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【プーチンとヒトラーの共通点】独裁者が暴走する15のやばい兆候

独裁者の心理学

独裁者は特定の行動を取りやすいと言われています。
独裁者の特徴や心理について、なぜそのようなことになってしまうのかということを理解すると、現状のロシアをめぐる問題がどれだけ危険なことなのかということがわかります。

プーチン大統領も、国連の常任理事国にも入る国で圧倒的に支持されてまともな国政を行っていた時期もあります。
こんな状況になるほど危険な国だと思っていなかった人が多いと思いますが、なぜあんなにもわけのわからない行動を取り始めたのか?現代でこんな戦争がなぜ起きるのか?というような疑問の答えも見えてきます。

プーチン大統領がもともと独裁者予備軍だったと考えると、今回の問題がとてもわかりやすく見えてきます。
もちろん、直接話を聞いたわけでもないのであくまで考察ではありますが、過去の事例も踏まえて独裁者の心理学として解説させてもらいます。

偏執的恐怖

2017年にウェイン州立大学のSeth Davin Norrholm博士らが、独裁者に関する先行研究をまとめてレビューした研究があります。
その中でいくつかの特徴が見えてきていますが、まず偏執的恐怖というものがあります。
これは独裁者は意外と過度な不安やずっとつきまとう恐怖に苛まれて行動しているというものです。

歴史的に見ても独裁者は最終的には悲しい末路に終わることが多いですが、その権力が絶対的なものであっても、独裁者は常に過度な不安や恐怖に苛まれています。

ボディガードは常にいて軍隊を動かすこともできて、どんなことでも自分の自由にできそうな感じがしますが、頭がおかしくなってしまうレベルの不安や恐怖を常に抱えているそうです。
好き放題に行っているように見えて、市民の反乱や側近からの暗殺の恐怖などに常に苛まれていて、実際にはメンタルがかなりヤバい状態になることが多いようです。
その不安や恐怖がおかしな方向に進んで、意味不明な行動をとる人が結構多かったそうです。

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サダム=フセイン、ヒトラー、金正日、タン・シュエ

例えば、サダム=フセインは、自分がどこで食事をしているのかということを誰にも知られないために、国のいたるところで自分がそこに行くから食事の用意をするように毎日指示していたそうです。
複数の場所で食事の予定を進めて、来るかどうかわからない状況を作っていたぐらい、身近な人に対しても食事に対しても信頼することができなかったということです。

独裁者も最初はいいのかもしれませんが、その立場にずっといると不安や恐怖に苛まれて頭がおかしくなってしまうようです。
ヒトラーも同じですが、長年独裁者でいると頭がおかしい行動をとってしまうということが示されています。

他にも金正日も同じで、飛行機で暗殺されることを異常なまでに恐れていたそうです。
もちろん飛行機を撃ち落とされるという問題もあるでしょうが、飛行機の中では逃げることができないと考えていたそうです。
そのため、モスクワまで行く際も飛行機を一切使わず装甲列車を使っていました。

普通に考えると、飛行機よりも列車の方が暗殺方法が色々あるような気がします。
それにも関わらず、彼は飛行機での移動を絶対にしなかったそうです。
不安や恐怖に駆られてしまい意味のわからない行動を取り始めます

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ミャンマーの独裁者のタン・シュエは、このままでは自分の国が不安定になると占星術師に言われたそうです。
偏執的な恐怖に苛まれているせいで、占星術師の言うことを信じてしまい頭がおかしくなり、結果的に水も電気も何もないジャングルの奥地にミャンマーの首都を移転させたことがあります。
ジャングルの奥地であれば水も電気も何もないので、反乱が起きることでもないだろうと考えたのかもしれません。

暗殺を恐れて意味不明なことをするだけであればまだわかりますが、ジャングルの奥地に首都を移転するとなると、さすがに頭がおかしいとしか言いようがありません。
これも偏執的な恐怖に苛まれ続けた結果やってしまう行動です。

今回のプーチン大統領のウクライナ侵攻を見ても、一体何の目的があるのか?何がしたいのか?よくわからない人が多いと思います。
そもそも目的なんてないのかもしれません。
人間は長期間偏執的な恐怖に苛まれると意味のわからない行動をとります。
偏執的な恐怖によって頭がおかしくなっている可能性もあるので、独裁者のおかしな行動を現実的に理解するのは難しいかもしれません

この視点が正しいのかどうかは本人しかわかりません。
プーチン大統領が本当に頭がおかしくなっていたとしても、本人さえも気づくことができません。
どちらにしても、多角的な視点を持つことが重要だと思います。
どんな視点から物事を見てもいいと思いますが、心理学的にはこのような観点で見ることもできるということです。

自己重要妄想

独裁者は自分を神だと思い込んでしまいます。
自分で自分を神格化してしまい、その妄想に基づいて行動するという特徴もあります。

不安や恐怖に苛まれた結果、極度なストレスが反転してしまい、独裁者は妄想の世界に突入してしまいます。
独裁者は自分は重要人物なんだというあまりにも壮大な妄想を作り上げて、それを文化や政治に入れ込むことを始めてしまいます。

例えば、サダム=フセインであれば、「自分はイラク国民の救世主だ」と考えていたそうです。
実際には国民も虐げているわけですから、はっきり言って救世主であるはずがありません。
他にも、カダフィは、「自分は王の中の王だ」と思い込んで、最終的には戴冠式まで行いました。
金正恩は「私は神のような存在だ」とわざわざ宣言しています。

普通に考えると、こっ恥ずかしい話ですが、このようなことを平気でしてしまいます。
自分の思い込みを政治的にも文化的にも強要しようとします。

暗殺への脅威

独裁者は好き放題やっているわけですから、そうなれば当然ですが暗殺の脅威も大きくなります。
圧政により国を束ねれば、その独裁者一人を暗殺すれば、それまで作られたシステムを誰でも利用することができます
そのため常に暗殺の脅威にさらされます。
その暗殺の脅威は、先ほどの自分の思い込みを上回るレベルでのストレスになってしまいます。

多くの独裁者は自分の力に絶対的な自信を持っているにも関わらず、暗殺に対して深刻な不安を抱えています。
例えば、カストロは、彼のボディーガードが知っている範囲だけでも638回も命を狙う暗殺未遂があったそうです。そのうちの幾つかは CIA が主導していたとされています。
CIA だけでなく主に身内や内部からの暗殺がほとんどですので、信じることができる人は誰もいなくなります。

フセインの場合は、未遂に終わりましたが自分の義理の息子が長男を暗殺しようとしたということもありました。
家族の中でも暗殺の不安が考えられ、自分だけでなく自分の家族も殺されてしまうかも知れない不安があるわけです。

プーチン大統領も日本に来た時も何も食べないということで知られています。
日本のレストランに行っても何も口にすることがなく、シェフを連れてきて食事をしていました
自業自得とも言えますが、独裁者は意外としんどい人生を歩んでいるのかもしれません。

ナルシシズム

こんなにも不安定なメンタルを作った原因は自己愛によるものです。
ナルシシズムはもっとも独裁者に関係している特徴だと言われています。
全ての独裁者はもれなくナルシシズムの傾向があります。

心理学的にはナルシストは自分の重要性を異常なまでに誇張します。
自分の存在を本来の自分よりもすごく見せようと一生懸命になります。

一生懸命頑張って自分をかっこよく見せるとか、自分が素晴らしい人間だと思われるように努力するのが普通です。
ところが、ナルシストはその努力する方向がおかしな方向に向かいます。

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例えば、収入を増やして月収100万円にしたいと思ったとしたら、そのための勉強をしたり必要な資格を取ろうとしたり、それによって収入を増やそうとするのが普通の努力です。
心理学的に病気のレベルでナルシストになってしまうと、自分が月収100万円の人だと周りから思われるように、豪遊したりブランドものを着込んだりします。
100万円稼ぐための努力ではなく、ヘタをしたら借金をしたり悪事を働いてでも、自分が月収100万円の人だと思われるための努力をします。
努力の方向や行動がおかしな方向に進んでしまうのがナルシストです。

多くの独裁者がこれと同じことをしてしまいます。
どう考えても国の利益にならないことをしたり馬鹿げた行動をします

今回のウクライナ侵攻も同じです。
仮にウクライナを手に入れたとしても、どう考えてもマイナスが大きすぎます。
なぜそんな馬鹿げたことをするのかとみんな疑問に思うと思いますが、これもこのナルシシズムの観点から考えると理解できるような気がします。

彼は最強のロシア帝国を作りたいのかもしれません。
それを主導したのが自分であり、自分は世界一優秀な指導者だと誇りたいのだと思います。
そのパフォーマンスとしてウクライナを手に入れるということを周りに見せたかったのでしょうが、本当にロシアという国を豊かにしたいのであれば他にやるべきことがあったはずです。

ナルシストの特徴として自分の能力や業績に夢中になってしまうという特徴もあります。
自分の重要性を誇張して信じ込んでしまい、自分ならどんなことでもできると考えたのでしょう。
ウクライナもあっという間に落とすことができると思い込んでウクライナ侵攻を始めたのでしょうが、実際には、かなり苦戦してロシアの経済はどんどんヤバい状況になっています。

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このような状況になったらナルシストはどう考えるでしょうか?
おそらく、「成果は自分のおかげ」「障害やマイナスは他国がロシアを脅かしたせい」と言い始めます。
ナルシシズムの観点から見ると、プーチン大統領のおかしな言動も見えてくる部分があります。

ここまで来ると国民の声も側近の声も届きません。
他国からの批判や国際情勢も見えなくなります。
ナルシストはこじれると他人のニーズや感情に共感できなくなります
どんどん鈍感になり周りの意見を聞かなくなります。
周りの意見を聞くことなく自分の妄想に取り憑かれていくので、プーチン大統領が改心してこの戦争が終わるということはおそらくないような気がします。

ここから先は独裁者の心理学についてさらに踏み込んでいきます。
独裁者がどのようにして生まれるのか?
今後プーチン大統領がどのような行動に出るのか?
このようなところまで踏み込んで解説させてもらいますので、続きは今回のおすすめの動画からDラボでチェックしてみてください。

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リサーチ協力:パレオチャンネル

参考:Seth Davin Norrholm, Samuel Hunley, Ph.D.  (2017) The Psychology of Dictators: Power, Fear, and Anxiety. https://www.anxiety.org/
James Fallon Ph.D.(2011) The Mind of a Dictator. Exploring the minds of psychopaths and dictators. The Psychopath Inside. https://www.psychologytoday.com/

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