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環境型セクハラ問題について解説します

環境型セクハラ問題について解説します

DaiGo MeNTaLiST

この知識はこんな方におすすめ

  • 極論で攻撃されている
  • 主張を押し付けられ困っている
  • 炎上騒ぎに惑わされたくない
  • 差別や偏見を減らしたい

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過剰反応してしまう人たちの心理とは

環境型セクハラというものが何かと取り沙汰されているようですので、心理学的に考察させてもらいます。
もちろん僕もセクハラ自体当然許せないことだと思いますが、皆さんは環境型セクハラというものをご存知ですか。
献血を促すポスターにとあるイラストレーターさんの作品が使われたそうですが、使われたキャラクターの女の子が胸の大きさを強調していて、それに対して環境型セクハラだと避難している人もいるようです。
環境型セクハラの定義や今回のそのキャラクターの是非については賛否両論あるでしょうし、特にとやかくいうつもりはありませんが、このような問題が起きるとそこには過剰反応を示す人がいます。今回はそんな人の心理について考察してみたいと思います。

過度な巨乳が問題だということを主張している人も多いようですが、それを言い始めるとどこのレベルからの巨乳が NG になるのかという話にもなってしまいますし、当然ですが人によって感じ方は違うわけです。巨乳に対して嫌悪感を持つ人もいればそうでない人も当然います。
胸の大きさにコンプレックスを感じている女性もいると思います。人間というものは自分と近しいものに好感度を感じる傾向があります。同じような特徴や趣味や出身地が同じということに対して人は好感度が高くなります。もちろんそれも人それぞれではあると思いますが、そういう人たちからすると嫌悪感とまではならないかもしれません。

人と自分は違うし、違いは受け入れるしかない

要するに、今回の件に限らず賛否両論でどちらとも言えない問題は多くあります。このような問題に対して一生懸命騒いでもあまり意味はないわけです。
他の人は自分とは違いますし、人と人とには違いがあるわけですし、他人との違いは受け入れるしかありません
ところが、極端に保守的な人や自分との考えや主義が違う人を受け入れることができない極端な人もいます。

人は新しい時代や新しい情報を受け入れて学び成長し生きていくものですが、変わる勇気がない保守的な人たちも中にはいます。
結論としては、このような保守的な人たちが過剰反応する人たちの正体と考えることができます。
誰でもそうですが、自分の考え方が世間に対して完全に受け入れられているわけではありません。世の中には違う考えを持つ人も大勢いるものです。にもかかわらず、その違いを理解することができないから、他人が行う些細なことや自分の考えとの些細な違いに対して批判や叩く行為を行ってしまうわけです。

例えば、2014年の研究ではコンサバな人ほどネガティブな画像などに強く反応するということも分かっています。
保守的で自分の考えに固執し他の人の考えを受け入れない人、ある意味コンサバな人たちは変わることを恐れています。
このような人たちの特徴としては、周りとの違いに対してとても敏感になり、ネガティブなものに対しての反応がかなり強くなります。さらに、差異に耐えられるだけの知性がないということも言われています。自分と他人との違いを受け入れるだけの知性を持ち得ていないということです。
このような要素が複雑に絡み合い、人それぞれの性格的な問題に発展していくわけです。

正解のある問題ではないにも関わらず

当然ですが、このような問題に対して何が正しいのか、どれが正しいのかということは言えません。
今回の献血のポスターの件であれば、フェミニストの人たちからするとこれは環境型セクハラだと感じるわけですが、人の命を救うために献血を広めようと考え日々取り組んでいたり、不足している血液を求めて頑張っている人たちからすると何をしても欲しいと考えるのも理解できます。そこから、例えば、胸の大きい女の子のキャラクターや流行っているアニメのキャラクターを使うことによって、普段献血に行かない男性が献血に来てくれるようになるのではないかと考えてのことだったのは推測できます。
血液を集めて人の命を助けるという点で考えれば、それ自体は間違ったことではないと思います。もちろん、それ以外にも色々な方法があったのも間違いありません。
このように、人にとって何が正しいのかというのは、その人の立ち位置や立場によってどうしても変わるものです。

だからこそ僕は個人的な意見を好みません。基本的には科学的な研究をベースにしてそこから考察していくようにしています。
当然、僕にも個人的な見解も極端な考えもありますが、それと他人がどう思っているかということは全く関係ありません。

自分の見解を発信したり述べるのはそれ自体は問題ありません。その人がどう思うかはそれも自由です。ですが、だからといって違う考えの人を批判したり叩くのはいかがなものでしょうか。自分の考えを周りに押し付けようとしなくてもいいと思います
そんなこといちいち言わなくても、皆がそう思うのであれば自然とそちらの方向に進むでしょうし、そう思わないのであればそれまでの話です。

メンタルが弱いとネガティブなものに過剰反応してしまう

このような人たちは多角的に物事を見ることができません。
巨乳のポスターが環境的セクハラだからけしからんということを言うと、胸が大きいことで悩んでいる人たちからするとどう感じるでしょうか。人によってはそれが自分が環境型セクハラだと言われているように感じる人もいるかもしれません。そう感じるかどうかも人それぞれですしそれ自体もその人の自由です。そういう人たちのことを考えることができていないわけです。献血の役に立ちたいと思ってそのイラストを書いたイラストレーターの方の気持ちやその方のファンの気持ちも考えることはできていません。
このように是と非は無数に様々な部分にあるもので一概に言うことはできないはずです。
このようなことに過剰反応し騒ぐのはとても寂しい気がします。

仮に、皆さんが何かしらのポスターで性的に感じる写真などを見たとします。それで男性はちょっと喜ぶかもしれませんし、女性は馬鹿な男がこれに引っかかるんだろうなぐらいに思うと思います。
このようなものに対して皆さんはどの程度反応しますか。
一瞬は嫌な気分になるかもしれませんが、それをずっと引きずったり今回の問題のようにわざわざ炎上させようなどとはしないはずです。

人間にはネガティブな感情を処理する能力を本来は持ち得ています。ところがそれがない人たちもいます。ネガティブな感情をなかなか処理することができず、ネガティブなことに対して過剰反応してしまう人たちが一定数以上はいます

実際に、メンタルが弱いと特にネガティブな物事に対して過剰反応しがちになるということが分かっています。
2010年のノートルダム大学の研究で、8206人の男女を対象に、恋愛の傾向とパーソナリティを調べるという実験を行っています。
これはかなり大きな実験で様々なことが確認されていますので、内容は端折りますが、ポイントとしては、メンタルが弱い人ほど不幸な恋愛を送り、かつ、関係性も安定しません。
他にも、300組の夫婦を30年間追跡調査した1987年の過去のデータでも、夫婦のどちらかのメンタルが弱いと結婚の満足度は低下してしまい離婚率まで高くなってしまうということが分かっています。
さらに、72組の新婚夫婦を対象にした2008年の調査でも、やはり、メンタルが弱い人は性生活にも満足していない傾向があったということが分かっています。

メンタルが弱いとこんなにも恋愛に向かないのはなぜなのでしょうか。
これはネガティブなものに過剰反応してしまう状況と全く同じです。メンタルが弱い人はストレスに対して過剰反応しやすくなります。他人とのコミュニケーションでの軋轢や自分や他人との違いに対して過剰反応しやすくなります。そして、それらに対してネガティブな対応をしてしまいます。自分がネガティブな対応をするわけですから当然それに対してネガティブな反応も返ってきます。自分はネガティブに反応しやすくなっていますから、その過剰反応は余計に加速してしまい、周りからするとあまり近づきたくないような人になってしまいます。

差別を減らしたいのであれば・・・

このような人たちに対して思うのは、まずは自分のメンタルを安定させてから考えてみてもらいたいということです。
人と自分は違うものですし、同じ人はいません。その違いを受け入れていくことも大事なのではないでしょうか。

もちろん、僕は女性差別どころかLGBT に対しても偏見は一切ありません。
フェミニストの方々がこのような男性と女性の差やジェンダーギャップをなくすことができるのかという話にも少しだけ触れておきます。
フェミニストの方は、女性差別が横行していると主張し、女性は給料も低く保護も不足していて様々な問題の中で戦っているということを声高に言う人がいますが、これは実際には逆効果です。
男女の格差が良くないのは当たり前のことです。
シンプルに女性差別が横行していて様々なところで問題が起きていると声高に叫んだり炎上させてしまうと、それをすればするほど逆に差別意識が大きくなってしまうということが、研究により分かっています。
なぜかと言うと、みんながそのような差別をしているという意味での宣伝になってしまうからです。人間というものはみんながしていることに対して無意識に従う生き物です。
ですから、女性差別を問題として取り上げたいのであれば、具体的にこのような内容で女性差別が起きたけれど、それに対して問題意識を持っている人たちの協力によって解決したとか、解決するために多くの人たちが活動しているというように、みんなが女性差別を解決しようとしていることをアピールした場合には、実際に女性差別が減る方向に向かいます。
多くの人たちがそれに対して問題視していて、解決するために取り組んでいるということを主張するべきだということです。

極端な思考を持ってしまうと人はどうしても視野が狭くなってしまいます。そうなると結果として自分の思う目的を達成することもできなくなってしまいます。
皆さんはそうならないように気をつけてください。

彼氏や彼女、家族や友達、同僚や上司など、メールや LINE の返信がちょっと遅くなるだけで大騒ぎする人いませんか?


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自分たちが過剰反応の対象になった時のためのおすすめ動画
ミスると刺される【メンヘラの取説】
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1561368247
怒りをぶつけるてくる人【ストレスコミュニケーション】対策法
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1560093547

今回のおすすめ本

リサーチ協力:Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo

本内容は、以下の参考文献を元にした、DaiGoの独断と偏見を含む考察により、科学の面白さを伝えるエンターテイメントです。そのため、これらは、あくまでも一説であり、その真偽を確定するものではありません。
より正確な情報が必要な方は参考文献・関連研究をあたるか、信頼できる専門家に相談することをおすすめします。
訂正や追加情報があれば、随時修正や追記をします。
参考文献:https://www.cambridge.org/core/journals/behavioral-and-brain-sciences/article/differences-in-negativity-bias-underlie-variations-in-political-ideology/72A29464D2FD037B03F7485616929560
Solomon, B. C., & Jackson, J. J. (2014). Why do personality traits predict divorce? Multiple pathways through satisfaction.
https://psycnet.apa.org/record/2014-43472-001


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