成功法則の科学

漠然とある不安や焦りの正体とは

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DaiGo MeNTaLiST

漠然とした不安を感じるという人も多いのではないでしょうか。
不安には2種類があります。
一つは原因が分かっている不安。例えば、コンプレックスによるものや借金を抱えているとか失敗するのが怖くて緊張しているというような不安です。このような具体的で正体が分かっている不安ではなく、日常生活で困っているわけでもないし今日を生きるために困っているわけでもないのになんとなくそわそわしたりするような不安を感じたこともあるのではないでしょうか。
このような漠然とした不安は対策のしようもないので余計に強く感じる人もいると思います。

漠然とした不安の正体とは?

仕事が忙しいような時には余計なことを考えてる余裕もないのでこのようなモヤっとした不安も感じませんが、意外と休みの日はモヤモヤした不安を感じてしまいうまく休めないということもありかと思います。
例えば、経営者の人で土日も働いてないと気が済まないという人もよくいますが、このような漠然とした不安が原因になっている場合もあるかと思います。

この漠然とした不安の正体は何なのかということを調べた研究がいくつかあります。
結論としては、その原因はマルチタスクです。

普通は何かに追い立てられているから不安や焦りを感じます。この追い立てられているものが分かれば対策したり、一時的に追い立てられたとしてもそれがなくなれば安心できるわけです。その対象がなくなれば不安も焦りもなくなるのが普通です。
ところが、休日をゆっくり過ごしていたり旅行に行ったりしているのにやたらそわそわしている人がいませんか。
例えば、家族で旅行に行っているのに旦那さんがやたらと仕事のことを気にしたりスケジュールを確認していたりする状況は結構あるのではないでしょうか。

これはマルチタスクが原因でそもそも皆さん自身にその原因があります。
皆さんの時間が細切れになっていて、一つ一つの時間にその時すべきことだけに集中するということができなくなっています。これはスマホなどのせいです。
これはスマホ依存の研究から出てきた知見で、不安や焦りのせいで一点に集中できなくなっていますが、その一点に集中できない状態が続くと不安や焦りを加速させていってしまいます。何も届いていないのに LINE ばっかり見ているとか、やったらメールをチェックしてしまうというようなスマホばかり触っているような行為が漠然とした不安や焦りの正体です。

マルチタスクの闇

皆さんがマルチタスクをやめるためのモチベーションになるような研究をいくつか紹介します。

スマホ依存の研究で有名な2010年のメリーランド大学の研究で、200人の学生を集めて24時間のデジタル断食を行いました。
その結果、大半の人が不安や焦りといった禁断症状を訴えました。麻薬と同じような禁断症状が起きたわけです。

スマホ依存は太りやすくなり他人への共感能力を下げさせます。さらに、時間がなくなる感覚を覚えてしまい不安や焦りを感じて余計にまたスマホを触るようになります。

では、スマホが悪いのだからスマホを必要というわけではなく、悪いのは使い方です。
スマホにより注意が途切れてしまうのが良くないです。 何かに集中していたり何かに没頭していてもスマホの通知が来るたびに注意がそっちに持って行かれてしまいます
この注意が途切れるマルチタスクが原因です。
ということは、注意が途切れることがないようにすればいいわけです 。スマホ自体はとても便利なものですが、その便利な機能のすべてを闇雲に使おうとすると注意が途切れてしまいます。
通知が出ないように設定したりメールや LINE をチェックする時間を決めたりすると良いのではないでしょうか。

マルチタスクの害は結構大きいものです。
今のスマホはマルチタスクモードで複数のアプリを使ったりできます。ですが、僕たちの脳はこのマルチタスクモードを持っていません。同時に複数のことに集中できるようにはなっていません。
2011年の実験によるとマルチタスクにより脳の短期記憶、つまりワーキングメモリーがダメージを受けるということが分かっています。結果として、誘惑に弱くなり常に刺激を求めるようになってしまいます。さらに、この刺激を求める傾向が高くなるとスマホの通知が不意にくるたびに脳は興奮し、また余計にスマホを触るようになりマルチタスクになり、ワーキングメモリーが減少し、より刺激に弱くなることでまたマルチタスクになる ・・・という負のループが延々と続きます。

マルチタスクは人間のセルフコントロール能力も下げてしまいますので、注意が途切れてしまうスマホの使い方がよくありません
セルフコントロール能力は人間の成功のために最も大切な力とも言われていて、瞑想や運動などによって鍛えることができますが、マルチタスクをやってしまうとそれとは全く逆の効果が出てしまいます。つまり、瞑想や運動を心がけてセルフコントロール能力を鍛えていてもスマホの使い方を間違ってしまうとその効果が得られなくなってしまうということです。

特に危険なのはSNSとゲーム

2013年の実験で318人の被験者にスマホの利用度と心理状態の調査を行ったものがあります。SNS やスマホのゲームにはまっている被験者ほど社会的不安傾向が高かったり、うつ傾向が高いという結果が出ています。
つまり、スマホの中でも特に危険なのが SNS とゲームということがわかりました。この2つは特に刺激が強いので不安傾向やうつ傾向が高くなってしまったということです。

さらに、2011年の研究でインターネットの利用時間が長い学生はそうでない学生に比べて鬱の症状が重くなったり不安傾向が高くなったり攻撃性が高くなったり恐怖症になりやすいというネガティブな精神状態にはまってしまい回復できない傾向が高かったということが分かっています。

よくスマホのゲームばかりしている人に対して、興味のない人はそんなゲームをしても何も残らないといいますが、何も残らないどころか大切なものを奪われてしまいます
ちなみにゲームでもドラマや映画に匹敵するぐらいのレベルでストーリーがあるようなものであれば共感能力を鍛えることにもつながりますので問題ないのではとも言われています。
スマホのゲームに関しては特別に効果が期待されるもの以外はやらないほうがいいのではないでしょうか。
僕が弟と作ったデュアルNバックというゲームはワーキングメモリーを鍛えられますのでおすすめではあります。

スマホによるネガティブな効果というのはまだまだあり、例えば SNS はメンタルにとても良くないです。SNS をすればするほど他人への嫉妬が増幅するということが分かっています。実際は火の車だったりしても楽しくて幸せそうな姿をインスタグラムなどではみんなあげています。賑やかにパーティーをしていても他人のお金だったりすることもあります。仮に本当はそのような状況であったとしても華やかな投稿を見て見た人は嫉妬してしまうわけです。

SNS やゲームを好きな人であってもついつい何時間もして時には無駄なことをしてしまったと後悔することもあるはずです。僕たちは馬鹿ではないので無駄なことが何なのかを知っているわけです。ところが、ついつい無意識のうちにし過ぎてしまったりします。これが危険なんです。みんな時間の無駄だとわかっているのにしているわけですから、無駄に時間を使ってしまった罪悪感が自分にのしかかってきます
これがまた不安や焦りにつながってしまいます。

2011年の研究で、家に帰って自分がリラックスしている時にもずっとスマホを使っている手放せない人は仕事のストレスを解消することができないということが分かっています。
リラックスする時間と仕事する時間の区別が出来なくなってしまうわけです。これよりワークライフバランスが崩れてしまうということが起きます。

対策としては

ひとつの作業に集中する時間を作る

これは何かに頑張ろうと極度に集中する必要はなく、例えば、本を読むでも映画を見るでも結構ですが、一つ一つの作業する時間を30分から50分ぐらいの間にそれぞれ決めてそれ以外のことはしないようにすることです。何をやってもいいわけですがその時間はすると決めたこと以外はしないようにしてください。漫画を読むのであれば途中で LINE を見たりするのではなくその時間は漫画を読むだけに集中するというようにするだけでも脳は無駄なエネルギーを使わなくなります。
もちろん瞑想や散歩はお勧めですが、このような方法を使うだけでも作業への集中能力も上がりますし漠然とした不安や焦りもなくなります

シングルタスクになる時間をできるだけ増やして、その時間を意図的に取ることによって僕たちはこの漠然とした不安から逃れることができるということです。

忘れないで欲しいのは、みんな刺激を求めているということです。
批判するわけではありませんが、やってみた系の YouTube がありますが、面白いですか?もちろんバラエティとしては面白いものもありますが、これこそついつい見てしまうというようなものではありませんか。本当に面白いのであればお金を払ってでも見たいと思うはずです。
YouTuberで有料チャンネルを始めましたと公表した途端に批判されている人がいるらしいですが、そもそもお金を払ってでも見たいと思うものでなければ見る価値はないと思います。もちろんそれが大金であれば別ですが、たとえ少額な金額であってもそれを払ってでも見たいのは、それにより質が担保され人生の時間を無駄にしなくて済むからです。であればお金を払って見た方がいいということになります。
最近はテレビを見ない人も多いと思います。なぜ見ないのですか?面白くないからですよね。なぜ Netflix はお金を払ってでも見るのでしょうか?面白いからですよね。
つまり、お金を払ってでも見たいと思わないものには価値がないということです。お金を払って見れるものが無料で見れるというものには価値がありますが、お金を払う価値がないものには価値がないわけです。
時間つぶしにはいいと思いますが、人生の意味という観点では大事なことだと思います。
バラエティとしてただ楽しみたいとかお笑いとして楽しみたいというのであれば別ですが、自分が自分の大切な時間を無駄に使いたくないと思うのであればお金を払う価値があるのかということを冷静に考えてみるのがよろしいのではないでしょうか。

おすすめ動画まとめ
マルチタスクをやめてシングルタスクで人生変える方法
▶️https://www.nicovideo.jp/watch/1522316285
不安な方が成功できる!挑戦力を高める不安の活かし方
▶️https://www.nicovideo.jp/watch/1528813529
自分から不幸になる人の12の特徴と地獄からの脱出法
▶️https://www.nicovideo.jp/watch/1545496562

参考
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21482762
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23126438
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23372720
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3214398
https://merrill.umd.edu/2010/04/merrill-study-college-students-unable-to-disconnect

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