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あなたが嫌われる【意外すぎる心理学的理由】

DaiGo MeNTaLiST

この知識はこんな方におすすめ

  • なんだか嫌われたかも…
  • なんとなく好かれていない気がする…

どうすれば挽回できるのか?

今回は、相手に嫌われているかもしれないと思った時に、まずするべきことについてご紹介します。

大きな喧嘩をして嫌われてしまったという場合や、仲違いしてしまったという場合には、それは嫌われているかもしれないということではなく、確実に嫌われているということですから、そのような場合は除いて、例えば、初対面でなんとなく嫌われた気がしたり、初対面の頃になんとなくよく思われていない気がするということも経験がありませんか。

そのような気がした時に、どうすれば挽回することができるのかという内容になります。
初対面の頃や、そんなに頻繁に会うわけではないという関係で、なんとなく嫌われているような気がした時に、どうすればそれを取り戻すことができるのかということです。

この相手に嫌われたかもと思った時に、僕たちが取り戻さないといけないものは何なのでしょうか。
普通に考えると、相手からの評価を取り戻そうとしたり、誤解を解こうとすると思います。

明らかに喧嘩をしたり、例えば、浮気がバレたというようなことであれば、謝罪をしたり関係修復をする必要がありますし、本当に誤解によるものであれば、その誤解を解く必要があるわけですから、何をするべきかが分かるものです。

ところが、なんとなく嫌われたのではという時には、何をすればいいのかが分からないことが多いでしょうし、どちらかというと、このようなケースの方が多いのではないでしょうか。
なんとなく嫌われたとか、自分のことはあまりよく思っていない気がするというような気持ちになり、モヤモヤとした感情になり悩むことがあると思います。
明確な原因も分からないから、どんな対処をすればいいのかも分からない状況です。

実は、そんな時に対処するべきなのは、相手に嫌われたかもしれないという自分の中に湧き上がっている思い込みに対してだという研究があります。

人間関係についてはネガティブなバイアスが?!

どうやらいろいろな研究を見てみると、僕たちは人間関係に関してはとてもネガティブになりがちです。

人間は様々な思い込みやバイアスを持っています。
例えば、皆さんは人間性の面において日本国民のうちどれぐらいの位置に自分がいると思いますか?
この質問をすると、ほとんどの人が自分は平均以上だろうと考えます。
他にも、自分の様々な能力や生活にまつわることなど、直感で決めてもらうと、なんと7割以上の人たちが自分は平均よりも上だと感じます。

これが有名な平均以上バイアスというものですが、これがひどくなると、明らかに平均よりも能力が著しく低い人ほどそのバイアスが強く働き、自分は能力が高いと思い込むようになってしまいます。
ほとんどの人が自分はあらゆる面において平均よりも上にいると思い込みます

このようなバイアスが色々とあり、このような視点で考えると、人間というものはとても楽観的で、常に自分はまだマシだとか、特別健康に気を使っているわけでもないのに、そこそこ健康的だし病気にかかることもないだろうと考えてしまうわけです。

ところが、数少ないこのポジティブなバイアスの傾向がなくなってしまう部類があります。それが人間関係です。

僕たちは、人間関係においては必要以上にネガティブになるバイアスがあります
つまり、相手に嫌われてしまったと思い込みやすいということです。

多くの場合これは単なる思い込みで、この思い込みをどうにかしないと、自分は嫌われたかもと思い込むことにより、相手に対する反応がおかしくなったり相手を無意識に避けるようになってしまいます。
そうなると、相手から見ると、当然ですが違和感を感じたり、自分の事を避けているし自分の事を嫌いなのだろうかと考えてしまうので、その結果、本当に人間関係が壊れていきます

ですから、嫌われたかもと思ったぐらいであればまだ間に合います。
それは、自分の内側に発生している思い込みである可能性が非常に高いからです。

対処するべきは自分の内側の思い込み

その思い込み自体を理解することによって上手に対処することができれば、僕たちは人間関係においてもう少し上手に関係を築いていくことができます。
もう少しストレスがない関係を築いていくことができるのではないかということを考察することができる研究を紹介させてもらいます。

ハーバード大学やイェール大学などの複数の大学の研究チームが行なった共同研究で、どうやら、人間には自分は嫌われやすいという思い込みをしてしまうバイアスがあるということが分かっているそうです。

僕も、わりとズバズバはっきりと物事を言うタイプではありますので、僕ですら嫌われやすいタイプだと思い込んでいるとはいえます。
僕の場合は嫌われてもいいと考えていますが、協調性が必要であったり、周りの人と協力していく必要がある人にとっては、この思い込みは致命傷になってしまう可能性があると思います。

この研究の結論としては、人間は自分が会話をしている相手が、自分のことを好きなのかどうなのかということを正しく判断することが、極めて苦手だということが確認されています。

いろんな人と話したり人間関係における様々な経験をしていれば、相手の考えていることを何となく推測したり、どんな人間なのかということをある程度は理解できると多くの人は考えます。
コミュニケーションというものは、大人になればある程度ができるものだと考えるものです。

ところが、それだけ色々な経験をしていても、相手が自分に向けている好意を推し量ることは、人間にとってとても苦手なものだということです。

僕たちは相手の好意をちゃんと読むことができません。相手が自分に好意を向けているのかどうなのかが分かりません。
ということは、好意を向けられていたとしても、それを好意を向けられていないと思い込むということです。

このせいで自分は嫌われたのかもしれないと考えてしまい、相手との距離を取ったりすることで、コミュニケーションの齟齬が生まれたり、相手から本当に嫌われてしまうという現象も起きるわけです。

この論文では5つの実験を行っていますが、一部だけ紹介しておきます。
例えば、参加者の人たちを集めて初対面の人とペアを組んでもらいました。5分間だけ自由に話をしてもらい、その会話が終わった後に、全員に対して相手のことをどれくらい気に入ったのかということを質問し、同時に、自分が相手にどれくらい気に入られたと思うかということを質問しました。

これにより、実際に相手がどのように思っているのかということと、相手が自分のことをどのように思っているのかということに対する自分の推測のギャップを測ろうとしたものです。

その結果として、ほとんどの人が、自分はそんなには気に入られていないだろうと考えていました。話が結構盛り上がっていたとしても、まあ普通だぐらいだろうと考えたり、初対面ですから少しぎこちなかった場合には、嫌われただろうと考えていました。
多くの人は、自分に対して好意は感じてもらえなかっただろうと答えていました。

ところが、実際に相手がどう思っていたのかということを調べたところ、たった5分会話をしただけですが、ほとんどの人が会話の相手に対して好意を感じていました。
いい人だと感じたり、気が合いそうだとか友達になれそうだと好意的な評価をしていました。

つまり、人間は自分はあまり好かれていないと思い込んでしまっているけれど、実際には相手は好意を向けてくれていることが多いということです。
自分のバイアスのせいで、相手が向けてくれている好意をスルーしてしまうので、そのために人間関係がうまくいかなくなっているのではないかということが示唆される研究でした。

相手の好意を正しく推測することができない

僕たちは、コミュニケーションにおいて相手に好かれる能力を無駄に低く見積もっているということです。
ですから、なんとなく嫌われたかもと思った時には、そのほとんどは思い込みだと考えてもらえればいいと思います。

明確に嫌いと言われたり、明確に嫌われる行為をした場合は、もちろん嫌われている可能性もあるわけですが、なんか嫌われたかもとか、なんとなく好かれていない気がするという場合には、はっきり言ってそのほとんどは思い込みです。

研究者は、多くの人たちがどのようなことに注目しているのかということも調べてくれています。
実際にこのような思い込みをしやすい人の特徴でもあると僕は思いましたが、しゃべるのが下手な人や、コミュニケーションが苦手で誤解を与えて嫌われることが多いという人は、話してみるととても良い人だったり面白い人が多いものです。
にもかかわらず、なぜコミュニケーションが苦手だと思い込んでしまうのかと言うと、このような人たちの特徴として、自分の話していることに注目してしまいます。

コミュニケーションにおいて大事なのは相手に注目することです。
相手の話に興味を持ち質問したり、相手の表情やリアクションを見たり、相手に注目することがとても重要になるのに、特に自分はコミュニケーションが苦手だと思っている人は、相手の話よりも、自分が失礼なことを言っていないかとか、自分がこんなことを言ったら相手はどう思うだろうかというようなことばかり考え、相手に注目するのではなく自分の話す内容にばかり注意が向いてしまいます

以前、自分の服装や体型をやたらとチェックする人は、それが、自分の見た目に対するあら探しになってしまうという話を紹介したことがあります。
外見をチェックする回数の多い人の方が、メンタルが落ち込みやすいといったことを紹介しました。

これと全く同じで、自分の話していることばかりに注意を向けてしまうと、自分のダメなところばかりが見えてきます
それにより自分はコミュニケーションが苦手だと考え、相手に嫌われたと思い込んでしまうわけです。

研究者のコメントとしては、大半の被験者が、自分が何を話すべきかとか、相手が自分に対して気に入ってくれているサインが出ていないかということばかりを一生懸命考えていたそうです。
その様子は、その会話を客観的に見ていた第三者から見ても、自分の会話がうまくいっているかどうかということを明らかに気にしているのがわかったぐらいのレベルだったということです。

「好意ギャップ」

人間のコミュニケーションにおける、相手から向けられる好意とその評価には大きなギャップがあるもので、これを研究者は好意ギャップと呼んでいます。

これ以外にも残り4つの実験を行っていますが、大抵同じような結果が確認されています。
大抵の人は自分のコミュニケーション能力を過小評価していて、会話の後にも、あそこでもっとこんなことを言えばよかったとか、あんな話をしてしまったから盛り上がらなかったというような、自分のコミュニケーションに対する反省が多すぎたということです。

実際には、相手はほとんど気にしていません。相手の話している内容はそれほど覚えてもいないのに、自分のミスはやたらと覚えているわけです。

長い時間話しても消えない

そして、相手と長い時間話した場合でも、今回のように5分間だけ会話をした場合でも、この好意ギャップというものは起きるということも分かっています。

人によっては実験室で5分間会話をしただけだから、そんなギャップが生まれたのかもしれないけれど、1時間とか2時間ゆっくり話をすれば、相手が自分に好意を向けてくれているかどうかぐらいわかると考える人もいると思いますが、この研究の別々の実験で、長い会話をしても短い会話をしても、結局この行為ギャップというものは消えないということが確認されています。

長く会話をしたからといって、相手からの好意を上手に推測する事ができるというわけではなかったということです。

この好意ギャップというものは結構闇が深いもので、自分はコミュニケーションが苦手で相手に嫌われやすいと思っている人には、ぜひ覚えておいてもらいたいことがあります。

その感情は数ヶ月も引きずってしまう

なぜ長時間相手と話をしてもこの好意ギャップを脱ぐことができないのかというと、一度、相手に好かれていないとか、相手に嫌われているかもと思った場合、そんな気持ちが生まれた場合、その感覚は数ヶ月間に渡って続くものだということが分かっています。

ですから、一度初対面で会った時になんとなく嫌われたかもとか思ってしまうと、あの人は自分のことを嫌っていると考えてしまい、その感情が数ヶ月も続いてしまうので、人間関係が崩壊していくわけです。

本当は仲良くなれるはずなのに、相手は皆さんに好意を持ち仲良くなりたいと思っていたかもしれないのに、嫌われたかもしれないと考え距離を取ってしまいます。
そうすると、相手からするとせっかく仲良くなりたいと思っているのに、嫌われてしまったのだろうかと考えてしまい、それによりせっかくできるはずだった人間関係がなくなってしまうわけです。

このなんとなく嫌われてしまうかもしれないというバイアスはちゃんと直すことができれば、自分の周りは敵だらけだと思う人や自分は誰にも好かれないと思う人もいますが、それも大抵好意ギャップのバイアスによるものですから、実際には、人から好かれるものを持っているし、みんなの輪の中に入り仲良くできたり楽しい友達を作ることができるはずです。

皆さんもみすみすチャンスを逃さないためにも、この好意ギャップに気をつけるようにしてください。

特に恋愛が苦手だという人は、このバイアスに陥っている可能性が結構高いです。
例えば、素敵なイケメンに出会った時に、自分なんてあんな素敵な人には釣り合わないと考えたり、イケメンに出会ったら浮気しそうだと考えたり、男性も可愛い女性に出会っても、自分なんてお金もないし見向きもしてくれないだろうと考えたりします。
これらも好意ギャップである可能性が高いものです。

人間関係に関するネガティブな思い込みが、数ヶ月間も続いてしまうというのはなかなか恐ろしい話です。
確かに人間の第一印象というものはなかなか変わらないものだと言われますので、それを自分に当てはめてみれば理解できるバイアスではあります。

人間は自分の能力に関してはとても楽観的で、全てに対して平均以上だと考えるのに、コミュニケーションにおいてはそうならないわけです。

コミュニケーションにおいては、基本的に人間はネガティブに思い込みをする可能性が高く、その思い込みのせいで人間関係におけるチャンスやせっかくのつながりを失ってしまう可能性があります。

ですから、それが思い込みで今自分が好意ギャップを感じていると考えてください。
明確に嫌われるまではチャレンジしてもいいと考えてもらえると、皆さんはより良い人間関係を手に入れることができるようになりますし、それが、人になんとなく嫌われたかもしれないという問題を解決する一番いい方法です。

幸せになるためには乗り越えるべきバイアス

ちなみに、なぜ人間がコミュニケーションにおいて、こんなにもネガティブな感覚を持ってしまうのかというと、研究者としては、それはおそらく自分を守るためなのではないかとしています。

僕たちが相手に好かれようと思い一生懸命頑張って嫌われると、当然ですが、とてもショックを受けると思います。
生物としては、親しくなろうと近づいたところで裏切られたりすると生き残ることもできなかったわけです。
そのようなことから、人間はコミュニケーションにおいては警戒心をもってしまうことが遺伝子に刻み込まれているのかもしれません。

傷つかないために距離を取らないといけない時もあるかもしれませんが、人間関係というものは人生において最も大事なものです。
人間の幸せというものは、地位やお金などよりも、人間関係によって左右されるものだということが分かっています。

ですから、このバイアスは幸せになるために乗り越えるべきバイアスです。
皆さんは、自分が嫌われているかもと思った時には、それは好意ギャップのバイアスなんだと考えて、少しだけ仲良くなるために努力してみようと考えてみてください。
別に今距離をとらなくても、本当に嫌われたとしたらその時に離れればいいだけです。
より良い人間関係を作っていくことができると思いますので、ぜひ実践してみてください。

人間は他にも色々なバイアスを持っているものです。
この思い込みをどれぐらい乗り越えることができるのかということが、チャンスをつかむということに繋がります。
どうすればチャンスをつかむことができるのかということを考える人も多いと思いますが、このようなことについては、今回のおすすめの本として紹介している『無理なく限界を突破するための心理学 突破力』でも解説しています。

僕たちがチャンスを逃した時というのは、大抵の場合、行動しなかった時で気づかなかった時です。
なぜ人間はみすみすチャンスを逃してしまったり、自分にとってプラスになることを選ばないのかというと、それはバイアスがあるからです。
このバイアスのせいで、本来はチャンスであるものがリスクに見えたり、本来はどう考えても自分にプラスになることなのに、あたかも自分にとって損をすることに見えたりします。

僕たちは判断能力はちゃんと持っているのに、バイアスにより正しく見えていないだけです。
このバイアスを解くにはどうすればいいのかということについて解説していますので、チャンスを逃したくないという方はぜひ読んでみてください。

そして、より大きな視点で、世界的なデータから人間がどのようなバイアスに引っ張られ、国や民衆が動いているのかということを解説してくれている素晴らしい本があるのでそちらも紹介しておきます。
『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』です。

この本を読んだことがある人も多いと思いますが、コミュニケーションだけでなく、人生の指針を決めたり投資判断をするという時にも使えますし、人生における正しい判断をするためにも使える本です。

この本は2種類の使い方が出来ます。
例えば、自分の判断ミスをなくそうと考えた場合には、自分がこの本に書かれている10の思い込みに引っかかっていないのかということをチェックしながら読んでいくと、判断ミスをしなくなります。
正しい判断をするためのこの使い方をする人がほとんどだと思います。世の中の間違いをデータを見て正しく判断することができるので、これはこれとして大切です。

もうひとつ僕のおすすめする使い方としては、ほとんどの人はなかなかバイアスを乗り越えることができず、バイアスに引っ張られ判断してしまうものですから、大勢の人たちがどのように動くのかということを予測するためには、このバイアスの知識があれば予測しやすくなります。

ほとんどの人がバイアスに左右されるわけですから、その集団がどのようなバイアスに左右されてどう動くのかということを考えることができれば、例えば、その会社の株がこれから売られていくのか買われていくのかということを読むことができる可能性もあるし、これからどんなビジネスがうまくいくのか、これから先どんな仕事が評価が上がりニーズが増えていくのかというような、未来を予測するためのツールとして使うことができます。
バイアスというものは、そんな使い方もできると思いますのでぜひ読んでみてください。
自分の人生を良くするためにも使うことができますし、多くの人がどのように動くのかということを読むためにも使える本です。

今回のおすすめの動画としては、「人間関係から投資判断にまで使えるペンシルベニア大学式12のデバイアスガイド」を紹介しておきます。
バイアスを減らして自分の判断能力を研ぎ澄ませるための内容で、12種類のバイアスを軽減する方法について解説しています。
ぜひチェックしてみてください。

思い込みでこれ以上チャンスを逃したくないなら…

今回のおすすめ本

リサーチ協力の鈴木祐さんの論文解説チャンネルもオススメです
Supported by Yu Suzuki  https://ch.nicovideo.jp/paleo

本内容は、上記の参考資料および、動画を元に考察したもので、あくまで一説であり、真偽を確定するものではありません。
参考:https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/0956797618783714

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