この知識はこんな方におすすめ
- 一芸を身につけたい
- 心を読むパフォーマンスがしたい
心を読むパフォーマンス
そろそろ忘年会のシーズンかと思いますが、皆さんは忘年会の予定など入っていますか。
忘年会などに向けて何かしら一芸ができたらいいのではないかと考える人もいるかと思います。
今回は、練習すればもちろん精度は上がりますが、練習しなくても割と当たる心理学をベースにしたパフォーマンスを紹介します。
僕は今はもうあまりテレビにも出ませんしパフォーマンスもほとんどしていませんが、例えば、海外に行った時にちょっとしたパフォーマンスを使うことで現地の人と仲良くなることができたりします。
今回いくつか紹介します。心理学は統計でもありますので100%当たることはありませんが、練習していくとかなりの確率で当たるようになります。頑張って練習すれば8割から9割程度は当たるようになるかと思います。
1から10までの数字を選んでもらい当てる
頭の中で1から10までの数字で好きなものを思い浮かべてもらいます。
これを言った時に統計上は7を選ぶ人が多いということです。ですから、統計的には7で当てにいくのがいいということにはなります。
これをする時は、頭の中で左から1・2・3・4・5・・・10と数字が並んでいるところをイメージして欲しいと伝え、「何か一つ数字を思い浮かべてください」という言葉に合わせて、位置的に7になる辺りで手で軽くジェスチャーをします。7の辺りでジェスチャーをすると7を意識しやすくなるということもあります。
これは喋り方やジェスチャーの仕方、テンポなどにより相手の反応は変わってきますので、自分なりにいろいろと試してみるといいと思います。
研究では7を選びやすいということですが、日本人の場合は3とか5も選びやすくなりますので、3とか5を選んでもらいたくなければ、「1・2・3・4・5・・・と数字をイメージしてもらって」と最初にこちらが3とか5を言っておきます。そうなると3とか5を言われているので選びにくくはなります。
ただし、変わった人や周りに全く流されない人の場合は、3とか5をこっちが言っても全く関係なく3とか5を選ぶ可能性もあります。その辺りは相手を見極めることも必要になります。
思い浮かべた図形を当てる
頭の中で四角をイメージしてもらいます。そして、その四角の中に何かシンプルな図形を書いてもらいます。そうすると、多くの場合、丸をイメージします。
これもジェスチャーや喋り方を加えたり工夫するのもいいと思います。「頭の中で四角を書いて」と言いながらジェスチャーではまるっぽい形を描いているといった感じです。
砂場の宝探し
四角い砂場があるところをイメージしてください。その砂場のどこかに宝物が埋まっていて、あなたがどこかを一回しか掘れないのであればどこを掘りますかと尋ねてください。
統計的には、四角い砂場の四方を結ぶバツ印になる線上あたりになるケースが多く、その中でも、左上に一番集中し、続いて右下辺りになるということです。
このような統計的な傾向もパフォーマンスには使うことができます。
1から50までの数字を選んでもらい当てる
1から50の数字も結構当てることはできます。
これは結構練習したほうがいいとは思います。まずは1から10の数字で色々な人を相手に試してもらって練習してから1から50に挑戦してみるのがいいと思います。
1から50の間で何か1つ数字を想像してもらいます。その時に、11とか22などの1桁の数字と10桁の数字がゾロ目にならない数字にしてもらってください。
そうすると多くの人が35か37を選ぶ確率が高くなるということです。そこに統計が偏るということです。
しかも、面白いことに、自分のことをどう思っているかどうかによって当たるかどうかが変わってきます。
例えば、「あなたは最近何かラッキーなことがありましたか?」と尋ねた時に、「最近自分は割と運がいい」というようなことを言う人は、17や31といった皆があまり選ばない数字を選びやすくなります。ですから、相手がこういう人だった場合には少し注意した方が良いということになります。
逆に、「最近ラッキーなことがあまりない」というようなことを言っている人の場合は、最近運が悪いと思っている人の60%が35か37を選ぶということです。
最近運がいいと思っている人が35か37を選ぶ確率は40%程度の確率だということです。
今回参照している調査内容は正式な論文ではないかと思いますが、具体的な内容としては、相手に対して最近ラッキーな経験をどれくらいしているのかという質問をして、以下のどれに当てはまるか答えてもらいます。
- とても当てはまる
- まあまあ当てはまる
- どちらとも言えない
- やや当てはまらない
- 全く当てはまらない
これらの5段階に分けます。
幸運グループ:「とても当てはまる」「まあまあ当てはまる」
不運グループ:「どちらとも言えない」「やや当てはまらない」「全く当てはまらない」
その上で上記のような方法で1から50の中から数字を選んでもらうと、幸運グループの40%の人達は35か37を選んでいて、不運グループの60%の人たちが35か37を選んでいたということです。
このようにかなりな統計的な偏りがあるわけです。
この60%をより高めていくためには、練習しながら直感を高めていくかジェスチャーや喋り方で誘導する方法を身につけていくことが必要になります。
ちゃんと練習をすれば7割から8割ぐらいは当てることができるようになるはずです。
ちなみに、自分が運がいいと考えている人は、普通の人とは違う考え方をしていたり統計から外れた行動をとることが多いということが分かっています。
例えば、著名人や経営者、スポーツ選手などある意味かなり運にも左右される仕事で成功している人達は、自分が運がいいと思っている人が多いです。このような人は割と突飛なことを言ったり不思議な行動をとることが結構あります。
ですから、自分がラッキーだと思っている人の心を読もうとする時には、かなりの注意が必要です。
そのような場合は、相手を深く観察したり僕がテレビでしていたようなプレッシャーをかけて反応を見るような心理戦が必要になります。
ぜひ参考にして色々と試してみてください。
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リサーチ協力:Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo
本内容は、以下の参考文献を元にした、DaiGoの独断と偏見を含む考察により、科学の面白さを伝えるエンターテイメントです。そのため、これらは、あくまでも一説であり、その真偽を確定するものではありません。
より正確な情報が必要な方は参考文献・関連研究をあたるか、信頼できる専門家に相談することをおすすめします。
訂正や追加情報があれば、随時修正や追記をします。
参考文献:Marks,D. & Kammann,R.(2003)The Psychology of the Psychic.Amherst, Buffalo: Prometheus Press Richard Wiseman(2011)Did You Spot The Gorilla?: How to Recognise the Hidden Opportunity Did You Spot The Gorilla?: How to Recognise the Hidden Opportunities in Your Life (English Edition)