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刑事の観察力も【当てずっぽレベルという科学的根拠】愛媛県警誤認逮捕の原因

刑事の観察力も当てずっぽレベルという科学的根拠愛媛県警誤認逮捕の原因

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刑事さんは嘘を見抜く確率が高い?

先日愛媛県警の誤認逮捕のニュースがありました。自白を強要してしまったという残念ながらよく聞く話ではあります。
刑事さんのような方々は本当に人の嘘を見抜く能力が高いのでしょうか。そんな疑問を持つ人も多いと思いますが、過去に行われた研究を参照すると、刑事さんが相手が嘘をついているかどうかを見抜く確率は一般市民と変わらないという結果が確認されています。

今回の件ではそのような問題と合わせて、いわゆる確証バイアスといって、人間は相手が嘘をついているとか悪い奴だと思い込むと、その人の悪いところばかりを探すようになり、逆に相手がいい人だと思うと、その人の良いところばかりを探すようになるという残念なバイアスが働いたと思われます。
そういう意味では、刑事さんたちはこのような人間のバイアスについての研修も受けた方がいいのではないでしょうか。

嘘を見抜くのは非常に難しい

2010年のレビュー論文を参照すると、人間の相手が嘘をついていることを見抜く能力は、トレーニングしたとしても54%ぐらいにしか上がらないとされています。
ですから、表情などから相手の嘘を見抜く落としてもかなり難しいわけです。

実際に嘘を見抜く能力が高い人がいるのかということを調べてみると、職業として嘘を見抜く能力の高い人はいますが、それは嘘を専門に研究している心理学者で、それでも嘘を見抜く確率としては70%程度だということです。
80%を超えるレベルで嘘を見抜く人たちもいますが、それは要人警護の SPの職業を経験した人の内70%程度の人たちが8割を超える確率で相手の嘘を見抜くということが分かっています。

刑事さんも心理学者や SP ほどでなくても嘘を見抜く確率が高いのではないかと思う人もいるかもしれませんが、研究により一般市民とあまり変わらないということが確認されています。
ですから、科学的な捜査を積み重ねた結果として犯人を特定しないと、今回のような誤認逮捕はどうしても起きてしまうわけです。

人間は最初の印象に左右されてしまう

第一印象がとても良かった人が、多少図々しいことを言ったり疑問に思うようなことを言ったとしても、その人のことをいい人だと思っていると、その人のことをオープンで気さくな人なんだと前向きに捉えるようになります。
逆に、最初の印象が悪かった人が、同じようなことをした場合には、なんて図々しい人なんだと否定的にとらえるわけです。
このように、自分が最初に感じた印象を強めるような情報を集めようとする特性を人間は持っています

このようなバイアスがあるということを意識しておかないと、今回のような誤認逮捕の悲劇は起こりうるものです。

何もしていないのに、暗くて狭い部屋に閉じ込められて強面の刑事さんたちに犯人だと責められた状況を考えると、身に覚えのないことでもその場の状況から逃げようと思い、自分がやったと認めるということも分かる気はします。

誰にでもこのようなバイアスはあるものですから、ぜひお気をつけください。

科学的に心を読む能力を高めるためのおすすめ動画
【公開】 心を読むためのトレーニング
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1546191723
ブロマガで読むならこちら
▶︎https://ch.nicovideo.jp/mental/blomaga/ar1774898

今回のおすすめ本

リサーチ協力 Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo/

参照:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26168416/
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1207/s15327957pspr1003_2

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