この知識はこんな方におすすめ
- お酒が好きで・・・
- 肝臓を労わりたい
科学的に正しい肝臓を労るデトックス
科学的に正しいデトックスとしては2つしかありませんが、今回はそのうちの1つについて解説したいと思います。
デトックスという言葉はよくいろいろなところで使われていて、毒素が体の中から出るというようなことを謳っている商品も結構ありますが、はっきり言ってそのようなものはありません。
人間の体で毒素の分解をしてくれているのは肝臓と腎臓だけですから、その肝臓か腎臓を労ったり大事にすること以外は基本的にはデトックスとしての効果はありません。
この2つ以外は人間の体で毒素を分解してくれる機能はありませんので、この商品を使うと汗と一緒に毒素が出るというようなことを謳っている商品は嘘です。
そのような商品を使うぐらいであれば、肝臓の機能を高めてくれるようなことをした方が遥かにいいという話を今回は紹介したいと思います。
僕はワインが好きなので飲んでいます。
そんなに量は飲みませんが、飲む以上は少なからず肝臓や体へのダメージはあります。
これを防ぐためにもちろんお酒の量を調整するということも大切ですが、肝臓や腎臓にダメージが残らないようにしつつ、その機能を高めてくれるような習慣を身に着けるということを行っています。
このようなことに対してはウコンが効果があるとよく言われ、それを使った商品も結構出ていますが、はっきり言ってそんなに効果があるものではありません。
クルクミンはほとんどそのままでは体に吸収されませんので、例えば、クルクミンを油と一緒に摂ることによって吸収効率が上がるということはあります。
そのような特殊な加工でもされているクルクミンでもない限りはあまり意味はないわけです。
であれば、一体何が肝臓のためになるのかという話を解説させてもらいます。
皆さんは肝臓をいたわるために何かされていますか?
どんなことをすると肝臓にいいと思いますか?
肝臓に良い飲み物とは?!
実は、皆さんが普段必ず一度は飲んだことがあるある飲み物を飲むことによって肝臓にとってとても良い効果があるということが示された研究があります。
エラスムス医療センターの研究で、有名なロッテルダム研究というものがあり、この研究から2400人分のデータを分析したものになっています。
ロッテルダム研究というのはオランダに住んでいる人たちを45年間にわたり追跡調査するということを行った有名な研究で、そのデータを元に分析を行ったわけです。
それによると、あるものを普段からよく摂っている人ほど肝臓に対するダメージが低いということが確認されています。
それはなんとコーヒーです。
コーヒーを日常的に飲んでいると肝臓に良い効果があるということが示されたのが今回の研究の興味深いところです。
この研究では参加者の人たちが普段どのような食事をしているのかということをアンケート調査されたり定期的に血液検査などを受けてもらっています。
コーヒーやお茶の消費量と肝臓の健康レベルについても調べられています。
全てのデータを集めて分析を行ったところ、コーヒーを日常的に飲む量が多い人ほど肝臓に対するダメージが少ないという結果が確認されています。
コーヒーを飲む量と脂肪肝の発症には関係が見られませんでしたが、コーヒーを飲む人の方が肝臓へのダメージが少なかったということです。
もちろん、ここでは喫煙や運動習慣など健康に影響を与える可能性のある要素は調整されていますので、コーヒーを飲むことによって肝臓へのダメージが少なくなるということがこの研究から示されたということになります。
日常的にコーヒーを飲む習慣が肝臓を労る
ですから、肝臓へのダメージが気になるとか、お酒を飲んでいるので体が気になるというような人は日常的にコーヒーを飲むということを意識すると良いのではないかということです。
研究者のコメントとしては、従来の研究で肝臓病の人たちを対象にした研究でもコーヒーが効果があるということは言われていたそうですが、これはすでに肝臓の機能が悪くなっている人がコーヒーを飲むことによって肝臓の機能が回復するということでした。
そこまで肝臓の機能が悪くなっているというわけではない人でもコーヒーが効果があるということが明らかになったのはこの研究が初めてだと言われています。
もちろん、これは観察研究ですから信憑性について気になる方もいるとは思いますが、昔から先行研究でも肝臓病の人に対してはコーヒーが効果があるということは示されていたわけですから、別に肝臓病にまでなっているわけではない人がコーヒーを飲んでも、やはり肝臓には良いのではないかと考えられます。
これはカフェインが入っていないデカフェのコーヒーでもいいと思いますので、カフェインが苦手だという人はデカフェのコーヒーでもいいと思います。
実は、なぜコーヒーが肝臓に良いのかということについてはまだわかっていません。
コーヒーと言われるとその成分としてはカフェインが一番に思いつくと思いますが、コーヒーにはカフェイン以外にも有効な成分がたくさん含まれていて、コーヒーは抗酸化作用がとても高い飲み物です。
そういう意味で、カフェインが含まれていなくてもコーヒーを飲む意味というものはおそらくはあるのではないかと思います。
コーヒーがなぜ肝臓に良いのかということについては具体的には判明しているわけではありませんので、その点については注意する必要もあります。
ただ、2013年のメタ分析を見てみると、これは肝臓がんのリスクとコーヒーの摂取量について調べたものですが、1日1杯のコーヒーを飲むだけでも肝臓がんのリスクはなんと4割も減るという結果が確認されています。
そして、1日3杯のコーヒーを飲むと肝臓がんのリスクは5割も減るともされています。
ですから、毎日コーヒーを飲む習慣を身につけるだけでも結構肝臓へのメリットがあるのではないかということが考えられます。
普段お酒を飲んでいる人や肝臓をいたわりたいという方はコーヒーを少なくとも毎日1杯から3杯程度飲むようにするだけでも効果があるのではないかということが言える研究でした。
ぜひ参考にしていただけたらと思います。
僕もワインが好きなのでお酒が好きな人の気持ちはわかりますが、普段お酒を飲まれる方はその分だけ何か体をいたわることをしてあげた方がいいと思います。
健康的な食材の選び方のためのおすすめ
このような健康を考える上では食材が持っている効果というものを理解することがとても重要です。
栄養素をサプリで補うという人もいると思いますが、基本的には食材から必要な栄養素は摂るようにしてその上でどうしても不足する分だけをサプリで補うぐらいにした方がいいです。
人間の体は食材から栄養を吸収するようにできていますので、サプリのような形で濃縮させた場合にそれが本当に体に吸収されるかと言うと怪しいということもあります。
特に、一般的にサプリの効果についての研究では、子供や高齢者を対象にした実験はほとんど行われていませんので、子供や高齢者にサプリがどのような影響があるのかということについてはほぼ分かっていない状況です。
ですから、食材の選び方を知っている方がそれは一生ものの知識となります。
とはいえ、どのように選べばいいのかがわからないという人もいると思いますので、今回はそんな方法について解説した動画をおすすめしておきます。
体の内側から健康になるために
実は、肌の綺麗さというものは外から何かを塗って作るようなものではありません。
肌が綺麗というのは体の内側が健康で炎症が起きていないということの表れです。肌の状態は体の内側の状態のバロメーターになっています。
高い化粧水や化粧品を使ったところで肌はそれほど綺麗になるものではありません。
重要なのはやはり食材選びです。
こちらの動画では、体の老化も防いでくれて日常のパフォーマンスも高めてくれる上に肌も綺麗にしてくれる食材の選び方について解説した内容になっています。
メンタルの面から体をいたわるためのおすすめ本
今回のおすすめの本としては、ストレス解消に役に立つ1冊を紹介しておきます。
今回紹介したように体の健康は体の内側から食べ物でケアすることが重要なわけですが、それと同時にストレス対策も重要になります。
メンタルの部分からのケアも非常に重要ですので、その方法について教えてくれるのがこちらの本です。
こちらの本は科学的に正しいストレスの解消方法が100種類も紹介されている素晴らしい本です。
ぜひこちらもチェックしてみてください。
コーヒーを日常的に取り入れるためのおすすめ
今回はコーヒーの効果について紹介させてもらいましたが、コーヒーをわざわざ入れて飲むのが面倒だという人も結構多いと思います。
こちらはお茶を飲むときにも使うことができますし、コーヒーを飲む時にも手軽に飲めて、しかも結構1杯あたりで考えても安いので、最近僕もこれを買って本当に良かったと思っているアイテムです。
さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックがなんと新刊も含めて無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
1人1冊ですが完全に無料で、無料の期間が終わっても一度ダウンロードしておけばずっと聞くこともできるそうですので、まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。
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免責事項:本内容は、心理学の面白さを伝えることを目的として、参考資料や過去の動画を元に大胆な独自の考察したもので、事実を確定するものではなく、あくまで一説です。ここでの結論は、記載された論文とは異なる場合があります。
参考:https://www.journal-of-hepatology.eu/article/S0168-8278(17)30147-2/fulltext