メンタル強化

かかると人生詰む…ヤバい症候群

この知識はこんな方におすすめ

  • 自分の価値を無駄に疑わないために
  • 人生踏み外さないために

自分の能力に対する極度の不安

今回はインポスター症候群について解説したいと思います。

インポスター症候群は心理学的に見つかっているもので、その症状としては自分自身の価値が偽物だと感じてしまいます。
しかもそれがいつか周りの人にばれてしまうのではないかとか、自分が無能だということがばれてしまうのではないかと心配してしまいます。
つまり、極度の自分の能力に対する心配性です。

このインポスター症候群というものは成功している人でも成功していない人でも起きるものです。

例えば、世界でも有数の大学であるスタンフォード大学のようなの大学の先生でさえも、自分がこれまで学会で成功してきたのは単なる偶然であり、自分の能力によるものではなく運が良かっただけだと考えてしまい、もしかするとそれが何か失敗をすることによってバレてしまうのではないか、もしかすると周りの人に既にそれを見抜かれているかもしれないと思い込んでしまうということも起こり得ます。

自分の能力はとても高いのにそれを客観的に見ることができなかったり、それを受け入れることができなくて、自分の能力は偽物なのではないか、今はうまくいっていてもいつか化けの皮が剥がされてしまうのではないかと自分を責めてしまう症状が起きるのがインポスター症候群です。

自分の価値が偽物なのではないかと感じてしまう人も結構いると思います。
自分は存在する価値ある人間だと思うことができず、本当は意味がない人間だということがいつかばれてしまうのではないかと心配してしまう人は、一体どのような状況でそれが起きてしまうのかということを今回は解説したいと思います。

これは結構重要なことで、何かに頑張っている時や成果が出始めた時にこれが起きてしまいます。
人間関係でも、皆んなと仲良く過ごすことができているはずなのに、自分は皆から必要がない人間だといつかバレてしまうのではないかと考えてしまうと、それは自分を無駄に責めてしまうことになりますので、それを防ぐための方法についても紹介しておきたいと思います。

インポスター症候群になりやすい人の特徴とは?

2019年のワシントン州立大学の研究で、818人の新入生と2年生を集めてインポスター症候群になりやすい人にはどのような特徴があるのかということを調べてくれています。

このインポスター症候群というものは自分の価値が偽物だと感じてしまうので、自分が成功すればするほど、それにより自分が周りの人を騙しているような気分になってしまいどんどん恐怖心を抱えるようになってしまいます。

社会的にも経済的にも成功しているのに、成功すればするほど自分を責めてしまうというネガティブな状況になってしまいます。

この研究では、集められた学生たちが自分のクラスに対してどのように感じているのかとか、家庭でのバックグラウンドまで調べて、そこからインポスター症候群になりやすい人の特徴について明らかにしようとされています。

人は成功する時にもいろいろな不安を抱えるわけですが、実際に成功するまでは成功しさえすれば不安やコンプレックスはなくなると多くの人は考えます。
僕でも今ではかなりマシになりましたが、テレビに出るようになったりある程度稼げるようになっても、いつかは稼げなくなってしまうのではないかとか、僕は別に心理学の学術的な専門家というわけではないのでいつかそのような面で叩かれてしまうのではないかというようなことで心配した時期もありました。

このようなことがなぜ起きてしまうのかということですが、この研究ではインポスター症候群について3つの特徴がわかっています。

ポイント1 :激しい競争環境が危険

まずは1つ目として激しい競争環境があります。

普通に考えると、激しい競争環境の中に置かれていたら、お互いにしのぎを削りながら頑張れるような気もしますが、これは競争環境だけがコミュニティとなってしまうと危険だということです。

例えば、証券会社や保険会社など営業成績で競い合う環境はあると思いますが、そこではお互いに同僚だけれどライバルという存在です。
このような競争環境に身を置いていればいるほど人はインポスター症候群になりやすいということです。

人は隣の芝は青いという言葉のように周りの人の能力の方が高く見えてしまうものです。
そうすると、他の人の能力の方が高いのに自分の方が評価されているという状況に対して、それがいつかバレてしまうのではないかという心配に繋がるわけです。

実際に、この研究では自分のクラスでの競争が激しいと感じている学生ほどインポスター症候群になりやすいということが確認されています。

つまり、周りの人間との競争を常に意識している場合、自分の能力に対する自信がなくなってしまうことが多いということです。

確かに、これは僕も感覚的には理解できることで、テレビによく出ていた頃に自分のことをテレビに出る人間とかタレントのように考えてしまうと、そこには当然すごい俳優さんや有能な芸人さん達がたくさんいます。
そんなたくさんの優秀な人たちと自分を同じ分類に考えて比べてしまうと、自分は能力は低いのではないかと思ってしまうわけです。

今は僕は誰とも競争をしない世界でしかしないのでこれは起きないわけですが、この競争から降りるというのはある意味良い戦略になります。

ポイント2 :競争よりも独創的であることが重要

では、競争が激しくない環境では本当にインポスター症候群が起きないのかということになりますが、実際に、この研究では競争が激しくない環境ではインポスター症候群になる人は非常に少なかったということも確認されています。

ですから、競争よりもどちらかというと独創性を意識した方がいいのかと思います。
自分にしかできないことや他の人がしないことをするということで勝負した方が、成功した後のメンタルも良くなるということです。

僕の場合であれば、動画配信という部分で考えると、YouTuber としてというよりはDラボでの配信をメインとして考えているので、YouTuber の中には優秀な人もたくさんいますが、その人たちと自分を比較することも特にありません。
もちろん、自分がいつまで今のまま続けられるか分かりませんが、動画配信以外にもしていることはたくさんあるので、こんなに幅広くしている人はそんなにいないだろうと思えれば競争にならないわけです。

競争よりも独創を考えましょう。

ポイント3 :家庭環境の中で初めての大学進学

最後のポイントとしては、実は家族構成にも結構影響を受けるもので、自分自身の家庭環境の中で初めて大学に行った人ほどインポスター症候群になりやすいということも分かっています。

例えば、両親が高卒で自分が長男または長女で初めて大学に行ったというような状況になるとインポスター症候群になりやすかったそうです。

家族の中で自分が初めて大学に行ったとなると、その中の比較では自分が一番優秀だと思えるような状況のような気もしますので、逆にインポスター症候群になりにくいのではないかと考える人もいると思いますが、 この研究で調べてみると、そんな初めて大学に行った人ほど周りの自分のコミュニティを仲間として捉えるのではなく戦うべきライバルとして捉えやすかったということが分かっています。

自分の家庭環境にコンプレックスがあったり自分の家族は誰も大学に行っていない中で自分が初めて大学に行ったとなると、家庭の中では自分が一番学歴があるということが競争意識を芽生えさせてしまい、それが大学にいる間にも友達を競争相手として捉えてしまうことにつながってしまいます。

ですから、やはりこのような対抗意識が競争意識が強い人ほどインポスター症候群になりやすいようです。
もし皆さんも競争心を煽られたような時には気を付けた方がいいと思います。

それでも競争心を拭えない人へのおすすめ

そう言われても、どうしても競争意識が拭えないとか、周りがライバルに見えてしまったりするという人もいると思います。

自分よりも能力が高い人が優れた人がいるのは当然です。
もしそのような人がいた場合には仲間に取り入れてしまえばいいだけです。
自分を脅かすようなレベルの脅威がある人を自分の近くに置くことができたら、それは自分にとってとても心強い味方になります。

このような自分の仲間にするべき人と逆に自分の仲間にしてはいけない人を見分けることができれば便利だと思いますので、今回はそんな方法を解説した動画を紹介しておきます。

味方と敵を見分けるために

味方になる人、敵になる人の見分け方【バージニア大学研究から】

皆さんの味方になってくれる人もいれば、皆さんの敵になったり脅してくるような存在になる人もいます。
味方にするべき優秀で人格が優れた人を見抜いて味方にするにはどうすればいいのかということを解説した内容になっています。
敵や味方の区別がなかなかつきづらい世の中だとは思いますので、ぜひこちらは参考にしていただけたらと思います。

相手を評価し上手にほめるために

現金を配るレベルで好かれる 【ホメ殺しの13の技法】

そもそもコミュニティを作るのが苦手だったり人間関係そのものが苦手だという人もいると思います。
最強のコミュニケーションツールや仲良くなるための方法としては褒め言葉が重要です。
人を褒めるというとゴマをするようなイメージがあり嫌だという人もいると思いますが、人を褒めるということは相手の価値を認めるということです。

インポスター症候群になりやすいような自分の価値を認めることができない人ほど、他人の価値を素直に認めることができないということもあります。
妬みや嫉みといった感情に支配されやすく、他の人の幸せを素直に喜べなかったりします。
ですから、上手に相手を褒める方法についても学んでいただけたらと思いますので、そんな方法を解説したらこちらの動画も参考にしていただけたらと思います。

人を上手にほめることができれば、その相手に対して現金をあげた時と同じような興奮状態を脳に作り出すことができます。

人間関係のためのおすすめ本

今回のおすすめの本としては、人間関係が楽になるために役に立つであろう本を3冊紹介しておきます。

自分の人生にとってプラスになるコミュニティというものは当然大切ですが、そんな良い人間関係を作るためには、体の代謝と同じで新しい環境を作ることと同時にうまく機能しなくなっていたり自分にとって負担になっている関係を整理していく必要があります。

大抵の人はこのどちらかしかしていません。
人間関係を整理してスリムにしてしまうと、その少ない人間関係に依存してしまいそのせいで人生を棒に振ってしまう人もいます。

むやみに減らしすぎるのも良くないわけですが、一方で、増やせば当然ですがそれを維持するためのコストがかかります。
そうすると自分のしたいことができなくなってしまったり、その増やしすぎた人間関係の中には皆さんに害を与える人もいるかもしれません。

ですから、人間関係やコミュニティをいい状況に整えるためには新しい人間関係を作る能力と不要な人間関係を見極めて捨てる能力の両方が必要です。

新しい人間関係を作る力のために

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不要な人間関係を見極めて捨てる力のために

こちらの2冊はもちろん片方だけでも役に立つとは思いますが、両方合わせて使っていただけたらと思います。

自分の個性を受け入れて前に進むために

そもそも自分のことを好きになってくれる人なんていないから自分は誰とも付き合わないというようにひねくれてしまうような人もいると思います。

人の弱みも強みもどちらもその人の個性です。
その個性をどちらも含めて受け入れるための方法としてセルフコンパッションというものがあります。

セルフコンパッションを学ぶためにはこちらの本がとても役に立つと思います。

さらに、今 Amazon では通常3000円ぐらいする僕のオーディオブックが無料で聴けるというキャンペーンを行っています。
1人1冊ですが完全に無料で、無料の期間が終わっても一度ダウンロードしておけばずっと聞くこともできるそうですので、まだの方はこの機会にぜひチェックしてみてください。

Dラボでおすすめ動画をチェック
味方になる人、敵になる人の見分け方【バージニア大学研究から】
現金を配るレベルで好かれる 【ホメ殺しの13の技法】
今回の参考
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【通常3000円が今だけ無料】僕のオーディオブックがAmazonで無料で聞けます。詳しくは↓

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本内容は、記載された参考資料のみならず、過去の動画を元に大胆な独自の考察したもので、あくまで一説です。ここでの結論は、記載された論文とは異なる場合があります。
参考:Elizabeth A. Canning et al. (2019)Feeling Like an Imposter: The Effect of Perceived Classroom Competition on the Daily Psychological Experiences of First-Generation College Students

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