この知識はこんな方におすすめ
- パートナーの変えたい行動がある
- パートナーに嫉妬を感じさせたい
- パートナーの束縛が激しい
嫉妬の感情を上手に使って相手を変える
今回は、嫉妬の感情を上手に使って恋人やパートナーの行動を変える方法について紹介させてもらいます。
やはり、自分の恋人やパートナーに対して、直してもらいたいところや、もう少しちゃんとしてほしいというところがある人も多いと思います。
自分のことをもっと大事にしてほしいとか、2人の時間をもっと大切にしてほしいと思うこともあるかもしれません。
ところが、面と向かってそれを言ってしまうと角が立ってしまう場合もあるでしょうし、そもそも他人を変えるというのは非常に難しいことです。
他人を変えたいと思う時には、その相手に自分自身を変えさせようという気持ちにさせることが大切なのであり、直してほしいとか変えて欲しいところを言葉にして言っても構いませんが、それも上手に伝えるようにしないと相手はなかなか変わってもらえないものです。
そんななかなか変わってくれないパートナーや恋人の行動を変えるにはどうすればいいのかということになります。
これは嫉妬の感情を上手に使うことで変えることができますが、かといって、彼女が彼氏にもっと自分のことを見て欲しいからといって、他の男の子と出かけまくったり浮気みたいな真似をしてしまうと関係が壊れてしまいます。
ですから、そんな関係が壊れるような方法ではなく、むしろ、2人の関係がより強固な状態になるような上手な嫉妬の使い方はあるのでしょうか。
そんな方法をイェール大学の研究から今回は紹介させてもらいます。
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基本的に人間は嫉妬の感情というものを様々な場面で感じるわけです。
あまりにも強い嫉妬の感情の場合には2人の関係に問題が生じる場合もありますが、軽い嫉妬の場合には、料理におけるスパイスがある程度のアクセントを入れることによって味が引き締まるということがあるように、恋愛にもある程度の嫉妬は必要です。
特に特定の環境下で起きた嫉妬の感情は、パートナーのために自分ももっとより良くならなくてはとか頑張らなくてはと思わせるものです。
もっと体を鍛えようとか仕事を頑張って収入をあげようとか、もっと綺麗でいようとかダイエットを頑張ろうと思わせることができます。
そんな自己改善に繋がるような嫉妬の感情を作るにはどうすればいいのかということを今回の研究は調べたものです。
ポイントとしては、嫉妬を抱かせることが大切ですが自分自身に落ち度がある状況ではいけません。
例えば、他の人と浮気をしたとか手を繋いでいたとなると、当然ですがこちらに落ち度があるので相手からの感情は嫉妬というよりは批判になってしまいます。
ですから、そうではなく軽い不安を感じる程度で、そこから自分もちゃんとしなくてはいけないと思わせるレベルの嫉妬を感じさせる必要があります。
これは社会的に見ても客観的に見ても全く問題のない行為だけれど、相手に対して嫉妬を感じさせやすい条件を見つけることができれば、それにより自己改善につながりやすくなるわけです。
最も強い嫉妬を感じる相手とは?
この研究は、ベースとしては人間はどんな性質をもっている相手に強い嫉妬心を感じるのかということを調べようとしたものです。
実験の参加者を集めて大きく分けて2つの質問をしています。
1つ目の質問としては、参加者自身の年齢や好み、自分の魅力や趣味などの特徴について尋ねています。
それと同時に、自分のパートナーについても同じように質問をしています。
パートナーはどんな人で、年齢や好み、魅力や趣味などの特徴について同じように尋ねたわけです。
その上で、参加者には自分自身と自分のパートナーがパーティーに参加しているところを想像してもらいました。
自分自身が友達との会話に夢中になっている間に、自分のパートナーを数分間に失ってしまい、気が付いたら部屋の奥の方で自分とは別の異性と楽しそうに会話をしていました。
とても気が合うような感じで楽しそうに会話をしていたと想像してもらいました。
そこで、「そのパートナーが話している相手が〇〇なタイプの人だった場合にはあなたは強烈な嫉妬感じます」という文章の〇〇を埋めてもらうということを行っています。
要するに、自分の恋人やパートナーと一緒にパーティーに行ったとして、自分の恋人やパートナーが楽しそうに話している相手がどんなタイプの人だったらもっともっとを感じるのかということを尋ねたわけです。
その結果、やはり、自分のパートナーが仲良くしている異性が、自分あるいは自分のパートナーが高く評価している性質を持っている人の場合には嫉妬は最も強くなります。
自分の特徴や魅力と競合する相手
例えば、僕自身が一番持っている特徴として、自分で色々ビジネスをしていてサブスクのサービスを持っていてたくさんの知識を持っているということだとしたら、僕の彼女が仲良く話している相手が本もたくさん読んでいて頭がとても良さそうでサブスクのビジネスもしている起業家となると僕は最も強く嫉妬を感じるわけです。
これは逆に自分とは違う特徴を持った単なるスポーツマンや野球選手となると何とも思わないわけです。
つまり、自分がこれが自分の一番の魅力だと感じている特徴と競合する特徴を持っている相手と相手が会話をしていると1番強い嫉妬を感じるようになるということです。
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もし皆さんが優しいところが自分の魅力だと思っていたとしたら、皆さんの恋人がとても優しそうな相手と楽しそうに会話をしていたら、最も強い嫉妬を感じるということです。
このような自分にとって一番の魅力だと思っているような特徴を持った人、あるいは、パートナーがこのような人が魅力的だと思っている人と会話をしていると、最も強く嫉妬を感じるということです。
普通はほとんどの参加者が自分のパートナーが他の誰かと喋っていたとしても苦痛を感じることはありませんでしたが、自分で評価している性質で特に自分よりも上と思えるようなライバルになり得る人と会話をしていた場合には強烈な嫉妬を感じたということが分かっています。
ですから、嫉妬を感じるのは能力や魅力が自分と被っていて、それが自分よりも高くなればなるほど人は強烈な嫉妬を感じるようになるわけです。
この場合の嫉妬の感情はとても面白いもので、例えば先ほどの例で、僕の彼女がビジネスで大きく成功している男性と楽しそうに喋っていたとしたら、僕はもっと頑張って勉強しないといけないしもっと稼がないといけないと思えるようになります。
このような魅力や能力が自分と被っていて少し上の相手に対しての嫉妬の感情というものは、パートナーをつなぎとめておくために自己改善につながるということです。
自分の行動を変えて自分のパートナーとの関係を強めるためのモチベーションに繋がるわけです。
自己改善につながる嫉妬心
もし皆さんが嫉妬の感情を少しだけ使って自分のパートナーの行動を変えたいと思うのであれば、パートナーが自分の魅力だと思っているような特徴と被るような観点から考えて相手に嫉妬をさせればいいわけです。
例えば、自分のパートナーがパズルがとても得意で、そのパートナーを嫉妬させたいと言うのであれば、その人に最近スポーツ万能のとてもかっこいい人と出会ったというような話をしてもこのような人の感情を持ちにくいわけです。
逆に、その人が体も鍛えていてかっこよくて、さらにパズルも得意でひらめきが凄かったというような話をすると嫉妬を感じるようになります。
このような相手が自分の一番の魅力だと感じている特徴に対する観点から考えて、そんな人の話をすることで程よく嫉妬を感じさせることができるということです。
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あまり嫉妬の感情を強く感じさせてしまうと別の問題が出てくる場合もありますので、軽く話題として触れる程度にしておいてください。
自分の友達や仕事で会った人がそんな特徴を持っていたとほんの少し脚色することで、程よく相手に嫉妬を感じさせることができると思います。
もちろん、束縛が激しい彼氏や彼女に対してこれをしてしまうと大変なことになってしまいますので、このような場合には逆を考えてください。
このような束縛が激しくて嫉妬を感じやすいような相手の場合には、自分やパートナーが高く評価している特徴や性質に注目させないようにすればいいわけです。
例えば、そのパートナーが頭がいいということが重要な特徴だと考えている人の場合であれば、友達や知り合いの話をする時に頭の良さを感じるような話をしてしまうと競合してしまいますので、そこに触れるのではなくお笑い芸人のように面白い人とか別の特徴に触れるようにしてください。
その方が余計に嫉妬されたりすることもないと思います。
人は自分の一番の魅力だと思っている特徴と競合する相手に対して最も強い嫉妬を感じるもので、それが薄い関係だったとしても強い嫉妬を感じるようになります。
その嫉妬というものは2人の関係をよりよくするためにも、自分を高めて能力を上げるためにもモチベーションになるものですから、恋愛関係でも程よく相手に嫉妬を感じさせながら関係を築いていくということがいいのではないでしょうか。
ぜひ参考にしていただけたらと思います。
嫉妬を感じすぎる人へのおすすめ本
今回のおすすめの本としては、嫉妬を感じすぎてなかなか恋愛がうまくいかないという人にぜひ読んでもらいたい1冊を紹介しておきます。
嫉妬の炎に狂ったいわゆる恋愛依存症のような人もいると思います。
何も嫉妬の原因になるようなことはないのに、彼氏は彼女が浮気しているのではないかと無駄に心配してしまったり、余計なことばかり気にしてしまい仕事も手につかないというような人もいると思いますが、このような人の場合にはまずはその恋愛依存症から脱却する必要があります。
そのためにはこちらの本がとても参考になると思います。
2人の関係をよりよくするためのおすすめ
今回はそんな人の感情を上手に使ってパートナーとの関係を改善するための方法、パートナーの能力を改善するための方法について紹介させてもらいました。
2人の関係をより良くするためにはアサーションというコミュニケーションがとても重要になります。
相手に対して言いたいことが言えないという人も結構いると思いますが、2人の間にこの言えないことがあればあるほど関係はどんどん離れていくものです。
良いことも悪いこともお互いにちゃんと伝え会うということがとても重要です。
そのためのアサーションというテクニックについて解説した動画を今回のおすすめの動画として紹介しておきます。
知識の Netflix Dラボは、今なら20日間無料で使うこともできますのでぜひこちらもチェックしてみてください。
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さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックがなんと新刊も含めて無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
1人1冊ですが完全に無料で、無料の期間が終わっても一度ダウンロードしておけばずっと聞くこともできるそうですので、まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。
リサーチ協力:パレオチャンネル
免責事項:本内容は科学の面白さを伝えることを目的としたエンタメです。なるべく多くの方に、科学的思考に興味を持ってもらうために、参考資料や過去の動画を元に、大胆な独自の考察したもので、事実を確定するものではなく、あくまで一説です。動画の結論は実際の研究とは異なる場合があります。
僕は文献を読むのが好きなタダの理系であり、専門家ではありません。また、多くの科学者とも同じように人間ですから、間違うことも多々あります。実際に知識を利用する際にはご自分で調査するか、専門家に相談してください。
参考:DeSteno, David - The Truth About Trust: How It Determines Success in Life, Love, Learning, and More