この知識はこんな方におすすめ
- 勇気がほしい!
- 人生を変えたい!
「勇気の科学」TYPE-Tとは?
ここからしばらくDラボで解説していこうと思っているシリーズが「勇気の科学」です。
やはり、物事に取り組む際に勇気を持って挑戦できるかどうか? 自分の信じた道に進むことができるかどうか? ということはとても重要です。
いわゆる勇気や勇敢さのようなものは、一体どうすれば習得することができるのかということをテーマに解説していくシリーズです。
TYPE-Tという性格を持っていると、勇気を持って行動できたり、リスクを恐れず挑戦したりすることができるようになります。
どのような要素が、そのTYPE-Tという性格を作るのかということと合わせて、皆さんがそんな性格を身につけるにはどうすればいいのかということまで解説させてもらいます。
心理学者のマンフレッド・ケッツ・ド・フリース氏が、2020年に行なった研究をベースに、勇気を作り出す方法について解説していきます。
他人に流されることなく、自分の力で人生を切り開いていく方法についてです。
「勇気」は生まれつき決まる性格特性
行動できる人もいればできない人もいます。
リスクを恐れず挑戦することができる人もいればできない人もいます。
この「勇気」は性格特性です。
つまり、ある程度は生まれながらにして持っているものです。
まずは、勇敢さや勇気というものは生まれながらのものだという切ない事実を受け止める必要があります。
ですが、だからといって仕方がないと諦めないのが科学者です。
科学者は、勇気に満ち溢れて勇敢な行動をとることができる人をとことん調べて、その中でも普通の人が真似できる要素について明らかにした上で、それを後から身につければ結果的には同じだと考えます。
TYPE-Tという性格特性は、自分の力で人生を切り開いていくことができるとても勇敢な性格です。
失敗にも批判にもへこたれることなく、常に前を向いて進んでいくことができる人です。
そんな人に極限まで近づいていくための方法が確認されています。
別に、スティーブ・ジョブズや孫正義さんのようなレベルにまでなる必要はないと思いますが、それでも自分の人生ぐらいは自分で切り開くことを皆さんには考えてもらいたいと思います。
TYPE-Tの脳は仕組みが違う?!
神経科学における様々な研究によると、世の中にはスリルやリスクを恐れることなく自ら求める人がいるそうです。
勇気が試されるような状況に自分の身を置きたいと考えるTYPE-Tと呼ばれる人たちがいます。
神経科学ではこの人たちの脳の違いについて調べています。
それによると、生まれつきの要素ももちろんあるようですが、どうやらあとから鍛えることができる部分もあるようです。
TYPE-Tの脳は僕たち一般人の脳と比べて仕組みが違うそうです。
この人たちの脳は、大脳皮質の灰白質という領域が薄くなっているということです。
ここは意思決定や自分をコントロールする自己統制を司っている領域です。
つまり、挑戦するべきかやめとくべきか、皆さんも悩んだりすることは多いと思いますが、その悩む時に使われる領域が薄くなっているわけです。
良くも悪くも、あまり考えることなく行動に出ることができるわけです。
勇気を持って行動できる人を見ると、僕たちはかっこいいと思いますし憧れると思います。
ところが、彼らは実際にはそこまで深いことを考えているわけではなく、とにかく行動していただけということもあるようです。
彼らの脳は考えすぎない脳になっているということです。
TYPE-Tの脳にはドーパミン受容体が少ない?!
さらに、TYPE-Tの脳にはあるものがかなり少ないということも確認されています。
勇気を持って行動できる人の脳にはドーパミン受容体が少ないそうです。
人間が興奮したりテンションがあがった時に分泌されるドーパミンが、ドーパミン受容体にはまると、いわゆる高揚感のようなものを感じるようになります。
ところが、TYPE-Tの脳には、喜びや満足感、高揚感を生み出してくれるドーパミン受容体が少ないわけです。
リスクを取ったり勇気を持って行動する人は、とんでもない意思決定をしているように見えて、大脳皮質が薄くなっていて意思決定が少し甘くなります。
悩むことなく行動に出ることができて、リスクを取ったり苦しい状況に自らの身を置くのは、僕たちと同じレベルの高揚感や喜びを感じるためには、普通の人よりも多くの刺激やリスクを必要とするからです。
つまり、良くも悪くも鈍感だから思い切った意思決定をすることができます。
自分が危機的な状況に陥ったり勇気を発揮せざるを得ない状況に陥ったとしても、それをわざわざ求めてでも挑戦していかないと、他の人がスポーツをしたりすることで感じられるような高揚感さえも感じられない可能性が示されたということです。
TYPE-Tは性欲が強い?!
さらに、TYPE-Tの人にはまだ特徴があり、挑戦するホルモンであるテストステロンの分泌量が非常に多いということも確認されています。
それによって、リスキーな状況やあえて挑戦を必要とするライフスタイルを好む傾向があるそうです。
後天的にTYPE-Tの素養やスキルを身につける方法
ここまでの内容だけからでは、生まれ持ったものばかりで後からはどうしようもないような気がすると思います。
ところが、この人たちが持っている資質や素養、スキルのようなものがあり、それを鍛えることができれば、同じように勇気を持った行動をとれる可能性が高まるそうです。
もし皆さんが、生まれ持ってTYPE-Tの性格特性を持っていた場合には、かなり苦しい人生を歩んでしまう可能性もあります。
高揚感や喜びを感じるためにリスクを取る必要があるので、いつまでたっても延々にリスクを求めてしまいかねません。
皆さんには、機能的なTYPE-Tになってもらい、自分がリスクを取って挑戦するべきだと思っている時には、その素養をうまく利用してください。
それによってある程度成功を掴むことができたら、本来の自分の性格に戻すことができれば、余計なリスクを取ることなく安定を求めることもできます。
死ぬまでリスクを取り続けたいとか、一生起業家として走り続けたいという方を別として、生まれ持ったTYPE-Tより、機能的なTYPE-Tを目指した方が美味しいとこ取りをすることができます。
性格ではなく行動を変える!
そもそも、リスクを好きになる必要はありません。
必要に応じて、リスクを取ることが好きなTYPE-Tであるかのような勇敢な行動をとることができればいいだけです。
今の心理学では、人生を変えるためには性格ではなく行動を変えればいいと言われます。
性格を変えるのはなかなか難しいですが、内向的な人でも外向的な人のような行動をとることができればいいだけです。
人間の性格と行動は別だと考えてください。
それでは、ここからは具体的に必要な要素について3つのポイントを紹介させてもらいます。
要素①自己効力感
自己効力感というものは、自分が行動を起こすことによって少しでも未来が変わると信じることができる力です。
「やればできる」という感覚です。
目の前の困難に立ち向かって、自分の能力を発揮しながら少しずつ未来を変えていく信念のことです。
この自己効力感のために絶対にしてはいけないことは、「圧倒的に上の人と比べる」ということです。
現代において、スマホや SNS の普及によって皆さんの自己効力感はかなり下がっていると言われています。
お金を稼ぎたいと思っている男性が TikTok を見れば、美女とお金に囲まれた画像の男性が出てきます。
スタイルを良くしたいと思っている女性が Instagram を見れば、骨格的にどう考えても無理だと思えるようなスタイルの美女がいくらでも出てきます。
自己効力感は、自分が行動したことでほんの少しでも未来が変わるという感覚を積み重ねなければ身につかないものです。
ですが、そんな圧倒的レベルの人の生活を簡単に見ることができると、自分がコツコツと積み重ねることでのプラスが見えなくなってしまいます。
例えば、年収400万円の人が410万円になったとしたら、それも自分の努力の積み重ねで喜べるはずなのに、スマホを開くといくらでも年収2億円3億円の人が目に入ります。
そうなると、いつまでたっても自己効力感が養われないので、そこから脱出することも難しくなってしまいます。
要素②自尊感情
成功することが難しい問題やリスクがある課題に対して、立ち向かってそれをやり遂げようと思うと、自分の性格や自分の能力、自分のキャラクターなどをある程度認めることが必要になります。
自分を認めることができている人でなければ、自分の持ったものを活かして、目の前のことに向き合おうとすることはできません。
自分にはネガティブな部分もあり弱点かもしれないけれど、それ以外である程度いいところもあって、それを上手に使うことができれば前に進んでいくことができると覚える必要があります。
要素③開放性
困難や危機を目の前にした時に勇敢な行動を起こすためには、開放性や好奇心というものがとても重要になります。
好奇心がない人は基本的に新しい行動をとることが難しくなります。
つまり、機能的なTYPE-Tを目指すのであれば、
①目の前の困難に立ち向かうための自己効力感
②自分の能力を発揮するために自分を認める自尊感情
③新しいものを求めて試すための好奇心
これら3つの特性を鍛えればいいということです。
これらは自らの訓練や周りからのサポートによって鍛えていくことができる特性です。
後から鍛えることができる勇気につながるポイントです。
3つの要素を鍛えるためのトレーニング
トレーニングその1 :シナリオ作り
自分がとった行動がどんな結果になるのかということについて、あらかじめシナリオを書いておくことによって、恐怖に対する免疫をつけることができます。
例えば、皆さんが転職や起業、結婚などで何かの行動をとると決めたら、その自分の判断の先のシナリオをストーリーとして考えてみてください。
その先の計画やなんとなくの予測があると思いますので、それをできるだけ細かく紙に書き出してみてください。
ある行動をとった時に、「最悪な状況」について書いたシナリオと、その行動をすることなく、今の状況に甘んじて現状維持した場合のシナリオを書いてください。
その行動をした時の最悪の状況についてのシナリオと行動しなかった場合の普通のシナリオです。
①行動した場合の最悪のシナリオ
②行動しなかった場合の普通のシナリオ
今の現状を維持した場合の想定と、自分が挑戦した時の最悪の場合を想定することによって、自分の目の前にある問題に対するリスクを明らかにすることができます。
これによって恐怖に対する免疫がつくということです。
多くの人はその行動をとった時の最高と最悪を考えて比べてしまいます。
そうではなく、今の現状のまま進んだ場合と、一歩踏み出した場合の最悪で比べてみてください。
そうなると、「変わらない理由がない」と思えるようになります。
これはちゃんと紙に書き出して行うようにしてください。
頭の中で考えるだけでは、後で都合が良いように自分で書き換えてしまいます。
僕もこれをテレビに出ていた頃に行いました。
そのままテレビに出続けた場合を想定すると、冷静に考えてずっとテレビに出続けることはかなり難しいことです。
当時テレビでしていたパフォーマンスも大学生の頃だからよかっただけで、30過ぎても同じようなことができるはずもありません。
別の方向に進めば確かに一時的にはマイナスになるかもしれないと考えました。
仮に収入がゼロになったとしても、コンパクトな生活にすれば最悪どれぐらいは耐えられるということも考えることができました。
それであれば、今変化に向けて可能性を目指そうと挑戦することができました。
自力で人生を切り開く機能的TYPE-Tになる方法はDラボで!
このような訓練方法が残り5つあります。
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リサーチ協力:パレオチャンネル
参考:https://hbr.org/2020/05/how-to-find-and-practice-courage