこに十分に気を使ってリフレッシュすることをしていなければ、そんなハードワークが続くはずもありません。
おそらく皆さんにとって参考になるのは社長の働き方よりもどちらかというと休み方です。

どうやって上手に休むのかということが分かれば、ほとんどの人はこんなトップレベルの社長よりも休む時間は多いでしょうから、よりリフレッシュすることもできるでしょうし仕事を楽に進めることも出来るようになります。
さらに、そんなトップレベルの社長のコミュニケーションの一部でも理解することができれば、相当人を動かすことができるようになると思います。

ここから先の社長の休み方の秘密とコミュニケーション能力の秘密についてはDラボで解説していきます。
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参考:Harvard Business Review [US] July - August 2018

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