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韓国【不買運動が高速ブーストした理由】を心理学的に解説してみた

韓国不買運動が高速ブーストした理由を心理学的に解説してみた

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原因を心理学的に考察してみた

韓国で日本製品の不買運動が加速しているというニュースがありましたが、特に若い人の間でそれが加速しているというようなことを心理学的に考察してみたいと思います。
念のために言っておきますが、政治的な立場はどんな立場もとりません。韓国政府と日本政府の問題であり、韓国人の友達もいますし特に政治的な立場を言いたいわけではありません。原因を心理学的に考察してみたいというものです。

ごく少数の意見が加速

基本的に、多くの人は流されてしているだけで、このような炎上騒動を起こす人はごくごく一部の人達だということが様々な研究で分かっています。
今回のお勧めの本としても紹介しておきますが、『ネット炎上の研究』という興味深い本があり、このような炎上や抗議活動というものがネット上でどのようにして起きるのかということを調べてくれています。
例えば、この本の中で紹介されている研究では、19992人に調査を行いネット炎上に対してどのような人たちが関わっているのかということを調べています。
実際にネット炎上に関わったことがある人は全体の1.1%だけで、積極的にネット炎上に関わっている人は0.47%しかいないということが分かっています。
ですから、大きな騒ぎのようになっている炎上騒動であっても、実際にその内容を投下して炎上を促進している人は、わずか数十人ぐらいの可能性があるということです。これがネットでは一気に拡散されてしまい、今回のような騒動になっているのではないかと考えられます。ほとんどの人は流されているだけです。

2014年にマニトバ大学が行ったもう少し大きな規模の調査でも、ネットユーザー全体の5.6%の人達しか荒らしには関わっていないということも分かっていますので、このような騒動はごくごく少数の人たちが先導している可能性がありますので、そのせいで、日本人は・・・韓国人は・・・日本製品は・・・というようなことに結びついてしまうのが炎上の恐ろしいところです。

SNSの普及率が問題かも?!

なぜこのような加速が起きてしまうのでしょうか。
国民性云々を問題視している人もいますが、実際にはそういうことではない気がします。韓国のSNS の普及率が問題なのではないでしょうか。
例えば、インターネットの普及率に関しては日本と韓国はほぼ同じくらいです。2019年のグローバルデジタルレポートの調査によると、韓国の人たちは95%の人がインターネットを使っていて日本人は94%だとされています。ところが、SNS の利用率は韓国がとても高く85%で、日本は61%です。日本に比べて韓国の人達の方が SNS をかなり使っているということがわかります。

SNS で情報を収集する人が多いということは、ネット上の意見に左右されやすいということです。
ネット上の意見の危険性については、例えば、ロンドン大学の研究によると、専門家の正しい意見があったとしても、無知で偏った人の意見が40人集まるとその人の意見は簡単に潰されてしまいますほんの少し詳しい素人が集まった場合は、たった10人集まるだけで簡単に専門家の意見を潰してしまいます
日本でも韓国でも、まともなことを言う人が一人いたとしても、馬鹿が40人集まれば簡単に潰されるわけです。
SNS にずっと張り付いてアンチのコメントをひたすらするような人は、はっきり言って知能の低い人ですから、そんな人たちが40人集まれば、どんなに頭がいい人がまともな意見を言ったところで簡単に潰されてしまうわけです。
このような結果、今回のような大きな騒動になっているのではないかと推測することができます。
韓国に限らず、日本でもこのようなことは起きますので十分に気をつけてください。

SNSのデメリットが起因

おそらく不買運動をしたところで日本の対応が変わると本気で考えている人はそんなにいないでしょうし、別の統計でも日本と韓国の経済的な衝突により損をするのは韓国だと考えている人の方が多いということも分かっています。ではなぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか。
これも SNS のデメリットを紐解くと見えてきます。

例えば、SNS は使えば使うほどメンタルが悪くなったりネガティブなことに反応しやすくなる上に、人生の満足度が低下したり体調まで悪化するということが、ギャラップ社のデータを使いカリフォルニア大学が行った大規模な研究で分かっています。
5208人の男女を対象に行なったもので、SNS を使ってコミュニケーションをとる回数が増えれば増えるほど、全体的な人生の幸福度は低下し、SNS を使ったコミュニケーションが多い人は、そうでない人に比べて1年以内にメンタルを損なう可能性も高いということが分かっています。
他には、他人の投稿に対してやたらといいねをつける人、他人の投稿をこまめにチェックする人ほど、人生の満足度も低くメンタルも落ち込みやすく体調まで悪くなるということも分かっています。
ですから、SNS が普及している韓国ではこのような問題が出てきているのかもしれません。

睡眠の質の低下、その結果・・・

イギリス王立公衆衛生協会が、SNS のデメリットを徹底的に調べるという最近の研究によって、SNS のデメリットが色々とわかっていますが、そのデメリットの中には、睡眠の質が低下するということが含まれています。
このような睡眠の質の問題やストレスの問題に関しては、日本と韓国はとても似ていて、例えば、いわゆる森林浴に関しては日本や韓国が発祥と言われていて、このようなストレスやネガティブな感情のコントロールについて日本も韓国も研究が進んでいます。

おそらく、SNS の極端な普及により睡眠の質が国家レベルで低下しているのではないでしょうか。普及率で考えるとこの点では韓国の方がより深刻だと考えられます。
睡眠不足により起きる現象が2つあります。

1. 攻撃性の増加
2. 経済的判断能力の低下

睡眠不足によりこの2つが起きるということが分かっています。
2005年の論文によると、睡眠不足によりイライラが起きるということは当然分かっていて、このイライラの感情というものは、ネガティブな感情を倍増させてしまったり、ネガティブなことに対する反応性を高めるということも分かっています。普段まともな状態であれば気にしないような小さなことにさえも反応してしまうようになるということです。その結果、怒りを表したりぶつけるようになるということです。
今回の騒動も、もしかすると SNS の普及による睡眠不足が攻撃性を加速させている可能性も考えるべきかもしれません。

経済的判断能力の低下に関しても、2011年の論文で睡眠不足になると貯金が減るということが分かっています。
睡眠不足により人間の経済判断が狂ってしまい、経済判断が狂うとリスクが高い投資に手を出してしまったりギャンブルなどに手を出しやすくなってしまいます

日本でも起きるかもしれません

このように紐解いていくと、今回の問題はただ単に韓国と日本の問題というよりも、背景には SNS がもたらす害悪であったり、インターネットにおける炎上の正体を知らない社会が起こしてしまう悲劇だと考えることもできるわけです。

今後、日本でもさらに SNS が普及すれば同様のことが起きるかもしれませんし、特に若い人たちの間では起きる可能性も高いのかもしれません。

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人間関係で損する思い込み(バイアス)対処法
▶︎https://www.nicovideo.jp/watch/1540143783

リサーチ協力:Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo/

参照:https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13546783.2017.1378721
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0191886914000324
Global Digital 2019 report
https://www.rsph.org.uk/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15700720
https://www.jneurosci.org/content/31/10/3712.long

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