この知識はこんな方におすすめ
- 音楽の好みから相手の本心を見抜きたい
- 音楽でもっと人と深く繋がりたい
音楽の好みから相手に対する理解を深める!
今回は、音楽の好みを尋ねるだけで相手の性格を見抜く方法について紹介させてもらいます。
音楽の好みというものは人によって違うものだと思います。
最近の K POP が好きだという人もいれば米津玄師さんが好きだという人もいるでしょうし、いろいろと幅広い中で好みが人それぞれあると思います。
そんな好きな音楽を尋ねることによって、その人の性格や人生に対する理解を深めることができるのではないかということが示唆される研究がありました。
そもそも人間は自分の性格やアイデンティティと結びついている曲が好きなものです。
その性格やアイデンティティが自分がこういう人間だと決まる頃によく聴いていた曲というのはその後もずっと聴き続けるのではないかという研究もあり、相手の音楽の好みを尋ねることによってそのバックグラウンドを理解することができれば、その人の人生や性格や人柄というものが見えてくるのではないかという研究が昔からありました。
音楽の好みが結びつくものとは?!
今回の研究は、音楽に対する好みというものがだいたいどれくらいの年齢の時に決まるものなのかということですが、そのような時によく聴いていた曲を理解することによって相手への理解が深まるという方法を紹介したいと思います。
この研究では、音楽の好みが10歳から30歳までの間に何を聴くかで決まるというデータがありました。
Desert Island Discs というイギリスの有名なラジオ番組があり、この番組に協力をしてもらい行われた研究になっています。
この番組では、来てもらったゲストに無人島に持って行くのであればどんな曲やアルバムを選ぶのかという質問をすることをしています。
ここに参加した80人のゲストがどんな作品を選んだのかということを分析しています。
それによると10歳から30歳までによく聴いていた曲を1枚選んでいた傾向があったそうです。
さらに、その曲を選んだ理由として最も多かったのが、親や友人のことを思い出すからと答えていたそうです。
つまり、人間が好きな曲を選んでくださいと言われた場合に選ぶ曲はその人が10歳から30歳の間に聴いていた曲を選ぶ可能性が高く、その曲を選ぶ理由としては親や友人などの大事な人を思い出すからであり、その大事な人との記憶に結びついた曲を選ぶ可能性が高かったということです。
そして、2番目に多かった理由としては、人生における特定の時期を思い出させてくれるからというものでした。
それは例えば自分がしんどくて頑張っていた時期であったり、とても楽しかった頃など、人生の何かしらのシーンと結びついているというのが2つ目のポイントでした。
僕は最近米津玄師さんの曲を聴くようになりましたが、米津さんの曲は僕の中ではオランダのアムステルダムのイメージがあります。
アムステルダムでとても素敵なホテルで1週間ぐらい滞在していた時に、テレビで YouTube を流すことができたので米津さんのチャンネルをずっと流していました。
ですから、僕の中では米津さんの曲を聴くとその時のアムステルダムのとても素晴らしいホテルの光景が思い出されるわけです。
このように人生における特定のシーンや時間を思い出させてくれるというのも好きな曲のイメージと結びつく理由だったということです。
そして次に多かったのは、その曲が人生を変えた瞬間を思い出させてくれるというものでした。
ですから、結局のところ、僕たちが好きでずっと聴き続ける曲というのは10歳から30歳の間に聴いた曲が多くて、なぜそうなるのかと言うと・・・
特定の人物を思い出させてくれる
特定の時期やシーンを思い出させてくれる
人生のターニングポイントを思い出させてくれる
ということがあるからです。
人間が音楽を好きになるのは、その曲が何かの思い出と結びついているからだということです。
研究チームのコメントとしては、ゲストが選んだ曲には10代の頃に起こった重大な思い出が関連していることが多く、過去の研究でも、10代の頃のこのような時期というのは人生の重要な記憶に関連しているとされていて、10代の頃に聴いた曲が特定の意味を持つというのはそれらの先行研究が示すこととも合致しているとされています。
自分が多感な時期や大きな変化があった頃に聴いた曲が記憶には残りやすいわけです。
その人をより深く理解するためのきっかけとして
10代から30代というのは自分を定義するための重要な時期です。
10代の頃であれば自分の性格が徐々に決まったり、20代の頃には自分の夢を考えたり生き方を考えたり、30代になると自分の人生の後半も見据えて現実や家庭と向き合うと思います。
このような10代から30代の頃に起きたその人の人生の大きなターニングポイントとその人が好きな曲はつながっている可能性が高いので、もし皆さんが雑談で会話をする時に、好きな曲やよく聴く曲を相手に尋ねてみるのはとても良い事だと思います。
もしそれで相手が好きなアーティストや曲を答えてくれる時には、それに対して「そうなんですね」ぐらいの緩い会話で終わることなく、なぜそれを選んだのかということや何かそれは思い出と結びついていないのかということを質問してみてください。
もしかして親や友達、自分の人生を変えた瞬間、何かしらの特定のシーンを思い出すということがあってその曲を好きなのかということを質問してみると、そこから非常に話題が盛り上がります。
これは雑談に関する心理学でも紹介したことがありますが、好きなものがただ一致しているということよりも、人はそれを好きになったきっかけやそれを選んだバックグラウンドであるその人の感情やストーリーを理解してほしいものです。
ですから、雑談の中では好きな音楽を尋ねて、その曲が人生における特定の人物や特定の時期、あるいは、ターニングポイントにどのように関わっているのかということを質問してみてください。
そうするととても話が盛り上がると思います。
そこから相手の人生に対する理解を深めていってはいかがでしょうか。
より人と深い関係を築くためのおすすめ
今回はそんな音楽の好みから相手を理解するための方法について紹介させてもらいましたが、音楽の好みから深い雑談をすることができるということを紹介しましたので、そんな雑談にも役に立つ動画を紹介しておきます。
雑談が苦手だという人のために
雑談が苦手だという人は結構いると思いますが、雑談は基本的には技術です。
どのような話題を投げると相手が話しやすくなるのかということは科学的な分析も進んでいます。
雑談を始める時や会話が途切れた時にどのような話題を投げればいいのかということが分かっていて、こちらの動画はそんな方法について解説させてもらった内容になっています。
さらに深いコミュニケーションのために
こちらは少し上級者向けですが、相手の心を読んだり、相手がこの人は自分のことをわかってくれると思わせて相手から高く評価される会話のテクニックがあります。
これは占い師やメンタリストが古くから使っているリーディングというテクニックで、これを上手に使うことができれば相手から自分のことをわかってくれる人だと思われるようになります。
そんなリーリングの方法について解説した内容になっていますので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
人や性格をより理解するためのおすすめ本
今回のおすすめの本としては、相手や自分を理解するために役に立つ2冊を紹介しておきます。
こちらは先ほど紹介したリーディングについて学ぶことができる本です。
こちらは人の性格を理解するための本で、現在のところ科学的に最も信憑性が高いとされている性格分析があり、その使い方について解説してくれています。
さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックが無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
1人1冊ですが完全に無料で、無料の期間が終わっても一度ダウンロードしておけばずっと聞くこともできるそうですので、まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。
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本内容は、記載された参考資料のみならず、過去の動画を元に大胆な独自の考察したもので、あくまで一説です。ここでの結論は、記載された論文とは異なる場合があります。
参考:https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/1747021820940300