この知識はこんな方におすすめ
- 怒りやイライラをスッキリさせたい
- 余計な感情に振り回されたくない
日常のネガティブな感情から30秒で逃れる方法
今回は、たった30秒で苦しみから逃れる方法について紹介させてもらいたいと思います。
実は、人間が持っている本能的な反応を使うことによって、メンタル的な苦しさや悲しさや辛さというような感情をリリースすることができるということが分かっています。
この方法を知っておくと、落ち込みやすい人や他人の怒りに敏感な人には特に役に立つと思います。
他人に怒りをぶつけられたことによるストレスというものは、ちゃんと自分でリリースすることが大切になります。
仕事や職場で受けたストレスというものは、ちゃんとリリースしておかないと攻撃性という形に変換されて、家族など皆さんの大切な人に向いてしまいます。
仕事でうまくいかずむしゃくしゃしている人が、家族や友達に当たり散らして本当に大切なものまで失ってしまうという話は珍しくないと思いますし、仕事で良くない状況に陥り家庭で DV をしてしまうような事件もよくあります。
これは仕事で受けたストレスや苦しみというものは、一番近い人に対して発散されてしまうからでもあります。
しかもそれは最も良くない攻撃性という形に変換されています。
ですから、それを防ぐための方法を知っておく必要があります。
今回紹介する方法は気軽に行うことができて、コンビニで買ったり会社ですることができる方法もあります。
今回はそんな人間の苦しみや辛さをリリースするための方法についてです。
スポンサーリンク
皆さんはどうしようもない苦しみのような感情を感じたことはありますか?
僕はいじめられていた頃はよくありましたし、テレビによく出ていた頃は苦しい時も結構ありました。
その時はどうしても人はよくない考えが頭の中で巡ってしまいます。
もちろん、そのようなネガティブな感情というものは一時的なものでありずっと続くことはありません。
嬉しいことや楽しいことがあったり、自分がずっと悩んでいたことが思い込みだったということが分かると、当然ですが人間は元に戻るわけです。
このような苦しみを人間の本能的な反応を使って乗り越えることはできないのかということをニューサウスウェールズ大学の研究で調べてくれています。
この研究では、64人の被験者を集めて過去に怒りを覚えた出来事について思い出してもらっています。
それぞれどうしようもない苛立ちを覚えたことであったり腹の立つことを思い出してもらいました。
あえて怒りの感情について思い出してもらった上で、2つのグループに分けて一方のグループにはあることを行ってもらいました。
そうしたところ、そのグループは過去に感じた痛みや苦しみのような感情が有意に低下したということが確認されています。
そのあることとは、氷水に手をつけてもらいました。
それだけです。
氷水に手をつけるだけで、なぜかその時感じていた怒りや苦しみや痛みの感情が有意に低下していたということです。
これは氷を手に握るだけでもいいですが、それをするだけで人間の痛みや苦しみというものはおさまるということです。
スポンサーリンク
痛みのオフセットリリーフ(Pain-Offset Relief)
これは科学的には痛みのオフセットリリーフ(Pain-Offset Relief)と言われているもので、自分が苦しい時に別の苦しみをあえて与えることによって、その時とらわれていたネガティブな感情が和らいで気分が安定する現象です。
もちろん、注意してもらいたいのは慢性的な苦しみや激しすぎる痛みを自分に与えてはいけません。
自分が悩んでいたり苦しいと思っている時に、一瞬で終わる苦しみを使うということが大事です。
ですから、氷や保冷剤を使って、それを手で握ります。これももちろんずっと握っていると危険ですから、ほどほどに痛みを感じる程度にその冷たさを我慢していると、人間の注意は一旦そちらに持って行かれます。
これは肉体的な苦しみや痛みの方が生物として差し迫った問題だからです。
この一時的な苦しみを体に与えることによって、頭の中にあるネガティブな感情から注意が逸れます。
この一旦注意をそらすということがとても重要で、激しい運動やボルダリングやキックボクシングのように体のバランスも取りながら行うスポーツなど、余計なことを考えることができない運動をすることでも同じような効果を得ることができます。
その効果を最も簡単に得ることができるのが氷を握るという方法です。
僕も実際に氷や保冷剤を握るという方法を使うこともありますし、30秒だけ冷水を浴びたりするということもしています。
ちょっと時間を作ってそれをするだけでかなりスッキリしますので、痛みのオフセット現象というものは上手に使うと皆さんの苦しみや感情のコントロールに役に立つのではないかと思います。
当然ですが、怪我をしたり風邪を引いたりするレベルまではしないように、ほどほどに行う範囲で参考にしていただけたらと思います。
さらに自分の感情をコントロールするために
今回はそんなちょっとしたテクニックで目の前の痛みや苦しみから逃れる方法について紹介させてもらいましたが、このような手軽にできるテクニックをいくつか持っておくことはとても重要です。
いざ苦しみを感じたりネガティブな思いをしている時に難しいことはわざわざできません。
今回紹介させてもらったような氷を握るというような緊急回避の方法を使えるようになっておくと、それだけでも人生を楽に生きていくことができます。
しんどくなったら氷を握るというのを試してみてください。
さらに、そんな自分の感情をうまくコントロールして人生をより良くするための方法について詳しく解説した動画を今回のおすすめの動画として紹介しておきます。
こちらは Dラボで今なら20日間無料で見ることができますので是非チェックしてみてください。
悩みから逃れるために
こちらは僕の新刊です。
いわゆるクリティカルシンキングに関する内容ですが、悩んでいる人は物事を1つの角度からしか見ることができていません。
そうすると、ずっとその悩みからも苦しみからも逃れることはできません。
重要なのは複数の角度から物事を見る習慣を身につけておくことです。そんな力を身につけさせてくれるのがクリティカルシンキングです。
損をせず正しく悩むにはどうすればいいのかということについて解説した内容になっています。
感情に流されないために
物事によく悩んだり感情にとらわれやすいという人はぜひこちらの本を参考にしてもらい瞑想を始めてみてください。
感情のコントロールとしては、やはりマインドフルネスや瞑想が役に立ちます。
こちらは今なら Amazon のオーディオブックであれば1人1冊ですが無料で聞くことができるキャンペーンの対象になっています。
スポンサーリンク
今なら20日間無料!
▼新刊
リサーチ協力:パレオチャンネル
参考:Harmon-Jones, C., Hinton, E., Tien, J., Summerell, E., & Bastian, B. (2019). Pain offset reduces rumination in response to evoked anger and sadness. Journal of Personality and Social Psychology, 117(6), 1189–1202.