面接で使えるテクニックを紹介します。
自己アピールで、自分がどんなことをしてきたのかということを語る人が多いですが、これは本当に正しいのでしょうか。
科学的に正しい自分をよく見せるための自己アピールの方法はあるのでしょうか。
もちろん面接でも使えますが、面接以外でも初対面の人に対して自分の能力をアピールしたい時や、初対面でなくても自分を魅力的に見せたい場合にも使えます。
もとの研究はカリスマ研究ですから、能力を高く見せて、ついていきたい人と思われるような自己紹介や自己アピールの方法です。
実績よりアピールすべきは・・・
自分の今までの実績がそんなにないとか、過去に成し遂げたようなことがあまりないという場合でも、面接に通りやすくなるための自己アピールの方法を紹介します。
特に学生の方や若いうちに転職しようとした場合には、実績をアピールしようとしても、何かを成し遂げたというよりは、まだまだこれからだという場合が多いと思います。
自分にはアピールすべき実績がまだないという時には、可能性をアピールするべきだということがハーバード大学の研究により分かっています。
2012年にハーバード大学が75人の学生を集めて就職活動における面接の擬似実験のようなものを行っています。2つのグループに分けて、どのように自分を表現すれば、その人は採用したい魅力的な人だと思われるのかということを調べています。
面接官役をしてもらい、様々な人の経歴書を提示され、自分が経営者であればその人を採用するかどうかという質問をします。履歴書は2つのグループに分かれています。
1. 達成グループ
2年間専門的な仕事をしていて、リーダーシップテストでも高得点を取っている(実績もありテストの点もいい人)
2. ポテンシャルグループ
該当するジャンルの経験はないけれど、リーダーシップテストでは高得点を取っている(実績はないが可能性はある人)
どちらの候補者を採用したいと思うか、どちらの方がカリスマ性や能力を感じるかということ調べたものです。
普通に考えると達成グループの方が採用されやすい気がします。すでに2年間の職歴があり、かつ、リーダーシップテストでも高得点を取っているわけですから、採用されやすいと考えると思います。
ところが、実際はポテンシャルを伝えられたグループの方が、人気がありました。
過去よりもこれからの可能性
どうやら僕たちは、過去に起きたことよりも、これからどんなことが起きるのかという事の方に対して興味を持つようにできているそうです。
その人が過去に達成してきたことをアピールされた場合よりも、未知数であっても素養は十分にあるということが分かっているので可能性はあるとアピールされた方が、その可能性の方に注意が向きやすいということです。
重要なのは、自分が何かを成し遂げている場合であっても、成し遂げていることがない場合でも、ポテンシャルを示すことが就活や転職においてはとても重要になるわけです。
今までやってきたことや資格があまりなくても、可能性を感じさせることがとても大事なので、未来のことやビジョンを語る方が魅力を感じられやすいです。
大言壮語は意味がありませんが、もしかしたら何かをやってくれるかもという可能性を感じさせることが重要です。その可能性を感じるのは、情熱なのか、ビジネスプランなのか、人とは違う変わった視点なのか、それは人により違いますが、可能性をアピールすることを頭に置いておいてください。
あれ俺の友達、あれ俺のした仕事・・・、自分の仕事の実績をやたらとアピールしたがる男性がいますが、過去の実績ばかりを言う人に魅力なんか感じません。
そんな話よりも、まだまだ具体的になっているわけではなくても、夢やビジョンを楽しそうに語っている人はかっこいいものです。これがポテンシャルをアピールすることの効用です。
達成アピールではなくポテンシャルアピールを心がけてください。
自己アピールにおすすめの動画
第一印象診断テストと初対面からトクする人の特徴
▶️https://www.nicovideo.jp/watch/1538131803
人前で緊張しないで済む事前準備
▶️https://www.nicovideo.jp/watch/1539875642
Researched by Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo
Reference
Tormala, Z. L. et al. (2012). The preference for potential.