この知識はこんな方におすすめ
- 理想の相手に巡り会いたい
- いつかきっと出会えるはず
- イケメンや美女と付き合いたい
恋愛を数学的に計算
理想の相手にあなたが出会うことができる確率がなんと計算されています。
数学者が恋愛について研究するということもわりとあり、今回のおすすめ本でも紹介しておきますが、『恋愛を数学する』という本があり、これはTEDトークにも出られている有名な数学者の方が出されていてかなり面白い本です。
このように様々な数学者が色々な研究をされているわけですが、今回参照している研究は、理想の相手に出会うために、どれくらい出会いの場に外出する必要があるのか、つまり、どれぐらいの出会いを経れば、理想の相手に皆さんが出会うことができるのかということを調べてくれたとても切ない研究です。
理想の相手に出会う確率とは?!
2010年のワーウィック大学の研究で、数学者の方がロンドンで理想の女性に出会える確率はどれぐらいなのかということを調べてくれています。ロンドンですから人も多いですし、おそらく出会いも多いであろう場所をステージとして、そこで理想の女性に出会うことができる確率はどれくらいなのかということを計算するということをしています。
この研究で事例として挙げられている理想の女性像としては、24歳から34歳ぐらいの人で大卒の美人と設定されています。
この時点でかなり幅が広いなと感じる人も少なくはないと思います。当然ですが、人により求める理想像も相手の年齢も変わってくるわけですが、この研究ではかなり幅は広めに理想像を設定しているわけです。
それに対して、数学的に確率として計算した時に、僕たちはどれくらい出会うために出かければ、そんな理想の女性に出会うことができるのかということを調べたものです。
この研究では男性が女性に会う文脈を想定していますが、おそらく女性の場合でも同じだとは思います。
確率を計算するにあたっては、まずロンドンの人口と女性の数を調べて、さらに24歳から34歳の女性で大卒であり、さらに、上位5%のルックスを持っている女性がどれぐらいどのような場所にいるのかということをチェックしています。
それら全ての要素を計算に組み込んで確率を導き出したわけです。
皆さんは何回出かければ理想の相手に出会えると思いますか?
ロンドンぐらいのレベルの大都市ですから、日本であれば東京と言えるかと思いますが、それぐらいの大都市でどれぐらい出かければ、そんな相手に出会えるのでしょうか。
例えば、感覚的に3年に1回ぐらいかと考えるとすれば、毎日出かけても1000回以上出かけないといけないのだろうかとか、色々考えるとは思いますが、実際に数学的に計算してみると驚く結果が出ています。
その確率とはなんと・・・0.0000034%でした!
つまり、これはざっくり計算すると、100万回外出したとして3回から4回出会えるらいの確率だということです。
ですから、上位5%ぐらいのルックスを持っていて、かつ、大卒で24歳から34歳ぐらいの女性に出会うことができる確率は、0.0000034%しかないわけです。
このように考えると、あくまで数学的にはですが、理想の相手を追いかけるというのは時間の無駄でしかないとも言えます。下手をしたら宝くじの方が可能性は高いぐらいかもしれません。
このような理想の出会いを求めて時間を無駄にするよりも、もっと他にやるべきことがあるのではないかということです。
理想の正体とは?!
実は、人は幸せな結婚を前提とすると、絶対的に理想的な人と出会うよりも、自分の周りの世界で比べた時に一番魅力的だと感じたり、その身近な世界の中では魅力的な方だと思える相手を選んだ方が幸せになるということも分かっています。
理想の相手を追い求める意味はあまりないということです。
さらに、様々な研究により分かっていることでもありますが、僕たちの理想というものは後から作られるものでもあります。
こんな人と付き合いたいというような思いは基本的に誰でもあるでしょうが、当たり前ですが、思い描いたような理想の人と付き合っている人はほとんどいません。
ただ、その理想に近いか、全ての要素は満たしていなくても部分的には何かしら近いような相手と多くの場合付き合うようになります。
すると、その人と付き合っている間に、徐々に自分の理想はその人に近づいていくようになります。
ですから、理想というものは付き合うためのきっかけにはなりますが、その後は、自分のパートナーにその理想は変化していきますので、最初から理想ばかりを追い求める意味はあまりないと言えるわけです。
100万回に1回出かけてようやく3回か4回というと、一生の間に一回あるかないかというようなぐらいの確率になってしまいます。本当にそんな出会いがあればそれは美しいですが、実際には、この確率よりもはるかに高い確率で、皆さんは付き合いたい相手と出会っていると思います。
これは、人間は自分が付き合った相手を自分の理想として置き換えていくとても幸せな性質を持っているからです。
だからこそ僕たちは恋をすることができるわけです。
理想の正体は、出会うためのきっかけと錯覚です。
理想というものがあるからこそ、まず付き合うためのきっかけになります。そして、やはりその相手が自分の理想だとか相性のいい人だと感じるのは、その後に続く錯覚によるものです。「理想的な出会い」の正体は「きっかけと錯覚」です。
ですから、ある程度いい人がいそうな所に出かけて行って、まずは関係を始めてみるということも大切にはなります。
理想的な相手がなかなか見つからず恋を始めることもできないと言っている人は、100万回も出かけてその間になった3回か4回しかない確率を待つことができるのであれば、それでも結構ではありますが、そうでないのであれば、自分の理想として絶対にこれだけは譲れないというポイントさえ満たしているのであれば、まずは付き合ってみるというのもいいのかもしれません。
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リサーチ協力
Yu Suzuki https://ch.nicovideo.jp/paleo
本内容は、参考資料を元にした、DaiGoの独断と偏見を含む考察により、科学の面白さを伝えるエンターテイメントです。そのため、この動画はあくまでも一説であり、その真偽を確定するものではありません。 より正確な情報が必要な方は参考文献・関連研究をあたるか、信頼できる専門家に相談することをオススメします。 訂正や追加情報があれば、コメントなどに随時追記します。
参考:Peter Backus (2010)Why I Don't Have a Girlfriend: Entertaining use of the Drake Equation by Warwick PhD student
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv322827124