新しいことを身につける練習や勉強
僕も実際に本を読むときが新しい技術を身につけたいと思い時に使った方法ですが、定着しやすくなるとても良い方法があります。
それは、10秒休憩というテクニックですが、簡単に行えてとても効果があるテクニックを紹介させてもらいます。
新しいことを学んで身につけようと思えば、学校の勉強でも語学勉強でもどのようなものでも当然練習が大切な理由です。この練習をダラダラしてしまったり長時間行って疲れてしまうっていう人もいると思います。
新しいことを脳が定着させるのは人間が何もしていないときです。ですから、休憩を挟まないと新しいことは身に着けることができないということです。
このような内容は勉強法に関しても紹介させてもらいましたが、休憩はどのぐらいこまめに挟めばいいのでしょうか。
休憩の頻度と時間
アメリカ国立衛生研究所の研究で、新しいスキルを身につける時にはかなりこまめに休憩をとったほうがいいということが分かっています。具体的には、10秒勉強したら10秒休憩を挟むという面白い方法です。
これは、何か新しいスキルを勉強している時間と休憩している時間は同じぐらい価値があるということを証明したという興味深い研究です。
この研究では、利き手とは逆の手で数字をタイピングしてもらうという実験を行いました。10秒間このタイピングのトレーニングを行い10秒間の休憩を挟むことを35セット繰り返してもらいました。この際に被験者たちの脳をスキャンしたところ、新しいスキルを学ぼうと練習している時よりも休憩している時の方が、脳の中の新しいスキルを定着させるための部位が活性化していたということです。
なにもしない時間が定着させる
つまり、新しいことを学ぼうと練習することは大切ですが、その直後に何もしない時間をあえて作ることによって、脳に定着が行われています。
ですから、休憩を挟むことなくぶっ通しで練習したり勉強していると、かえって定着率は落ちてしまいます。
実験で行われたようなタイピングの練習であれば、10秒の練習と10秒の休憩を繰り返すことが出来ますが、通常の勉強などであればどうしても学習時間を10秒にするのは難しいと思います。
ですから、お勧めとしては10〜20分勉強したら6分休むようにするというようにこまめに休憩を挟むようにしたほうがいいのではないでしょうか。
僕たちはどうしても60分とか90分をぶっ通しで集中できる人の方がかっこいいように感じてしまいますが、実際にはこまめに休憩をとる人の方が成果が高いということです。ただし、大切なポイントとしては、時間の配分は自分で決めて、この時に実際に記憶の定着率が上がっているのかということを自分でチェックすることと、休憩の際には余計なことをしないということです。休憩の時にスマホを見て LINE をチェックしたりしていては、脳はリラックスしていないのでせっかく勉強したことも定着出来なくなってしまいます。何もしない時間が大切です。
休憩は思っている以上にこまめに取ったほうがいいということと、休憩中は何もしないということを意識してみてください。
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リサーチ協力:Yu Suzuki https://www.nicovideo.jp/paleo
参照:https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0960982219302192