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一瞬、考えるだけで【能力下がるヤバイ思考】土壇場でいつもの力が出ない理由

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この知識はこんな方におすすめ

  • 自分の能力や可能性に自信がない
  • 自分の苦手もチカラに変えて前に進みたい

思い込みが知らないうちに可能性を下げてしまう!

今回は、気づかないうちに皆さんの能力を大きく低下させてしまうやばい思い込みについて紹介させてもらいます。
知らないうちに皆さんの可能性を下げてしまう思い込みです。

多くの人が成功したいと考えて、一生懸命がむしゃらに頑張ったりもすると思いますし、そんなプレッシャーの中で戦っている人もいると思いますが、ずっと頑張っているのになぜかうまくいかないとか、なかなか形にならないという人もいるはずです。

その一方では、型にはまらない面白いことをしてあっという間に成功をつかんだり、人生を書いたりする人もいます。
この違いは何なのかということについてになります。

たいていこのような場合には、努力が足りないとかリスクを取れていないからだということが言われますが、実は、そこには社会的な圧力が関わっているのではないかということも言われています。

つまり、みんなそれぞれ才能はあるし、能力がある人もそうでない人もそんなに激烈な差があるわけではありません。
例えば、僕はたくさん本を読みますし知識の情報発信をしていますが、その本を読むスピードが皆さんより100倍早いかと言うとそんなわけはありません。

人間の能力や行動力というものは、ある思い込みによってかなり左右されています
しかも、それは無意識に起きるようなものなので厄介です。
つまり、僕たちはその思い込みによって能力を下げられているようなものだけれど、それに気づいていないので、本当に自分の能力が低いと思い込んでしまい、行動しなくなったりやる気がなくなったりするのではないかというのが今回参照している研究です。

「ステレオタイプ脅威」

これは心理学的にはステレオタイプ脅威と呼ばれている考え方で、今回は、このステレオタイプ脅威というものについての解説と、そこから逃れるための方法について紹介しようと思います。

プリンストン大学の研究者たちが行ったミニチュアゴルフを使った実験があります。
白人の学生を集めて全部で20ホールぐらいのミニチュアゴルフをしてもらう実験ですが、その際に、その一部の学生たちに対して、「これから行うミニチュアゴルフは、生まれつきの運動神経を測るための運動適性検査の一環です」というように説明されました。
実際にはそんなものはありませんが、生まれつきの運動神経を測ることができる学術的なテストなんだと伝えてプレッシャーを与えました。

生まれつきの運動神経をはかるテストだとしてプレッシャーを与えたグループと、ただ単に普通のミニチュアゴルフだと伝えて行なってもらったグループに分けて、そのスコアがどれくらい変わるのかということを調べました。

その結果、生まれつきの運動神経を測るものだと言われた学生は、それを言われなかった学生よりもスコアが悪くなり、最終的なスコアとしては平均で3打差ぐらいの差がつきました。

つまり、これはあなたの生まれつきの運動神経を測るテストだと言われたグループは、それを言われなかったグループよりもスコアが悪くなったということです。

これだけを聞くと、当然の結果だと感じると思います。
これからあなたの生まれつきの運動神経を測ると言われるとプレッシャーを感じて、それによって緊張してしまったのではないかと思うはずです。

ところが、この実験は方法を少し変えてみると全く違う結果になりました。
今度は黒人の学生を対象に同じことを行いました。
同じように、これから行うのは生まれつきの運動神経を測るためのテストだと伝えてミニチュアゴルフを行ってもらったグループと、何も言わずに普通にミニチュアゴルフを行ってもらったグループに分けて実験を行いました。

そうしたところ、なんと黒人の学生に対しては、それが運動神経をはかるテストだと伝えようが伝えまいが、そのスコアに差はありませんでした

ですから、なぜか白人の学生だけが、それが生まれつきの運動神経を測るテストだと言われた時にミニチュアゴルフのスコアが悪くなってしまい、黒人の場合にはその差が出なかったということです。

生まれつきの運動神経を測るテストだと言われたことによるプレッシャーが影響してスコアが悪くなるというのであれば、それは白人も黒人も関係がないはずです。
ですが、なぜかそこに違いが出たわけです。

能力の違いではなくネガティブなステレオタイプの影響

なぜこのような違いが出たのかと言うと、日本では比較的人種差別の問題について意識することも少ないでしょうし、なかなかイメージできないかもしれませんが、やはりアメリカでは白人は黒人に比べると一般的に運動神経が悪いというイメージがあるそうです。
もちろん実際には白人の人でも肉体能力の高い人もいくらでもいるでしょうが、一般の世俗的な通説としてそのようなイメージが持たれているということです。

日本でも、例えば、男性の方が女性よりも数学能力が高いというようなイメージを持つ人もいると思いますが、このような一般的に広く持たれる思い込みとして、白人は黒人よりも運動能力が低いというステレオタイプがあるそうです。

このステレオタイプがあるからこそ、これからあなたが行うミニチュアゴルフは生まれつきの運動神経を測るためのテストだと言われた白人学生は、自分が失敗すると白人の方が黒人よりも運動神経が悪いというネガティブなステレオタイプを証明することになってしまうし、周りからもそう思われてしまうという二重のプレッシャーによりスコアが悪くなってしまったということです。

実際に運動神経が悪いわけではありませんが、そのような一般的に思われている社会的通念によって起きるプレッシャーによって、本当に能力が下げられてしまうということがあります。

ステレオタイプ脅威には逆向きもある

これがステレオタイプ脅威と呼ばれるもので、これは逆に用いることもできます。
この研究では、全く同じミニチュアゴルフを行ってもらいますが、伝え方を少し変えて別の実験を行っています。

黒人の学生と白人の学生を分けて、「これから皆さんにはミニチュアゴルフを行ってもらいますが、これはスポーツインテリジェンスを測定する実験です」というように伝えました。

そうしたところ、白人の学生に対しては、スポーツインテリジェンスを測定する実験ですと伝えてもスコアは落ちませんでしたが、黒人の学生に対してスポーツインテリジェンスを測定する実験ですということを伝えておくとスコアが大きく落ちて、平均で4打もスコアが落ちてしまいました。

スポーツに対する知性を測定する実験だと伝えると、白人の学生には影響がなかったのに黒人の学生に対してはスコアを落とす結果になったということです。

これは先ほどと逆で、これも実際には黒人の方が知性が低いというわけではありませんし、黒人の中にはとても頭のいい人もいるしそうでない人も当然いますが、アメリカの社会的な通念として、黒人は白人よりも学歴が低いとか頭が悪いというイメージが持たれているからです。

そんなイメージのせいで、スポーツインテリジェンスを測定すると言われると、一般的に頭がそんなに良くないと思われている黒人というグループに自分は含まれていると思い込んでしまいます。
そうすると、実際には頭が悪いわけでもないのに、スコアが悪くなるという影響が出ます。

一方で、白人は一般的に黒人よりも頭がいいと思われているので、そんなプレッシャーでスコアが下がることはないわけです。
ところが、それが運動神経を測るテストだと言われるとプレッシャーに繋がってしまうということになります。

人は日々社会的な思い込みに左右されている

人間は、このようなステレオタイプ脅威と呼ばれる社会的な思い込みにかなり影響を受けています

例えば、自分は運動が苦手だけれどこれから行うのは運動神経を測るテストなんだと思ってしまうと能力を発揮することができずスコアは下がってしまいます。
同じテストでも、自分はあまり頭が良くないと思っていて、それが運動知性を測るテストだと考えてしまうとスコアが下がってしまいます。

つまり、自分が持っているネガティブな思い込みやステレオタイプを抱えた状態で行うと、ゴルフのスコアでさえも落ちてしまうということです。
これがステレオタイプ脅威という考え方になります。

周りの人に対しての印象も影響を受ける

これは他人に対しても同じように影響を与えることがあります。
例えば、アメリカであれば、人通りのあまりいないところに黒人がいると、アメリカには人通りの少ないところにいるは若い黒人が暴力沙汰を起こすのではないかというステレオタイプがありますので、その思い込みだけでその黒人は周りから避けられるそうです。

ところが、今回の参考文献で紹介されていますが、そのような人通りの少ない道を歩く時に黒人がヴィヴァルディの四季を口笛で吹きながら歩くと、怖がられることがなくなったそうです。

この理由は簡単で別のステレオタイプで打ち消しているからです。
人通りの少ないところにいる若い黒人男性は人間の勝手なイメージで暴力と結びついているわけですが、ヴィヴァルディが好きだというと知的で頭が良さそうなイメージがすると思います。

逆のステレオタイプで打ち消して前に進む!

このように自分が周りに思われているステレオタイプは、逆のステレオタイプをぶつけることによって打ち消すことができます

ですから、自分は運動神経が悪いと思い込んでいるのであれば、その運動神経とは関係のないところで勝負すればいいわけです。

僕も運動神経が悪いと思っていましたし運動は苦手だったのでずっと避けていましたが、自分は確かに運動は得意ではないけれど習慣化の技術については得意だと自信は持っていました。
ですから、運動神経に頼るのではなく習慣化の技術を使って運動を続けることができるようになろうと考え、自分は習慣化の技術については長けているという思い込みで実際に続けることもできるようになったということです。

これが自分は運動は苦手だから運動は続かないと思い込んでしまうと、本当に続かないという結果になってしまいます。

ですから、自分が得意なアプローチをこれから行うことに結びつけて、ステレオタイプ脅威を打ち消すということをすると、物事を継続しやすくなったり仕事でも良い成果を出すことができるかもしれないというのが今回の研究から示されていることです。

例えば、皆さんの中にも、自分は内向的だから人脈を作るのが苦手だと考えている人がいると思います。
その場合は、内向的な人が人間関係を作る時のメリットは何なのかということを考えます。
内向的な人の方が人の心を理解しやすいということがあります。
そこから外交的な人のようにいろんな人に声をかけることはできないけれど、目の前の人の心をつかむのは自分の方が得意だと思うようにすれば、それによりステレオタイプを打ち消すこともできます。

運動神経がないと考えている人は、運動神経は確かに低いけれど続ける力だけは自信があるというのであれば、小さなところから始めて続けることを考えてみようとすればできるようになります。

ステレオタイプ脅威というものは、自分のネガティブな思い込みに対して、別の思い込みをそこにぶつけることによって打ち消してリセットするものです。

皆さんも、自分の能力に自分で勝手に限界を作りそうになってしまった時には、このステレオタイプ脅威のことを思い出してみてください。

思い込みを突破して可能性を広げるためのおすすめ

今回はそんな思い込みを突破するための方法を紹介させてもらいました。
さらに今回のおすすめの動画では、皆さんの思い込みを突破して可能性を広げるためのおすすめの動画を紹介しておきます。

人には誰でも可能性があります。
ですが、今回のような思い込みや不安やプレッシャーというものを乗り越えないと、その可能性も試すことさえもできなくなってしまいます。
ですから、そのスタートラインに立つために役に立つであろう動画を2本紹介しておきます。

思い込みを突破するために

人間関係から投資判断にまで使えるペンシルベニア大学式12のデバイアスガイド

自分の持っている思い込み:バイアスをなくすことをデバイアスと言いますが、このデバイアスを学ぶことによって余計な思い込みをなくして、自分の可能性を最大限に生かすための方法について解説した動画になっています。

投資の判断でも人間関係でも変な思い込みばかりが先行してしまい、それにより失敗してしまうという人がほとんどです。
人間の判断ミスというものは、未来が分からないということではなく、人間が自分の思い込みに引っ張られやすいということを認識しないと起きてしまうものです。
そんな思い込みをなくすためにぜひ役立てていただけたらと思います。

自分を受け入れて前に進むために

挫折の自己嫌悪をなくす【7つのセルフコンパッション】

自分に自信がなさすぎる人がいます。
自分には何の取り柄もないと考えたり、自分の存在さえも否定してしまうような人がいますが、これに対してはまた別の対策が必要になります。

自分は能力が低いと思い込んでいたとしても、そんな中でも一番まともな能力はどの部分だろうかといったことに目を向けて自分を受け入れることにより、能力というものは伸ばしていくこともできるものです。

誰でも自分が今どれぐらいの位置にいるのかということを理解できなければ、何をどのように努力すればいいのかも分かりません。
まずは自分を受け入れて、適切な自信を持つということがとても大事です。
そのための方法として、こちらのセルフコンパッションの動画を参考にしていただけたらと思います。

挫折したり失敗したりすると自己嫌悪に陥ってしまうこともあると思います。
それにより行動しなくなったりする人もいますが、大事なのはそれを乗り越える方法を学ぶことです。
失敗した時にいくら自分をディスったとしても前に進むことはできません。
失敗した時の自己嫌悪を自分の力に変えて受け入れていくということがとても重要です。
そのための方法としてセルフコンパッションについて解説した内容になっていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。

可能性を広げるためのおすすめ本

今回のおすすめの本としても、皆さんの可能性を広げるために役に立つであろう本を紹介しておきます。

¥1,540 (2020/07/16 03:54:20時点 Amazon調べ-詳細)

こちらは僕の本ですが、思い込みやバイアスを突破するための科学的な方法についてまとめた内容になっています。

セルフコンパッションを学ぶためにはこちらの本が一番おすすめです。
何度も紹介している名著なのでよく Amazon で売り切れているとは思いますが、もし残っていた場合にはぜひチェックしていくことをお勧めします。

こちらの今回の参考文献を紹介しておきますので、興味のある方はぜひこちらもチェックしてみてください。

さらに、おすすめの本として僕の無料のオーディオブックのリンクも入れておきます。
通常は3000円ぐらいするものですが、これを無料で聴けるというAmazon のキャンペーンを行っています。
1人1冊だけですが、まだの方はぜひチェックしてみてください。

今回のおすすめ動画
今回のおすすめ本
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【通常3000円が今だけ無料】僕のオーディオブックがAmazonで無料で聞けます。詳しくは↓

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本内容は、参考資料および、動画を元に考察したもので、あくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
参考:Claude M. Steele(2011)
Whistling Vivaldi: How Stereotypes Affect Us and What We Can Do (Issues of Our Time)

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