危険な目標の立て方
人生で損してしまうやばい目標の立て方があります。
間違った目標の立て方をしてしまうと、努力したのに成果に結びつかなかったり、その目標が原因で柔軟な行動をとることができず失敗するということにもつながります。
目標の立て方は本当に大事ですので、今回は目標の立て方について紹介させてもらいます。
鬱になりやすい人が立てやすい目標というものが分かっています。
このような目標を立てるとメンタルも落ち込んで鬱になりやすく、何かを達成しようという意欲も出なくなってしまいます。
それは回避目標です。
皆さんも自分が回避目標を立てそうになったら、それに気づいて目標を立て直すということを覚えておいてください。
93人の男女を対象に行われた実験があります。そのうちの42人がひどいうつ病に悩んでおり、残りの51人はうつ病の経験がない人でした。
全員に個人的な人生の目標を好きなだけリストアップしてもらいました。その後その目標を2つのパターンに分けました。
アプローチ目標
自分が望んでいる結果を出すために、何か一つの数字やデータなどに注目して立てる目標です。僕の場合であればニコニコのチャンネル会員数を10万人突破しようというような1つのことに注目した目標の立て方です。
回避目標
これがうつ病の人が立てやすい目標ですが、嫌な結果を避けることに注目した目標です。
例えば、ノーと言えない自分の性格を変えるとか、何かを避けるための目標の立て方です。
望ましいものを手に入れる目標がアプローチ目標で、嫌なことを避ける目標が回避目標です。
この2つのパターンに目標を分けたところ、うつ病の人たちはこの回避目標がとても多かったということです。うつ症状が強い人ほどポジティブな目標が少なく、目標に対する達成度も低い上に、回避目標が多くなっていました。
手に入れたい結果は同じであっても
うつ病の人たちは何も目標にするものが考えられないから回避目標を立てたのではないかと考える人もいるかもしれませんが、うつ病だからといって人生の目標や目的がないわけではありませんでした。
実際に人生の目標をリストアップしてもらうと、うつ病の人も普通の人も目指しているものはほぼ同じでした。
例えば、自由に生きたいという人生の目標があったとすれば、普通の人は、自由に生きるためにお金を稼ぐというような手に入れるためのアプローチ目標を立てます。
ところが、うつ状態が強い人は、自由になるために嫌な人との関係を避けるとか、嫌な人間関係がない職場に転職するというような回避目標を立てていました。
手に入れたいものは同じであったとしても、アプローチが変わってしまうということです。
さらに、目標の達成に失敗した経験が、うつ症状を重症化させるということも分かっています。
目標が達成できないと余計にネガティブな思考が加速してしまい、落ち込みやすくメンタルが弱くなってしまい症状がひどくなってしまいます。
回避目標は実際に達成するのは難しい
冷静に考えてみてもらいたいのですが、回避目標はそれを達成するのはとても難しいものです。嫌な人がいない職場に転職するというようなことは無理ではないでしょうか。絶対に1人ぐらいは嫌な人もいるはずです。
ところが、例えば、何があっても動じないメンタルを手に入れる必要なアプローチ目標を建てて、運動や食事の習慣を見直して瞑想などを行い強いメンタルを手に入れた人は、たとえ嫌な人が現れたとしてもスルーすることができるわけです。
このように回避目標というものはそもそも達成しづらい目標だということです。
ただ目標の立て方が下手なだけです。
例えば、嫌な人達とは付き合わないというのは難しいですが、いい人たちと付き合うというのは可能なはずです。その結果嫌な人達と付き合わなくてもいい状態になるわけです。
嫌な人と会うことは避けられませんが、いい人と付き合うと考えて行動することで気にならなくなります。
回避目標をアプローチ目標に変えることを意識してください。
目標は具体的に
目標はポジティブで具体的な目標にするのがいいと思います。
具体的な目標でなければ人間はモチベーションが上がりません。曖昧な目標を立ててしまうとモチベーションが上がりませんので、そのために実際に目標が達成できず、メンタルが弱い人は自己嫌悪に陥ってしまいネガティブループが始まってしまいます。
メンタルが弱く凹みやすい人も、アプローチ目標を立てるように心がけてもらい、具体的な目標を立てることによって自己嫌悪のネガティブループから抜け出すことができるはずですので、是非実践してみてください。
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