誰でも計画倒れをしてしまったという経験があると思いますが、計画倒れの主な原因は3つあります。
計画倒れの3原因
①そもそも計画自体に無理があった
人間は、自分の能力を2倍ぐらいに見積もってしまいがちですので、その結果出来ると思った期間の2倍の期間を要してしまうということが起きます。
②ポジティブ思考過ぎる
ポジティブに「頑張ろう!」と思いすぎて現実性を見失っているということが起きます。
③自分に厳しすぎる
あえて失敗も許容したり力を抜く時も設けていないと、完璧主義になってしまいます。完璧主義の人が完璧にスケジュールをこなせるということはほぼありえないということがわかっています。特に未知のことへの挑戦などであれば尚更です。
現実的な計画を立てるテクニック
では、どうすればネガティブになりすぎることもなく現実的な計画をたてることが出来るようになるのか?
WOOP(ウープ)というテクニックをご紹介します。
ガブリエル・エッティンゲン博士が20年間にわたってポジティブ・シンキングの弊害について調べています。その中で、どのようにすれば実際に夢が叶う目標達成が出来るようになるのかということを調べています。
その結果、目標達成率が2倍になるWOOP(ウープ)というテクニックを発表しています。
WOOP(ウープ)
- Wish:願望
- Outcome:成果、結果
- Obstacle:障害
- Plan:計画
WOOPのテクニックを使うにはどうすればいいのか?何か目標や夢に向かって頑張りたいと思ったら、まず、自分がこうありたいという夢・目標を定めます(1.Wish:願望)、そして、その結果得られる成果を具体的に想像します(2.Outcome:成果)。
普通の人や、よくあるポジティブ思考の自己啓発などではここで終わってしまいます。
そうすると、やった気になってしまい達成していなくても満足を感じてしまいます。ここで終わらせることなく3.Obstacle:障害と4.Plan:計画を行うことが大事です。
ガブリエル・エッティンゲン博士は、4ヶ月間このWOOPをした人としていない人を比較しました。その結果、たった4ヶ月使っただけで2倍も成果が上がったという結果が出ました。
さらには、2年にわたる調査も行われていて、同様に使った人のほうが圧倒的に成果が上がっていました。
僕のおすすめは、このWOOPの4ステップをする前に「運動と瞑想」をする方法です。
WOOPはイメージトレーニングであり、どれぐらい成功したところをイメージしてモチベーションを高めて、更に失敗や挫折した時に乗り越える対処方法をどのように想定するかという方法です。ですから、創造力を高めたり心を落ち着かせる必要があります。
WOOPに使う時間は15~20分ぐらいが目安になります。その前の5分間でもいいので瞑想して心を落ち着かせてから始めると効果的です。
更には、ジャンプして腕立て伏せを繰り返すいわゆるバーピージャンプのような激しい運動を30秒行い3分休んでまた30秒行うという運動をします。運動はストレスを落とす効果がありますから、それから瞑想して心を落ち着かせてからWOOPをすると、現実的な想像ができるようになります。
WOOPの4ステップ
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1Wish:願望
願望ですが、達成は難しいけれど頑張ればなんとかなりそうな程度の目標をまず決めます。方法がわからないことや自分の努力ではどうにもならない目標にしてしまうと失敗しますので、そこをしっかり踏まえて設定して下さい。
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2Outcome:成果、結果
1の願望を達成したらどんな良いことがあるのか?ベストな成果を思い描いて下さい。達成した場合のメリットということも出来ると思います。
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3Obstacle:障害
どのような時に自分は失敗する可能性があるのか?挫折する可能性があるのか?日々サボってしまうとしたらどのような時か?
出来うる限り細かく自分が失敗・挫折したりサボったりしているところを想像してください。具体的に想像してイメージトレーニングすることが大事です。
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4Plan:計画
ここまで行ってから、ようやく計画を立てます。
この計画の立て方としては、具体的な行動計画を立てるようにしたほうが良いです。例えば、「◯◯を1日に△△回する」とかではなく、「朝起きたら◯◯を△△回して、お昼ご飯の後にも△△回する」というような計画をたてるべきです。1日のノルマを決めるだけというのは計画とはいいません。ノルマは立てれば立てるほど人間はやらなくなってしまいます。
ノルマや数字を見るのではなく、自分はどのような状況で達成できているのか?どのような状況で挫折するのか?を具体的にイメージすることが大事です。
ぜひ参考にしてみて下さい。
より詳しく学びたい方、他のテクニックも知りたい方はぜひ読んでみて下さい。
倒れない計画術