お小遣いのあげ方
お小遣いをもらう時に、毎月一定額を何もしなくてもらう子供と、お手伝いをしたり勉強など何かしらやるべき事をした後にもらう子供を比較した研究があります。
必ずしもやるべきことをした後にもらう方法が最善というわけではありませんが、研究では、やるべきことをしたあとにお小遣いをもらっていた子供は慈善団体に寄付をする確率がそうでない子供に対して2倍になりました。
ですから、どちらかというとやるべきことをやった対価としてお小遣いをもらったほうがお金の使い方は上手になったと言えるかと思います。
お金の不安から逃れる方法
また、世の中にはもちろんお金がなくて不安な人もいますが、どんなに稼いでもお金の不安から逃れられない人もいます。どうすればお金の不安から逃れられるのか?
子供を対象にした研究で、算数の得意な子供はお金の管理がうまくなる傾向があるということがわかっています。寄付や貯金も上手に出来るようになります。
ですから、自分の子供に将来お金に不安を感じることなく上手な使い方をしてほしいなら、算数を好きになったり得意になってくれるように日常の中でクイズ形式で問題を出したり数字に触れるようにすることをおすすめします。
逆に、算数が苦手だったという子供はお金の不安を感じやすくなるということもわかっています。
算数や数学が苦手だと、収入の大小にかかわらずお金に関する不安を感じやすくなってしまいます。
子供が貯金できるようになるには
全米1500世帯を対象に行われた調査です。
子供の貯金額や寄付額が世帯収入とどれ位の関係があるのかを調べています。
普通に考えると、金銭的に裕福な世帯の子供のほうがお小遣いもたくさんもらっていて貯金などお金の使い方も教わっていて、その結果お金の使い方もうまくなってその子供も将来裕福になるのだろうと思うのではないでしょうか。
ところが、子供の貯金額と世帯収入はまったく関係がありませんでした。
世帯収入は子供の貯金額や寄付額にまったく影響を与えていないということです。
では、何が影響を与えるのか?
「子供が貯金をしやすくなる条件」がたったひとつだけわかっています。
それは、「温かい家庭」があるかどうかです。
温かい家庭で育つ子供ほど、貯金や寄付ををしやすく、貯金額もかなり大きくなるということがわかっています。
調査の中では、そういった家庭では、お小遣いを貯金するだけでなくバイトするようになったらそれも貯めておいて大学の学費も自分で貯めておいた子供も多くいたそうです。
もちろん、温かい家庭かどうかだけが影響するわけではないですが、大きく影響を与える傾向があるのは間違いないと思います。
▼参考文献