ポジティブになれる音楽が見つかっています!
落ち込んでいたりやる気がでない時や後ろ向きな気持ちになっている時にとある音楽を聴くとポジティブになれるということがわかっています。
自分の気分がネガティブな気分になっている時は落ち込みすぎると前に進めないので気分をポジティブにしようとして、逆に調子に乗っている時に落ち着こうと自分を諌めたりすることがあると思います。これは、結局人は感情をニュートラルな状態にしたいということです。
常にポジティブであれば良いという人もいますが、楽観的すぎると人間は準備をしないので少しは悲観的な部分があったほうが実際は現実も見て目標達成率は高くなります。ところが、ネガティブすぎるとどうせダメだと行動する前に諦めてしまい前に進めなくなります。調子が良すぎてもダメだし悪すぎてもダメで程よい状態を保つことが大事です。
感情をニュートラルに保つ方法とは?
このニュートラルな状態を保つためには何をすれば良いのか?
自分で保つのはかなり難しいです。人間はポジティブなことが続くと思いたいし、ネガティブなことも自分の人生に大きな影響を与えるのではと思い悩むものです。
去年の今頃何に悩んでいたか覚えていますか?ほとんどの方は覚えていないですよね。僕は毎日メモ程度にGoogleスケジュールに何があったとか書いていますが、去年の内容とかを見ると今思うとくだらないどうでもいいことで悩んでいるものです。
人間は自分がおかれている状況や感情を客観的に見ることが難しいものです。つまり、自分でニュートラルに保とうとしても難しいわけです。では、どうすればいいのか?しかも簡単な方法はないのか?
音楽です!どんな音楽?
実は音楽が人間の感情に影響を与えるということがわかっています。では、落ち込んだ時、やる気がない時にどんな音楽を聴けばいいのか?
ハードなデスメタルを聞いてください 笑
ヘビーメタルやハードコアのような激しい音楽を聴くとポジティブになってやる気が出てきます。特に落ち込んだ時に聴くとやる気が出てきます。
激しい音楽を聴けばいいのか?というと、そうではありません。なぜハードな音楽がいいのかという理屈を理解しておかないと逆効果になるときもあります。
音楽の曲調だけで「激しく楽しい曲を聞けば楽しい気分になる」と考えて、例えばヘビーメタルとかはあまり聞かないのでパリピ系の明るい曲を聴けばいいのかということではありません。ポジティブなイメージの曲を聴けばポジティブになれるということではないわけです。
この理由がわかれば、ヘビーメタル以外の皆さんの好きなジャンルの曲でも音楽を使って感情をコントロールできるようになります。
僕のiTunesのフォルダは、自分が向かいたい感情ごとに感情フォルダで分かれています。
それについてはこちら↓
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感情コントロール用にフォルダ分けしていて、例えばポジティブになりたい時の曲、落ち込んだ時の曲、やる気がでない時の曲、調子に乗ってしまいそうな時の曲・・・というようにアルバムやアーティストで別けるのではなく、感情で曲をフォルダ分けしています。
こうすると、音楽をうまく使ってメンタルや感情をコントロールできるようになります。
オーストラリアのクイーンズランド大学の研究で、どんな音楽が人の心に影響を与えるのかということを調べたものがあります。
この実験の被験者としてはヘビーメタルやパンクロックなどが好きな人を39名(18~34歳)集めました。最初に16分間インタビューを行い、自分の人生で腹の立ったり怒りを感じた体験をひたすら思い出してもらいました。その後に2つのグループに分けて、片方のグループにはハードな音楽を10分間聴いてもらい、もう片方のグループには何もしないで10分間待ってもらいました。そして苛立ちや怒りの感情をチェックできる作業テストを行ったところ、激しい音楽を聴いたグループはそうではないグループに比べて、ストレスや苛立ちの感情レベルが大きく下がっていました。
つまり、激しい音楽を聴くことによって怒りの感情がおさまり自分をコントロールできるようになり集中力を発揮し前向きに作業に取り組めたということです。
さらに、他人に対する敵意・無駄な興奮・対人ストレスまでも激しい音楽により減少していました。
この中でもっとも大きく変動したのは、やる気でした。
例えば、上司につまらないことを言われて、イライラして何も手につかない時もありますよね。そんな時はデスメタルを聴きましょう 笑。敵意・興奮・ストレスが減少しやる気が湧いてきます。怒りを上手くコントロールして前に進めるということです。
音楽と感情、その理由は?
これはなぜなのか?「ポジティブ」になるために、「ポジティブ」なハードな曲を聴いても意味はありませんでした。
自分が感じている感情に近い感情が含まれている曲を聴くということがいい効果につながっていました。
例えば、怒りを感じた時を調べたこの研究がうまくいったのは、この種のハードな音楽は往々にして「理不尽さ・悲しみ・社会に対する反骨心・・・」といったことがテーマになっている曲が多いからです。
自分の感情を代弁してくれるような曲を聴くことで、自分の感情を客観的に見つめ直すことが出来るようになるわけです。
感情でもっとも良くないのは見て見ぬふりをすることです。
怒っているのに、その怒りの感情を抑えようとして「自分は怒っていない、冷静だ」と抑えれば抑えるほどストレスは大きくなり集中力も落ちてやる気もなくなります。怒りだけでなく悲しみも含めて、自分の感情に対して見て見ぬふりをするということだけはしないでください。
ところが、ただ普通に自分の感情に目を向けると余計に混乱してしまい何も見えなくなってしまいます。そこで、怒りや悲しみをテーマにした激しい曲を聴くと、曲に注意が向いて(自分が同じ感情だから)その曲に共感して自分の感情とまともに向き合うチャンスを曲がくれるようになります。
その結果、ポジティブな感情が生まれてきてやる気が高まったということです。
ですから、怒っているときやイライラする時は同様のテーマの激しい曲を聴いてください。
悲しい時は、激しい曲よりは少し静かな悲しい曲のほうが同じ効果が得られます。失恋した時はあえて失恋ソングを聴いたほうが意外と心が落ち着いてきます。
自分の感情に合った曲を聴くことでその感情は弱まりコントロールしやすくなります。
ですから、落ち込んでいる時にポジティブな曲を聴くのは避けてください。ポジティブな曲は自分を冷静にさせてくれるので調子に乗りすぎて努力をしなくなりそうな時などに聴くとポジティブ加減を若干調整し冷静になって無駄な落とし穴にはまらなくなります。
- 怒りを抑えたい時フォルダ
- 悲しみを抑え時フォルダ
- 調子に乗りすぎないように諌めたい時フォルダ
音楽をうまく使って感情コントロールをしていただければと思います。
これは以前紹介した「脱フュージョンのテクニック」と同様、自分の感情をコントロールするためのツールのひとつとして使えるようになっておくと良いと思います。
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恋愛がうまくいかない、彼氏とうまくいかない、そんな時は、会いたくて会いたくて震える・・・という曲を聴くのももちろんいいですが、それよりはハードな曲で悲しみをテーマにした曲を聴いたほうが効果は高いと示唆されていますので、これから女子の皆さんはデスメタルを聴きながらヘドバンすることをおすすめします 笑。
心理学の世界では、震えるよりもヘドバンです 笑笑。
自分の感情と向き合いづらいときや向き合えない時は、音楽を通じて近い感情と向き合うことで、自分を冷静に見つめ直すことが出来るようになります。
是非実践してみてください。
失敗と向き合い、自分を許し、前に進めるようになる方法をまとめておきました。見たい方はどうぞ↓
https://nicovideo.jp/watch/1525066054