この知識はこんな方におすすめ
- 事前に面倒なかまってちゃんを見抜きたい
- SNSやネット上の話題に対して冷静に判断したい
ナルシストかまってちゃんの好む話題とは?!
いわゆるナルシストのようにもっと自分を見て欲しいとかかまって欲しいというような感じでもないのに、付き合ったら突然そんな感じになる人は皆さんの周りにいませんでしたか?
いざ付き合ってみると悪い人ではないけれど少し面倒だと感じるような人も結構いると思います。
このような自分の価値を認めて欲しいというアピールが強すぎるかまってちゃんが皆さんの周りにもいると思いますが、今回はこのような人が好む話題について紹介させてもらいます。
それがわかれば、その人の Twitter や Instagram の投稿やコメントを見たり、普段の会話の中での内容を見ると、その人が実は深い付き合いになると面倒になるかまってちゃんナルシストである可能性を見抜くことも出来るようになります。
そんな話題とは・・・
政治です。
普通に考えると、いわゆるナルシストであれば自分の自慢話ばかりをしそうです。自分の評価や自分の持っているものの話ばかりをしそうな気もします。
一方で、かまってちゃんであればメンヘラっぽい雰囲気で自分が悩んでいることを話して相手の気を引きそうな気もします。
ところが、どちらでもなくナルシストかまってちゃんの好む話題というものは、実は政治だったということです。
かまってほしい欲求が話題としての政治にあらわれる?
ネットでも普段の会話でも同じですが、自分が直接何かしら関わりがあるわけでも投資をしているわけでもないのに、アメリカは云々とか中国は云々と言い始めたり今の政府はどうのこうのと言い始める人が結構いると思います。
それを別に非難するわけでもありませんが、一般の人がそれほど政治情報を発信する意味は無いはずです。
Twitter などでもよく政治に関するトレンドが上がったりもしますが、これはかまってほしい欲求が政治の話題への参加という行動として現れるということを示している少し変わった研究がありました。
過去にアメリカとデンマークで行われた意識調査をベースにした研究で、2280人を対象にしたものと2450人を対象にしたものと500人を対象にした3つの調査を基にしています。
政治にどれくらい興味があるかということを調べるために、実験参加者の投票歴や政治家やメディアに対する接触頻度、政治活動への寄付の有無などを幅広くチェックしています。
さらに、全員の性格的な特性もチェックして、ナルシストが特定の政治的な行動をとるのかということを調べようとしたものです。
その結果分かったこととして、政治に対して積極的に関わったり政治に関する発信を積極的に行う人はナルシストが多かったということです。
ナルシストとしての特性が強く表れている人であればあるほど、ネット上でも政治活動に関わる傾向があるということがいわれているわけです。
この実験で使われているナルシスト度を見るためのテストにどのような項目が用いられているかということを理解すると、なぜナルシストやかまってちゃんが政治に興味を持つのかということも見えてきます。
このテストでは参加者のナルシスト度をチェックするために、
「私は自分にふさわしい敬意を周りから得るべきだ」
「私はもっと評価されるべきだ」
「私は自分にふさわしい敬意を周りから集めて尊敬されている」
このような文章をいくつも並べて、それらにどれぐらい当てはまるのかというようなことを質問しています。
なぜ、今回かまってちゃん型のナルシストと表現したかと言うと、一般の人にとっては普段の話題や SNS の発信で政治に関して触れたところで、それが良いか悪いかということではなく何かしらメリットがあるわけでもなく特別意味はないはずですが、彼らにとっての最も意味のある行為というものは「他人からの敬意」に対する欲求を満たすことだからです。
もっと他人から尊敬して欲しいとか立派だと思ってもらいたいという欲求を持っている人ほど、政治に対する関心があったということです。
つまり、周りから尊敬されたいとか素晴らしいと評価されたいと思っている人ほど、ネット上で政治にまつわる意見を発信したり、一般的な会話の中でも政治に関する話題を出しやすくなるということです。
政治は一般人が容易に話題として使いやすいジャンル
政治となると結構深い内容の話題としてのイメージはありますが、一般人が意見しやすいジャンルではあります。
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例えば、お酒を飲んで酔っ払って日本はこのままではやばいみたいなことを大きな声で言ったりすることも結構目にすることもあると思います。
議論するという意味では、日本の人口統計を見たり投資の実績などからより具体的に議論した方がはるかに立派に見えるわけですが、専門的な知識や情報がないとなかなか一般の人にはできません。
経済的な側面や文化的な側面などいろいろとありますが、専門的な知見がないと議論さえもできないような内容とは違い、政治というものはそんな知見がない人でも参加して意見を言いやすい分野です。
そのため、「他人から敬意はもたれたい」でも「努力はしたくない」という少し面倒なかまってちゃん型のナルシストには、政治がちょうどいい話題だということです。
ですから、自分はもっと評価されたいとか他人から敬意を持たれたいという欲求のあるかまってちゃん型ナルシストほど政治に関する話題を出しやすいということですので、そのような人がいた場合にはそっと距離を取った方がいいのかもしれません。
研究チームのコメントでは、全体的な統計から見ると自分は他の人よりも優れていると信じている人ほど政治活動に参加する傾向が強いということも確認されているそうです。
では、政治家は?
ですから、自分は他の人よりもすごいと思われたい人ほど政治を手軽な話題として使いやすいわけです。
では、政治に直接関わっている政治家はどうなのかと言うと、この研究によると政治家も同様だとされています。
結局、政治というものは政治に興味がある人とより強い興味のある政治家によって成り立っているものです。
ナルシストは現実を見ません。多くのものを望むばかりで現実を見ることをしません。
そのため、多くの政策や選挙の結果というものは、そこで出てくるマニフェストなどを見ても綺麗事ばかりを並べているものであったり、確かに素晴らしいけれど現実味のないものはかなりあります。
これも自分のことを評価して欲しいと思うナルシストが多いからです。
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全員の政治家がそうだとは言いませんが、多くの場合そのようになりやすいし、熱心に政治に参加する支持者や後援会の人たちもそのような人が多くなりやすいということです。
そうなると、政治というものはナルシストが動かすことになってしまいやすいというところに落ち着くと研究ではされています。
政治家は当選すると周りから先生と呼ばれますし、落選しても次の選挙までの間も先生と呼ばれます。
このようなことから考えても政治というものは権力を連想させるものなのだと思います。
そのためにナルシストが引き寄せられるのではないかとも考えられます。
ネット上で政治にまつわる炎上や話題が多いのも、政治にそもそも興味を持つ人がナルシストのタイプの人が多いということがあるからです。
皆さんの周りにももしこのような人がいた場合にはかまってちゃん型のナルシストである可能性を疑った方がいいでしょうし、逆に言うと、このような人とどうしても会話をしなくてはいけないという時には、ただ黙って聞いて勉強になりますとだけ言っておけば彼らは満足します。
そうようにしてナルシストをうまくかわすという使い方もできる今回の研究内容でした。
権力への欲求が強い人を理解するためのおすすめ本
今回は権力というものに対してナルシストは敏感だという話を紹介させてもらいましたが、決して能力が高いわけではありません。
ナルシストもサイコパスもこのような権力や地位や名誉というものに対して強い興味を持っています。
僕ははっきり言って自由にしか興味がないので、他人に対して何かを求めるということはありませんが、逆に自分に対して関わらないでほしいぐらいにしか考えていません。
皆さんも自由に生きていきたいしお金を稼ぎたいとも思うでしょうが、その過程において権力を欲しいと思うかどうかということがナルシストかどうかということを見分けるためのひとつのポイントになるのだと思います。
ですが、一般社会の中では残念ながら彼らの方が出世するという傾向があります。
これは考えれば当然ですが、普通の人は権力や地位を手に入れるために他人を蹴落としてまで上に上がろうとは思わないはずです。
自分のプライベートを犠牲にしてまでそのために頑張ろうとも思わないはずです。
だからこそそんな人たちの方が出世してしまうという現実があるわけです。
この本はスタンフォード大学の組織心理学で有名な方が書かれた本で、人間がいかに権力を求める人に弱いのかということを理解することができる本です。
これも当然ですが、権力なんて興味がないという人と自分は必ず出世すると息巻いている人がいたとしたら、どちらについて行った方が得をしそうかと言うと、明らかに自分は出世すると言っている人について行った方がいいような気がするはずです。
このように特別な能力が高いわけではなく権力への欲求が強いので声が大きくすごい人のように見えるだけです。
ですが、結局のところそんな人たちの方が出世する可能性が高いので、ポーズだけでもそんな人に見えるようにするか、そんな人に潰されないようにするために敵について知るかのどちらかだということを教えてくれるとても面白い本です。
スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツなど偉大な経営者たちも、では大抵の場合ここで言うところの悪いやつだったというストーリーも紹介されていて参考になると思います。
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面倒なナルシストたちに対処するためのおすすめ
ナルシストは面倒なものですが、一般社会の中では極めてナルシスト度が高い人よりも軽いナルシストの方が多いものです。
この軽いナルシストは皆さんに対してマウンティングしてくる可能性が高い人たちです。
自分の方がすごいということをアピールするために上から目線で攻撃してきます。
おそらく皆さんが対峙する可能性があるナルシストとしてはこの軽いナルシストで、それは言ってみるとハチではなくコバエですが、このコバエがずっと目の前を飛んでいるとかなり邪魔なはずです。
これに対してはナルシストとしてどうするかというよりもマウンティング対策で対処することができるものです。
今回はそんなマウンティング対策についてのお勧めの動画を紹介しておきます。
マウンティング対策としては波風立てることなく自然とマウンティングをやめさせるための方法とそうではなくきついマウンティングに対して戦ってやめさせるための方法がありますので、その両方を紹介しておきます。
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免責事項:本内容は科学の面白さを伝えることを目的としたエンタメです。なるべく多くの方に、科学的思考に興味を持ってもらうために、参考資料や過去の動画を元に、大胆な独自の考察したもので、事実を確定するものではなく、あくまで一説です。動画の結論は実際の研究とは異なる場合があります。
僕は文献を読むのが好きなタダの理系であり、専門家ではありません。また、多くの科学者とも同じように人間ですから、間違うことも多々あります。実際に知識を利用する際にはご自分で調査するか、専門家に相談してください。
参考:https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/0146167220919212?journalCode=pspc