飽きっぽい人の隠された能力についてです。
皆さんは飽きっぽいですか?僕はかなり飽きっぽいです。
とても飽きっぽいですがそれにより色々なことにチャレンジすることができていると思いますし、毎年何か新しいビジネスも始めています。ニコニコや YouTube でも新しい方法を色々試しています。
飽きっぽい人には隠された能力があるようです。
それは・・・
心的飽和が早い
飽きっぽいということは、心的飽和が早いというです。心的飽和とは、もう十分だとか満足してしまう状況です。
この心的飽和と自己コントロール能力や注意力を司ってくれている脳のワーキングメモリーが関係しているようだとされています。
つまり、飽きっぽい人はワーキングメモリーが高いということです。ということは、ワーキングメモリーが高い人たちが得られる様々なメリットを得ることができるということです。
ワーキングメモリーは短期記憶で一時的に記憶しておくための能力です。これはメンタルを安定させてくれたり集中力や注意力を発揮することにも関係していると言われているのでとても大切なものです。
心的法はのスピードが早い人ほど飽きっぽくてすぐにもう十分だという気分になります。これは娯楽でもそうですし食事や仕事でも飽きるのが早くなります。
ミネソタ大学の研究チームがワーキングメモリーと心的飽和の相関関係を調べてくれています。
被験者たちのワーキングメモリーのレベルをチェックし、その後に絵を見てもらったり音楽を聞いてもらい娯楽を体験してもらうことで、どのくらいで心的飽和が起きるのかということを調べています。
その結果、ワーキングメモリーの能力が物事に対する飽きっぽさである心的飽和と綺麗に比例していました。ワーキングメモリの能力が高い人は他の人よりも心的飽和が早いということが分かっています。
本質的に考えると、ワーキングメモリーの能力が高い人は目の前で起きたことも瞬時に記憶することができます。その後で長期記憶にするかどうかというのはその後の体験にもよりますが、ワーキングメモリーの能力が低い人よりも目の前の体験をより細かく記憶することができます。ワーキングメモリの高い人の方が一つの体験から多くの喜びや多くの情報を得ることができます。だから飽きっぽくなるわけです。
ワーキングメモリーの能力が高い人ほど一つの体験を大きく味わうことができるので、ずっと同じことを続けていくことは難しいけれど、新しいことをすることでの感動は大きいわけですから飲み込みも早かったりします。
ワーキングメモリーの能力が高い人ほど物事の上達は早いということも分かっていますので、新しいことを次々と身につけていきたいという人はこのワーキングメモリを鍛えることが大事だということはいろいろな研究でも示唆されています。
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心的飽和の早い人は自動的に健康になる
さらに、心的飽和が早い人ほど自動的に健康になるという興味深い研究もあります。
この研究によるとワーキングメモリーのキャパシティが大きい人は情報をより素早く深いところまで処理することができるのでそうでない人よりも早く満足し飽きにつながりますが、その結果、お酒をたくさん飲むようになったりジャンクフードにはまったりと不健康なライフスタイルになっても急激にそれにはまってもあっさりとそれを止めることができます。不健康なライフスタイルに行くことがあってもすぐに戻ってくることができるということです。
ただし、気をつけて欲しいのは、ワーキングメモリーが高い人が心的飽和が早かったという話ですから、飽きっぽい人がワーキングメモリーが必ずしも高いかというと疑問は残る話です。
ただ、するべき習慣化がなかなかできていないとかメンタルが弱すぎて疑心暗鬼になって何でもすぐに止めてしまうというような特殊な状況でない限りは、飽きっぽい人は心的飽和のスピードが速い人ですからワーキングメモリーの能力は高いということができると思います。
皆さんが特定の問題があり飽きっぽいというわけでなく、生まれつきの気性として飽きっぽく色々なことにチャレンジできているのであれば、飽きっぽさはその才能につながっているはずですので、それを活かすことを考えてください。
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参考文献
https://academic.oup.com/jcr/article-abstract/doi/10.1093/jcr/ucx056/3092334/Remembering-Satiation-The-Role-of-Working-Memory?redirectedFrom=fulltext