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【悲劇】ポジティブ思考になろうと努力するとどうなるか

【悲劇】ポジティブ思考になろうと努力するとどうなるか

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この知識はこんな方におすすめ

  • 給料が上がらない
  • 自己啓発セミナーが好き
  • 落ち込みやすい
  • 自分は何がしたいのだろう…

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給料で悩む意外な理由

あなたの給料が低い意外な理由について紹介したいと思います。

なかなか給料が上がらないとか、転職を考えてもなかなか給料が高くならなかったり、なかなか目標の達成や成果が上がらず給料が上がらない、このようにお給料に関して悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
手取り14万で人生オワタと一時期話題になったように、給料で悩んでいる人はたくさんいます。

実は、意外なところに僕らの給料が上がらなくなってしまう、ビジネスでの成果が上がらなくなってしまう意外な落とし穴があります。
これは多くの人がやりがちなことです。自己啓発の本とかそのようなセミナーでも推奨されていましたし、僕たちの親の世代は皆これをしようとして失敗したものですので、皆さんには是非気をつけてもらいたいと思います。

ポジティブ依存の危険性

それは何かというと・・・ポジティブ依存です。
ポジティブ中毒と言ってもいいかもしれませんが、将来に対して前向きに楽観的に考えるときっと大丈夫という一生懸命ポジティブに考えようとする人や、ポジティブイメージとかポジティブビジュアライゼーションといって、頭の中でポジティブなイメージを作りましょうということをよく自己啓発のセミナーなどで教えられていますが、これらは給料が下がるという興味深い話があります。

もちろん、根っからのポジティブな人は別ですし、そんなポジティブな人がダメだと言っているわけではありません。そうではなく、ポジティブに考えれば全てが解決するだろうと考えてしまい、ポジティブシンキングに依存する状況になってしまうのが危険だということです。まさにポジティブ中毒です。
ですから、元々ポジティブでない人が無理にポジティブに考えようとしたり、ほどほどにポジティブな人が、今日は落ち込んでいるという的に無理にポジティブに考えようとすると、そのネガティブな影響がかなり大きいということです。
松岡修造さんのような根っからのポジティブな人であれば全く問題はありませんが、そうでない場合は、無理にポジティブになろうとすると給料が下がってしまう、あるいは、ビジネスの成果が上がらなくなってしまうという衝撃的な研究があります。

よく期待値を上げすぎるなと言われますが、当然、ポジティブに考えすぎて期待値を上げすぎてしまうと、失敗したときのその落差が大きくなるわけです。これによりショックを抱えてしまうという人もいますし、ポジティブに物事を考えるということは大事ではありますが、あまりにもポジティブに考えすぎてしまうと、ネガティブな要素を考えなくなってしまいます。失敗した時の対策やプラン B を考えないようになってしまい、準備を怠ってしまうということにつながってしまいます。
こうなってしまうとネガティブな結果につながる可能性が高くなります。
だからこそ、気を付けるべきだということが様々な研究により言われています。

元々根っからのポジティブでない人が、下手にポジティブシンキングに手を出しポジティブ依存症になってしまうと、ポジティブに考えればうまくいくと考え、物事がうまくいかなかった時には、もっとポジティブに考えようと考えてしまい、うまくいかなければいかなくなるほど、さらにポジティブに考えようとしてしまいます。

給料と就職をポジティブに考えすぎると…

2002年の論文で、ニューヨーク大学ガブリエレ・エッティンゲン博士の研究があります。83人の学生達を対象に、卒業してからどのような仕事に就くのかとか、どのようなキャリアを進んでいくのかというようなことをイメージしてもらうという実験を行っています。
その結果わかったこととして、学生たちに将来のキャリアイメージをしてもらったわけですが、ポジティブにイメージする人とネガティブにイメージする人がいました。
例えば、自分は起業していつか1000億稼いでやるというようなことをイメージする人もいれば、なかなかそんなに上手くいかないだろうから、卒業して2年から3年ぐらいの間にこの辺りぐらいまでできれば満足かな、それがうまくいかなかった場合にもほどほどで・・・というように、ネガティブというか用意周到な将来をイメージする人がいました。
その学生たちを2年間追跡調査してみたところ、普通に考えれば、ほどほどで現実的な話をしている人よりも、たとえ無謀でも大きなプランを思い描いている人の方が成功しそうな気もしますが、実際の2年後の再調査では、卒業時点でポジティブなキャリアをイメージしていた学生ほど、実際には、企業からの求人も少なかったし、給料が低かったということが分かっています。

ですから、この給料と就職に関しては、下手にポジティブに考えすぎると、むしろネガティブな影響が出てしまうということです。給料に対してポジティブなイメージを持ちすぎたり、キャリアに対してポジティブに考えすぎると、それは実際には給料が下がることにつながってしまうということが考えられる研究です。

恋愛・勉強・健康においても

このような現象は様々な場面でも起きています。
例えば、ポジティブな視点を恋愛における自分のモテに取り入れている人ほど、実際にはモテないし、大学の成績に対してポジティブなイメージを持っている人ほど、実際には大学の成績が悪くなるし、怪我や病気をしてしまった時に、どれぐらいで回復するかということに対してポジティブなイメージを持っている人は、実際には回復が遅かったということです。

なぜこのようなことが起きるのかというと、ポジティブ依存やポジティブ中毒というものは、失敗した時のショックを大きくするだけでなく、努力や計画性、慎重さなどの欠如も作り出してしまうということです。
ですから、自分のモテに対してポジティブに考えている人は、モテるための努力をしないわけです。自分はポジティブにモテると思っている人は、相手の話もちゃんと聞かないし、出会いの場にも行かないし、自分の魅力を上げるための努力もしません。ポジティブな人ほどモテるための努力もしないから結果的にモテないということです。
勉強や仕事に対しても、ポジティブに考えている人ほどでそのための勉強や、仕事のためになる学習などに努力をしないので、やはり勉強や仕事においても成果が出なくなります。
怪我や病気についても、ポジティブに考えている人は治療に集中するために安静にしておこうと考えたり、健康に気を付けるということをしなくなってしまいます。その結果、怪我や病気までも治りづらくなるということにつながります。

都合の悪い情報から目を背けているだけ

結局、ポジティブ依存やポジティブ中毒の人は、ネガティブを避ける力が弱すぎます。
ネガティブなことから目を背けるのはとても上手ですので、自分にとって都合の悪い情報をから全て目を背けることができます。ところが、自分にとっての本当のネガティブから目を背けてしまうと、必要な対策が出来なくなってしまいます。この対策が出来なくなってしまうと、大きくなりすぎてしまったネガティブを後から背負わなくてはいけなくなってしまいます。その結果、潰れてしまうわけです。
これがポジティブ依存やポジティブ中毒の恐ろしいところです。

とはいえ、ポジティブに考えたことで成功している人もいるのは確かです。
ですが、ポジティブシンキングを本当に使うことができる人はほとんどいません。日本人の遺伝子の9割以上はネガティブに対応しています。ごく一部の人だけがポジティブを使える遺伝子を持っているということです。
ですから、アメリカ式のいわゆる自己啓発のセミナーで紹介されているような考え方をしてしまうと、日本人は結構潰れてしまいます。
ポジティブを使いこなすことができる人は、前澤友作さんのようなリスクを取れる人だと思います。ポジティブだから、自分にとってのネガティビティや危険なこと、心配事から目を背けることができるのでリスクを取ることができるわけです。そのリスクを取ってそれが大当たりした場合には大きな成果につながるだけです。
このような大きな勝負に出て成功している人はヒーローのように扱われますが、それはリスクを取りに出てそれが当たったというだけです。9割以上の人はネガティブな遺伝子を持っている日本人が安易にこれに手を出すと火傷してしまいます。

目標達成に対しても!

給料だけでなく、目標達成に対してもポジティブ依存はネガティブな影響を与えるということも分かっています。
2011年の研究で、学生を2つのグループに分けて実験を行っています。

最高の週末をイメージしてもらったグループ

普通の週末をイメージしてもらったグループ

一週間後に学生たちを再調査して、その週の目標を達成できていたのかということを調べました。
例えば、週末に旅行に行けるから今週は頑張ろうとか、週末には美味しいものを食べられるからそれまで頑張ろうとか考える人もいると思いますが、自分が今目の前の取り組んでいることのその先に良いことがあった場合といつも通りの場合で、どちらの方が、その週に集中して頑張ることができたのかということを調べたわけです。

これも普通に考えると、目の前の事が終わった後に楽しいことをしようと思っている人たちの方が、それを目標に頑張れるような気がすると思います。
ところが、学生たちを再調査したところ、最高の週末をイメージした学生ほど、なぜか自分たちが設定した目標をこなすことができていませんでした

つまり、ご褒美を設定して頑張るというのは問題ありませんが、仕事を終わらせたら週末に来な楽しいことをしようとか楽しい状況を考えるとポジティブ依存につながってしまいます。このポジティブ依存になると、自分があたかもゴールを達成して楽しんでいるような気分を作り出してしまいます
その結果、目標を達成しようとするモチベーションが急激に低下してしまいます。

達成した気分がモチベーションを低下させる

実際にハーバード大学のホワイトペーパーでも同じような事が出されていますが、よく自己啓発のセミナーで勧められるような、自分の成功した姿をイメージするというのは逆効果です。いわゆる引き寄せの法則というものはなく、自分が達成した時の姿ややり遂げた後に楽しんでいる状況を想像してしまうと、その目標を達成した気分になってしまいます。それが目標に対するモチベーションの低下につながって、結果的に目標も達成できなくなってしまいます。

このようなポジティブ依存やポジティブ中毒の恐ろしさというものは、達成する前に喜びを感じてしまうことで、これがかなり危険です。
例えば、ジムに行こうと思い、腹筋がバキバキになったところをイメージしてそれで満足してしまう人とか、ダイエットギアを買っただけでダイエットした気分になってしまう人がいますが、これも同じ状況かと思います。

目標だけでなく、計画の立て方も気をつける必要があります。
計画を立てている時がとても楽しいという人は、それにより目標を達成した気分になってしまうと、それによりモチベーションが下がってしまう可能性があります。
あるいは、成功者とお近づきになることで自分も成功したような気分になる人もいますが、これもポジティブ依存の恐ろしさの一端をここに垣間見るような気がします。

このポジティブ依存の夢が永遠に覚めないのであれば結構ですが、これが覚めた時にショックが大きくなりすぎてしまい前に進めなくなってしまいます。
こうなってしまうと、ただ単にネガティブから目を背けているだけになってしまいます。それはただの現実逃避です。
そうなると結果がついてこないのは当たり前だといえます。

自分と現状を受け入れて前に進む

大事なのは、自分がポジティブに考えることではなく、目の前にあるネガティブを受け入れることができるようになることです。
冷静に自分のネガティブな部分や自分の性格を受け入れた上で、必要な対処をしたり準備することができれば、ネガティブな性格でも大きな成功を掴む可能性は十分にあるわけです。

これは性格の使い方です。
例えば、当然ですがネガティブな性格の人の方が落ち込みやすいです。しかし、人間は落ち込んでいる時には細かいことに対する分析能力が高まるので、分析回数が増えることにつながり、無駄な失敗や無駄なリスクを取らなくてよくなります。
ですから、もし皆さんがネガティブな性格だけれど、ポジティブ中毒から脱却し自分のネガティブを受け入れて頑張ろうと思うのであれば、分析回数を増やして改善型のビジネスを考えてみるのもいいかもしれません。悪いところを改善したり無駄なところを省いて、それによりできた時間やお金を無駄のなさそうなところに投下していくという改善型のビジネスを行っていく上では、このネガティブで落ち込みやすい特徴はとても重要です。

ネガティブな性格でビジネスを始めるのであれば、最初はリスクを取らず低コストで何かを始めて、後から改善に改善を重ねていくことで成果を上げていけばいいわけです。
無駄を削りながら無駄のなさそうな所にそれを投下していくということ続けていくようにしてください。
皆さんもそのような働き方や仕事の進め方を考えてみてはいかがでしょうか。僕もまさにこのスタイルで仕事をしていますので、皆さんにもお勧めです。ぜひ試してみていただけたらと思います。

このポジティブ依存から抜け出すための方法は色々とありますが、僕のお勧めしている方法としては、まずは、ありのままの自分を知ることです。自分を受け入れて、自分をちゃんと自分として見ることがとても重要です。
この能力のことを自己省察と言います。最近の本では『insight(インサイト)』がとても面白いですが、自分を客観的に見る自己省察についての本を読んでみるのもいいかもしれません。
自分は結局何がしたいのか、どのように生きていきたいのか、自分がどのようなことを目指していてどのような能力を手に入れたいと思っているのか、自分のことがよくわからない人が少なくないと思います。
この自分がどんな人生を生きたいと考えているのかということを知ることはとても重要です。これを知っておくと迷いがなくなります。その迷いがなくなれば、無駄にポジティブ依存やポジティブ中毒に逃げる必要もなくなり、がむしゃらに自分の人生を進むことができます。
この自分を知るためのおすすめ動画も紹介しておきます。ぜひ参考にしてください。

自分を知る6つの質問と価値観リスト~ニューメキシコ大学研究から
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1570307703

冷静に自分を見つめるために

「自分を知る」

今回のおすすめ本

リサーチ協力
Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo

本内容は、参考資料を元にした、DaiGoの独断と偏見を含む考察により、科学の面白さを伝えるエンターテイメントです。そのため、この動画はあくまでも一説であり、その真偽を確定するものではありません。 より正確な情報が必要な方は参考文献・関連研究をあたるか、信頼できる専門家に相談することをオススメします。 訂正や追加情報があれば、コメントなどに随時追記します。
参考:Gabriele Oettingen, et al. The Motivating Function of Thinking About the Future:Expectations Versus Fantasies (2002) Gabriele Oettingen, et al. Positive fantasies about idealized futures sap energy. (2011)
https://www.nicovideo.jp/watch/1563725043


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